2017.01.06
「ご当地グルメで町おこし」が始まって久しい日本のグルメ事情。
地元活性化のために開発されたグルメは、インパクト十分な見た目や素材のこだわりが多彩で面白いもの。
何でその組合せ?と、不思議に思うものも食べてみると、しっかりと考えられたその旨さに感動します。
特にうどんは全国で食べられているということもあり、ご当地グルメ開発の筆頭に。
カレーうどんにとろろご飯が入った「豊橋カレーうどん」、名産のアサリの出汁がしっかりきいた「ガマゴリうどん」は今や愛知県を代表するご当地グルメになっています。
そこで今回は昔から食べられている元祖ご当地うどんと、新しく生まれたご当地うどんを合わせてご紹介!
ぜひ食べに行ってみてください!
◆豊橋カレーうどん【愛知県豊橋】
一杯で2度美味しい!
100年以上もの歴史があり、自家製麺率100%という豊橋のうどん。
「開発当時、B級グルメによる地域おこしがブームになっていて、豊橋にもご当地グルメを、と考えたときに真っ先に浮かんだのが豊橋のうどんだったんです」。
そう話すのは、豊橋カレーうどんの仕掛け人である豊橋観光コンベンション協会の鈴木さん。「カレーうどんって、みんな好きだよね」との結論から、カレーうどんをベースにすることが決定。でもただのカレーうどんじゃインパクトに欠ける。
…ということで、「うちは賄いでカレーうどんにとろろかけるよ」。この一言でとろろを入れることが決定!
「カレーにはご飯欲しいよね」など、様々なアイデアを注ぎ込み、斬新なカレーうどんが誕生したんだとか。
【豊橋カレーうどんのルール】
1.自家製麺を使用する
2.器の底から、ごはん・とろろ・カレーうどんの順に入れる
3.豊橋産ウズラ卵を使用する
4.福神漬又は壺漬・紅しょうがを添える
5.愛情を持って作る
勢川 新吉店
シンプル・イズ・ベスト。まさにこの言葉がピッタリな、王道豊橋カレーうどん。
カレールウと豚バラ、和風ダシの旨さが見事に調和していて、クセになること間違いなし!
とろろのとろみ感とご飯もナイス。
十勝庵
他の店舗とは一線を画したパスタ風のカレーうどん。
豊橋名産のうずらは、フライと天ぷら両方の味が楽しめ、桜えびのかき揚げも◎。
カレーうどんを堪能した後は、クリームチーズを加えてリゾット風に。
TEL/0532-63-0820
住所/豊橋市南牛川1-6-1
営業時間/11時~15時、17時~20時
定休日/月(祝日の場合は翌日休)
アクセス/東名豊川ICより25分
めん処 庵
焦げ目をつけたチーズと、パンチのきいた自家製ラー油が味のアクセントに。
すりおろした自然薯もカレールウにコクを与え、絶妙なハーモニーを実現。
カレーと麺、ご飯の相性もバッチリです!
TEL/0532-62-7873
住所/豊橋市飯村北2-11-1
営業時間/11時~15時、17時~20時30分
定休日/木
アクセス/東名豊川ICより25分
◆ガマゴリうどん【愛知県蒲郡】
三河湾のアサリが主役!
ガマゴリうどんの最大の特徴は具にアサリとワカメを使用していること。
つゆにはアサリの旨味がしっかりと染みだし、しかも三河湾産のアサリでなければいけないというルールがあります。
その他の材料も蒲郡産にこだわった地域色あふれる一品です。
食楽飲笑 喜多
地元蒲郡のメヒカリの唐揚げを3匹もトッピングした、ボリューム満点の一品(750円)。
醤油仕立てのダシは、最後の1滴まで飲み干せるアッサリ味。
三河湾の海の幸がたっぷり入って満足間違いなし!
TEL/0533-57-1122
住所/蒲郡市西浦町西浜田50-1
営業時間/11時30分~14時、17時~24時
定休日/月※火は夜のみ営業
アクセス/名鉄西浦駅より徒歩15分
「食楽飲笑 喜多」の詳細はこちら
ベジカル蒲郡
ラグーナテンボス フェスティバルマーケットの中にある店舗。
アサリの旨みがしっかり出たスープに、アサリ、ワカメ、かまぼこなどがたっぷり。
好みでごま油を入れると味に変化がついておすすめです。
TEL/0533-59-6055
住所/蒲郡市海陽町2-2 ラグーナテンボス フェスティバルマーケット1階
営業時間/10時~18時
定休日/ラグーナテンボスに準ずる
アクセス/JR蒲郡駅より無料シャトルバス運行
「ベジカル蒲郡」の詳細はこちら
手打ち 主水庵
自慢の手打ち麺に、新鮮なアサリを7つ。
そして竹本油脂のごま油で揚げた揚げ玉をのせるのが、主水庵流。
揚げ玉にはごま油の風味が閉じ込められているので、海鮮風味のあっさりつゆと合わさり奥深い味わいに。
TEL/0533-69-8855
住所/蒲郡市三谷北通6-197
営業時間/11時~14時30分、17時~21時
定休日/火
アクセス/JR蒲郡駅より徒歩15分
「手打ち 主水庵」の詳細はこちら
◆豊川いなりうどん【愛知県豊川】
きつねうどんじゃないよ
3年前、地元、豊川市で開催され盛り上がったB‐1グランプリ。
まちおこしに貢献した「豊川いなり寿司」に続け!とばかりに、地元うどん店の店主らが集まり、新ご当地うどんが開発されました。
具には地元産の大葉のほか、お稲荷さんの町らしく、餅入り油揚げ=いなり餅を採用。
味は、三河エリアでポピュラーな「にかけうどん」のほか、「あんかけ」「カレー」の3種類あるので、好みのうどんを召し上がれ。
東京庵 豊川店
創業130年のうどん・そばの老舗。
同店では、いなり餅と野菜たっぷりのあんかけバージョンが味わえます。
とろっとしたあんかけが恋しくなる季節。ズズズッとすすって温まりたいですね。
TEL/0533-84-3860
住所/豊川市馬場町薬師90
営業時間/11時~20時30分(LO20時)
定休日/なし
アクセス/JR豊川駅より徒歩15分
「東京庵 豊川店」の詳細はこちら
◆みそ煮込うどん【愛知県名古屋】
名古屋めしの代表格
名古屋市や愛知県内のうどん店なら、ほぼ食べられる味噌煮込みうどん。
一般的なうどんとは違い、塩を使わずに打つ専用の麺を使用し、土鍋で直接煮るという特徴があります。
麺を直接煮込むことで麺につゆがしみ込み、歯応えのある中でも、味噌の風味を感じられるのだとか。
そんな味噌煮込みうどんをアレンジしたものが「カレー煮込うどん」。
提供する店舗も増え、ここ数年市民権を獲得しつつあるんです!
山本屋本店 大門本店
元祖 味噌煮込うどん
地元産の赤味噌やザラメを加えた独自のあじ味噌と、専門職人によって削り上げられたカツオで作るダシ、真水と小麦粉だけで打ったコシのある麺…。
素材にかけるこだわりは強く、これで旨くないわけがありません!
TEL/052-482-2428
住所/名古屋市中村区太閤通6-5
営業時間/11時~22時(LO21時30分)※ランチタイムは11時~15時
定休日/なし
アクセス/地下鉄中村区役所駅より徒歩7分
「山本屋本店 大門本店」の詳細はこちら
鯱市 大須店
進化系 味噌煮込うどん
味噌煮込うどんのダシに、20種類のスパイスをブレンド。
サラリとしたスープは、カツオの香りもふわっと。
ぐつぐつ煮込まれた手打ち麺とカレーの相性は抜群で、チーズなど多彩なトッピングも魅力です。
TEL/052-262-2531
住所/名古屋市中区大須3-30-4
営業時間/11時~LO20時※平日限定ランチは11時~15時
定休日/なし
アクセス/地下鉄上前津駅より徒歩5分
「鯱市 大須店」の詳細はこちら
◆長命うどん【愛知県名古屋】
こんな食べ方アリ!?
自由に好きな麺を味わえる変わり種うどん。
長命うどん 本店
麺の組み合わせが自由自在!
名古屋市内に多数の店舗を構える「長命うどん」。
この老舗チェーン店は、他の店にはないユニークな食べ方ができることで有名。
なんと、種類の異なる麺をひとつの器で味わえるんです。
組み合わせは100通り以上もあり、一番人気はうどんと中華そばを組み合わせた「う中(ちゅう)」なんだとか。
トッピングの種類も豊富!
◆カレーうどん【愛知県名古屋】
名古屋流はひと味違う?
名古屋人には「ちゅるちゅるうまうま」のフレーズでお馴染みのカレーうどん。
ポタージュのようなとろみと極太麺、鶏ガラベースのスープなど、他のエリアにはない名古屋独自の味は、子どものころから慣れ親しんだもの。
そんな名古屋のカレーうどんですが、味は店舗によって千差万別。
王道のカレーうどんから、酒を飲んだ後の〆に食べたいカレーうどんまで、名古屋のカレーうどんは奥が深いのです。
ランチ限定のアレンジ系も見逃せません!
若旦那21
元祖 カレーうどん
住宅街の一角にありながら、行列が絶えない人気店。
最大のこだわりは「作りたて」。
麺のゆでたてはもちろん、カレーのルウも注文が入ってから1杯ずつスープと合わせるそう。
煮たまごのトッピングもおすすめです。
TEL/052-853-6358
住所/名古屋市瑞穂区東栄町8-17-2 シャトレ瑞穂1F
営業時間/11時~LO14時30分、18時~LO20時30分※土日祝は11時~20時30分
定休日/月・火曜の夜、水
アクセス/地下鉄瑞穂区役所駅より徒歩6分
沖縄居酒屋あらぐすく
進化系 カレーうどん
店主が名古屋のカレーうどんを、沖縄そばで作れないかと思案し誕生したのが、カレーソーキそば。
沖縄そばのダシに、自家製カレーと豆乳を加えたオリジナルの一品で、これを目当てに訪れる客も多数いるんだとか。
TEL/052-243-5451
住所/名古屋市中区栄4-4-9 西新ビル1階
営業時間/18時~翌1時※火・水のみランチ営業あり(11時30分~13時)
定休日/日
アクセス/地下鉄栄駅より徒歩5分
◆吉田のうどん【山梨県富士吉田】
キャベツ&馬肉のコラボ
硬くてコシが強い麺と「すりだね」と呼ばれる薬味が特徴の吉田のうどんは、農林水産省から、農山漁村の郷土料理百選として認定されています。
付け合せの具材はキャベツが定番であり、馬肉やにんじんなども。
つゆは醤油&味噌のブレンドが主流です。
それぞれの店が工夫を凝らし、吉田のうどんの麺に合うつゆを作り出しています。
ちなみに、お正月や結婚式といったハレの日に食べることもあるとか。
みうらうどん
噛めば噛むほど旨みの増す中太手打ち麺に、シャキシャキのキャベツとたっぷりの馬肉。
まさに吉田のうどんの王道ともいえる店。味噌と醤油の合わせ味のスープはやさしい味わい。
TEL/0555-24-1141
住所/富士吉田市下吉田1-22-5
営業時間/10時~14時
定休日/水(祝日の場合は営業)
アクセス/富士急行下吉田駅より徒歩10分
◆伊勢うどん【三重県伊勢】
真っ黒なタレに衝撃
長時間ゆでたやわらかい極太麺を甘辛いつゆに絡めて食べる、伊勢参りには欠かせない名物。
元々はこの地方で地味噌のたまりをうどんにかけて食べていたのが始まりだとか。
インパクト十分の黒いタレは、見た目ほど辛くなく、味はどちらかといえばマイルド。
太麺とネギだけの、ほぼ素うどんに近いメニューですが、生卵や天ぷらをトッピングしたりと、味の変化を楽しむこともできます。
山口屋
昭和初期創業の伊勢うどんの老舗。
1時間かけてじっくりゆでる自家製麺は、ふわっとしているものの芯に独特のコシがあり、タマリ醤油を主にした自家製タレとの相性も抜群です。
TEL/0596-28-3856
住所/伊勢市宮後1-1-18
営業時間/10時~19時(LO18時45分)
定休日/木(祝日の場合は営業)
アクセス/伊勢市駅より徒歩3分
◆小松うどん【石川県小松】
加賀藩お墨付きの名物
300年以上も前から、小松の町衆に愛され続けてきた名物うどん。
もっと認知度を高めたいと、加盟店を募り6年前からブランド化を促進。
今では加盟店が70店舗以上となり、各店舗は工夫をこらした味を提供しています。
小松うどんは、細めで程よいコシがあり、魚の節を使ったあっさり味のダシが最大の特徴。
この基本路線を守りながらも、ユニークなレシピ開発をしている店もあるのでぜひ現地で食べ比べしてみて。
小松うどん道場 つるっと
小松うどんをPRするために誕生したアンテナショップ。
最強の粘りを誇る加賀丸芋をすりおろして素揚げし、野菜の天ぷらと共にトッピングした「加賀丸芋磯辺揚げうどん」が大人気!
TEL/0761-23-2217
住所/小松市土居原町13-18
営業時間/10時30分~20時※水曜は14時まで
定休日/なし
アクセス/JR小松駅より徒歩すぐ
※この記事は2016年10月時点での情報です
じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。