からっと気持ちの良い朝になりました。
皆さんおはようございます。

今日は雅良生さんからのレポートです。

写真はホテルから舞鶴方面へ車で１５分、
由良海水浴場にある安寿姫の潮汲み岩です。

宮津と舞鶴をつなぐ北近畿タンゴ鉄道からもよく見えます。


安寿と厨子王の山椒大夫物語は、
時代の異なる三つの史実を組み合わせて成立した
物語であるともいわれています。

最も古い史実は
京都から下向してきた身分の高い女性が
道中でなくなったという出来事で、
由良と舞鶴にそれぞれなくなった女性をまつった祠があります。

次に古い史実は、
南北朝時代に、神官（大夫）を兼ねた
丹後や佐渡の有力者が集団処刑された史実です。

そして最も新しい史実は、
父親を暗殺され、
さらに従兄弟に命を狙われて逃亡生活を強いられた少年時代を経て、
一躍、丹後と若狭、伊勢と尾張を領した一色義直の前半生の物語。
説教節の山椒大夫の末尾に
「丹後いっしき」とあるのがそのなごりとされています。





幼い頃に読んだ『安寿と厨子王』の物語は
このブログを読んでいただいている皆さんにも
お馴染みだと思います。

私は大人になってから、
『安寿と厨子王』は森鴎外の『山椒大夫』の子供向けのお話なんだ、
ということを知りましたが
上述のような知識を持った上で読むと
また違った楽しみ方ができるかもしれません。

ぴろこママでした。