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2016.08.10

【復興支援】8月15日は灯籠まつり!歴史を感じるレトロな街・山鹿のおすすめスポット5選

今回「九州復興支援」企画でご紹介するのは山鹿市です。山鹿の、というよりも熊本の夏の風物詩ともいえる「山鹿灯籠まつり」が間近に迫って来ました。

昼間は“湯のまち”山鹿の温泉に浸かったり、明治から現在までの歴史を刻む芝居小屋・八千代座を見学したり、懐かしい街並みが残る豊前街道を散策しながらランチやスイーツを味わったりと、思い思いの時間を過ごすことができます。

夕方から夜にかけては「山鹿灯籠まつり」の本番です。徐々に美しさを増してくる灯籠踊りや花火など、幻想的で迫力のある夏の夜を存分に目に焼き付けてみてください。

山鹿市の震災被害と復興状況

被害がほとんどなかった山鹿では被災者のために水と温泉を提供!

山鹿市には熊本地震による大きな被害はありませんでしたが、震災直後、熊本と台湾の高雄を結ぶ直行便が運休となり、海外からの観光客が来られなくなるというインバウンド面での影響が出ました。現在、直行便は通常運航をしています。

一方で、「山鹿市は地震直後でも水と温泉が使える」という情報が震災の被害を受けた方々に伝わり、多くの人が足を運ばれました。とくに市民温泉「さくら湯」は朝6時から24時までと長時間営業なので、仕事帰りに立ち寄る人も多く、大変喜ばれたそうです。

山鹿市の魅力って?

史跡、自然、温泉、お祭り!いろいろな楽しみ方ができるエリア。

福岡との県境にある山鹿市。山々と菊池川流域に広がる平野に囲まれていて、江戸時代には細川藩の参勤交代の宿場町として栄えていました。

全国的にも珍しい八角形の鼓楼の「鞠智城」や芝居小屋「八千代座」、懐かしい街並みが続く「豊前街道」など歴史的に貴重な見どころも多く残っています。また、山鹿には、山鹿温泉、平山温泉、熊入温泉、菊鹿温泉、鹿本温泉という5つの温泉郷があります。

湯の端公園にある無料の足湯
湯の端公園にある無料の足湯。岩造りで屋根も付いている

夏場のおすすめといえば、一番は8月15日、16日に催される「山鹿灯籠まつり」。静かな街も全国から訪れる多くの人の熱気に包まれます。

一方、自然豊かな山鹿は水遊びスポットも充実!天然の滝すべりができる「矢谷渓谷」や滝&吊り橋のある「岳間渓谷」、小さな子どもたちも楽しめる「鍋田水遊び公園」などがあります。

矢谷渓谷
天然の滑り台がある矢谷渓谷。子どもたちは大喜び!

夏休みも後半!夏の思い出づくりに歴史、自然、温泉、祭りが楽しめる山鹿を訪ねてみませんか?

山鹿市
問合せ1/山鹿市商工観光課
TEL/0968-43-1579
「山鹿探訪なび」
http://www.yamaga-kankoh.hinokuni-net.jp/
問合せ2/山鹿温泉観光協会
TEL/0968-43-2952
http://www.y-kankoukyoukai.com

おすすめ1.山鹿灯籠まつり

幻想の世界へ誘う美しい千人灯籠の輪は圧巻!

2日間にわたって開かれる山鹿の夏を彩る「山鹿灯籠まつり」。なかでも、頭上に灯籠を載せた女性たちが舞い踊る千人灯籠踊りはその規模と美しさに圧倒されます。

山鹿灯籠まつり
ゆったり流れる「よへほ節」に合わせ、揺らめきながら幾重にも重なる灯籠の輪は人々を幻想の世界へ誘う

1日目は午後から各町内の街かどで奉納灯籠が行われ、18時30分から大宮神社で奉納灯籠踊り。20時からは菊池川河畔で花火大会が行われます。

2日目のメインである千人灯籠踊りは第1部が18時45分~20時15分、第2部が21時~22時に開催されます。どちらも場所は山鹿小学校グラウンド。クライマックスの上がり灯籠では、各町内から大宮神社へ奉納灯籠が運ばれます。

山鹿灯籠まつり実行委員会(山鹿市商工観光課)
TEL/0968-43-1579
開催場所/山鹿小学校グラウンド、菊池川河川敷ほか
開催日時/8月15日(月)午後~23時、8月16日(火)18時~23時
料金/無料(千人灯籠踊りは桟敷席(椅子席)1枚3000円、桝席3名用1万円)
アクセス/車:九州道菊水ICより15分
駐車場/2000台(臨時駐車場 1日500円)
「山鹿灯籠まつり実行委員会」の詳細はこちら

おすすめ2.山鹿温泉元湯「さくら湯」

夏休みならではのイベント!子どもたちは早起きして温泉へ行こう。

現在、市民温泉として多くの人に愛されている「さくら湯」。江戸時代に藩主細川公の御茶屋として歴史が始まり、明治初期の大改修で市民温泉となりました。

山鹿温泉元湯「さくら湯」
堂々たる風格の外観。浴槽は男湯と女湯それぞれ1つずつ

何度かの改修を経た後、平成24年に、唐破風のある南北の玄関、十字にクロスした独特の屋根の形など、150年前の趣とスケールを誇る大型木造温泉がよみがえりました。かつての肥後藩主専用の「龍の湯」の見学もできます。

山鹿温泉元湯「さくら湯」
泉質はスベスベしたやわらかな印象のアルカリ性単純温泉。画像は女湯

夏休み期間(~8月28日(日))は恒例イベント「夏休みは早起きして 朝湯に行こう」を開催中!
朝6時から8時までに受付を済ませた子ども(小学生以下)は入浴料が無料になる催しで、温泉の魅力とマナーを子どもたちに学んでもらおうと毎年、企画されています。
(保護者同伴。1グループに最低大人1人の付き添いが必要)

山鹿温泉元湯「さくら湯」
TEL/0968-43-3326
住所/山鹿市山鹿1-1
時間/6時~24時
定休日/第3水曜(祝日の場合は翌日休み)※8月は8月18日(木)に変更
アクセス/車:九州道菊水ICより15分  
駐車場/9台(ほかに、提携先の「温泉プラザ山鹿」駐車場200台。さくら湯利用者は2時間無料)
料金/ 大人300円、3歳~小学生150円、3歳未満無料
「山鹿温泉元湯「さくら湯」」の詳細はこちら

おすすめ3.八千代座

8月の数日間、国重要文化財で灯籠踊りの見学も!

明治43年に山鹿の実業家たちが1株30円の株を募って建てた芝居小屋。一時は、廃屋同然となった期間もありましたが、大正、昭和、平成と現役で活躍する貴重な建物です。

江戸時代の建築様式の粋を集める一方で、ドイツ製のレールを使った廻り舞台が残っていたりと栄華を極めた時代の名残も感じられます。

八千代座
建物が老朽化していた昭和40年代に山鹿の住民たちが「瓦一枚運動」という募金を実施。5万枚の屋根瓦を修復したという

復興が進んだ芝居小屋は昭和63年に国重要文化財に指定。平成8年から「平成の大修理」が行われ、今では1年を通して、歌舞伎、芝居、コンサート、落語などが開催されています。

公演が行われていない日は舞台裏までの見学もOK。桝席や廻り舞台を案内人がご案内。八千代座の小道具や構造模型なども見学することができます。

八千代座
柱の数が少ない、後ろの方が高くなっているなど、舞台が見やすいように工夫を凝らした客席

8月は特別に、「山鹿灯籠まつり」にあわせて、第1,2,4週の月曜、火曜と木曜には舞台で灯籠踊りが披露されます(配信日以降=8月11日、22日、23日、25日11時~と14時~)。

八千代座
TEL/0968-44-4004
住所/山鹿市山鹿1499
時間/9時~18時
定休日/第2水曜、12月29日~1月1日
アクセス/車:九州道菊水ICより15分
駐車場/15台
料金/ 大人520円、小中学生260円、小学生未満無料
「八千代座」の詳細はこちら

おすすめ4.ピッツェリア ダ・ツルバラ

古民家で熊本名物をアレンジした石窯ピッツアをどうぞ!

山鹿の街並みが楽しめる豊前街道沿いにあるピッツアの専門店。江戸末期の商家を改装した雰囲気の良いお店で味わえるのは、イタリアから取り寄せたオーガニック小麦粉やチーズなどと、地元の食材を使ったナポリ風の石窯ピッツアです。

ピッツェリア ダ・ツルバラ
築120年の古民家を生かした趣のあるピッツア専門店

毎日の天候や種類によって、粉の配合や窯の温度を調節しながら作り上げる生地はモチモチでしっとり。人気のマルゲリータやカラブレーゼ(各1250円)、マリナーラ(950円)、地元色を加えた馬スジのトマト煮ピッツア(1350円)などメニューも豊富です。

ピッツェリア ダ・ツルバラ
1人でもペロリと食べてしまえるあっさりしたマルゲリータ 
ピッツェリア ダ・ツルバラ
地元の味、馬スジのトマト煮ピッツァも人気メニュー
ピッツェリア ダ・ツルバラ
TEL/0968-43-8920
住所/山鹿市山鹿1495
営業時間/月・火・木・日:11時~18時(LO17時30分)、
金・土:11時~21時(LO20時30分)
定休日/水曜、第2火曜
アクセス/車:九州道菊水ICより20分
駐車場/6台

おすすめ5.民芸茶房 やまが門前美術館

一休みしたら、まゆ人形作りにチャレンジしてみては?

まゆ問屋だった築100年の古民家を改装したカフェ&ギャラリー。レトロ感あふれる店内はゆったりしていて、居心地よく過ごせる空間です。

民芸茶房 やまが門前美術館
コーヒーの香り漂うカフェ。展示販売コーナーを眺めるのも楽しい

カフェには人気の自家製のチーズケーキ(430円)のほか、冷やし白玉ぜんざい(650円)、かけそば、もりそば(各650円)などの軽食もあります。

ギャラリーではオリジナルのまゆ人形作品を見学するだけではなく、実際にくまモンや灯籠おどり人形を作ることもできます(まゆ人形作り体験 1名1500円(2名~))。また、浴衣を着て灯籠娘に変身も!(1人1000円)。山鹿の文化体験をしてみませんか?

民芸茶房 やまが門前美術館
繭玉で灯籠おどり人形を制作中。40分ほどで出来上がる
民芸茶房 やまが門前美術館
TEL/0968-42-8200
住所/山鹿市九日町1585
営業時間/10時~18時
定休日/火曜
アクセス/車:九州道菊水ICより15分
駐車場/なし(隣に有料Pあり)
料金/手作りケーキセット870円

まとめ

以上、山鹿エリアのおすすめ観光情報をお届けしました。

一年で最も盛り上がりを見せるこの時期だからこそ出かけてみたい山鹿!
灯籠まつり本番はもちろん、八千代座で灯籠おどりを見学できる日があったり、やまが門前美術館で灯籠美人に変身することもできます。

宿泊して子どもたちに朝湯体験をさせてあげるのもいい思い出になりそう。ぜひ出かけてみてください。

※この記事は2016年8月時点での情報です

じゃらん編集部  じゃらん編集部

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