今、福島について話しませんか。〜福島復興に向けて頑張る6人に、震災から今までのリアルな福島を聞きました〜

今回、私たち取材スタッフは、福島の各地を訪れ、福島を愛してやまない人々が、ふるさとに熱い思いを胸にいだきながら、しっかりと前を見て、力強く歩んでいる姿に触れることができました。"ほんとうの福島を知ること。" それが地震・津波・原発、そして原発による風評被害に苦しむ福島の人々を支援する第一歩なのかもしれません。

  • Vol.1 フラガール編
  • Vol.2 松明あかし編
  • Vol.3 会津の農家偏
  • Vol.4 ツーリズムガイド編
  • Vol.5 12.8公開
  • Vol.6 喜多方グルメ編
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ふくしま認定ツーリズムガイド大竹 力さん 「僕らは磐梯山と猪苗代湖に生かされている。今までもこれからも。そう信じています」

 「この素晴らしい風景をたくさんの人に知ってもらいたい」と、ツーリズムガイドとして活動する大竹さん。ところが震災以降、観光客や修学旅行客は激減。ハイシーズンにもかかわらず、宿泊客が少ない磐梯山近くのホテルロビーでお話を伺いました。

 今日はラッキー。ここまではっきり頂上まで見える日は少ないから。夕方にはもっと山の起伏が色濃く見えますよ。磐梯山はよく会津富士と言われるけど、僕にとっては富士山以上の存在。何を話していても、いつの間にか磐梯山の話になっちゃうんです(笑)。

震災の影響は大きかった。建物の被害はあまりなかったものの、原発の風評被害が甚大でした。まず修学旅行やバス旅行はほとんどがキャンセル。「今あえて福島を選ばなくても」ということでしょうね。会津エリアは原発から100km以上離れていて、放射能の量は関東とほとんど変わらないけど、「福島」というだけで避けられてしまう。やり場のない怒りと悲しみでいっぱいでした。

 そんな8月のことです。茨城県のある学校から「例年通り、磐梯山でサマーキャンプを実施したい」との連絡が入りました。「放射能は問題ないレベル。毎年の行事だし、福島の復興につながるなら」ということでしたが、実施までの過程を想像すると頭が下がります。そしていつもと変わらず元気にやってきた子どもたち。山を登りながらサッカーの話をしたり、自然に触れてきらきらと顔を輝かせているのを見たら、「今こそ磐梯山の素晴らしさを人に伝えていかなければ。落ち込んでいる場合じゃない」と、かえって僕の方が勇気付けられました。

今は微力ながらブログ「磐梯山の力」やフェイスブック、ツイッターなどを通して、毎日磐梯山の様子を伝えています。磐梯山や猪苗代湖はいわば僕のライブステージ。その舞台で生かされているんだと思っています。今までも、これからもずっと。
僕たちは震災前と何一つ変わらない生活をしています。正しい情報を知ってほしい。そして季節ごとに彩られる素晴らしい自然を見に来てほしい。僕たちが見るだけでは本当にもったいない美しさですから。

 インタビューを通して、大竹さんの磐梯山に対する愛がひしひしと伝わってきました。「春も、夏も、秋も、冬も、いつも素晴らしい」と大竹さんが太鼓判を押す磐梯山や猪苗代湖の自然。周辺には温泉や見どころも豊富です。ぜひ遊びに行ってみてください。

次回は、震災で休業に追い込まれた老舗旅館。まかない料理で
再起にかける女将、若松佐代子さんのインタビューです。

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