三重県/グルメ特集
掲載期間:2010年2月1日〜2010年2月28日
伊勢市
御饌(みけ)丼
伊勢神宮・外宮の食の神様にちなんで生まれたどんぶり。
伊勢志摩地方の様々な食材を使ったメニューが自慢。

「どん丼火」はフレンチシェフが考案、鶏肉に甘辛伊勢うどんのたれをからませた丼は、北伊勢ねぎと大根の赤シソ漬けが利いた一品
伊勢神宮・外宮から始まった
御饌丼誕生のストーリー

「(いただきます)と(ごちそうさま)を言うのは当たり前のこと。私たちは食べ物から、元気の源をいただいているのだから」と伊勢神宮 外宮(げくう)参道の住人であり、どんぶり実行委員会の山本さんは語る。外宮は正式には豊受大神宮が名称であり、食物・穀物を司る豊受大御神(とようけおおみかみ)を祀る宮。そこでは約千五百年もの間、毎日の朝夕二度、天照大神に大御饌(お食事)をたてまつるのだそう。この祭りを日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)といい、参道に住む人たちは敬意を込めて日々提灯を掲げ続けているのだとか。
日ごろから食に対し感謝の心を持つ外宮周辺に住む人たちが一丸となり「外宮さんを通して食の大切さを発信したい」と作り出したのがこの御饌(みけ)丼だ。外宮にちなんだ丼であることをキーワードにコンテストを行い、全国よりアイデアを募った。より強く外宮のメッセージを伝えられるどんぶりを選出し、最優秀賞に選ばれたのが写真左「どん丼火」だ。コンテスト後には御饌丼のルールを再定義し、優勝の「どん丼火」を外宮前名物として取り扱うお店や、オリジナル御饌丼を作りだすお店が登場し、あらたな名物となっている。
伊勢神宮・外宮と御饌丼、二つのパワーを持って、日本人の食に対する考えが変化する日は近いのかもしれない。
■外宮前名物・御饌丼の定義
1.「米」は伊勢志摩地方産を使う
2.「メイン食材」は伊勢志摩地方産
3.「水」は清流宮川や五十鈴川の水
4.「安心・安全な食材」を使い健康に配慮した調理
5.この丼にかかわる全ての食材や人びとに「おかげさま」の心で作る


