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2017.01.18

西日本の名物温泉がすごいと話題!?温泉がもっと好きになるその魅力とは?

温泉好きの心が騒ぎ出す季節、こだわりの名湯へと旅行してみませんか?

特に、西日本エリアなら、日本一の源泉数やダイナミックな露天風呂を誇る別府温泉などの有名観光地の温泉から、非日常を味わえる山奥の秘湯など、個性あふれる温泉がいっぱい!

他にも、心までほっこりする天然洞窟のぬる湯や、絶景と共に今話題の炭酸泉が楽しめる温泉、天然化粧水のような強酸性泉など、どれも良泉質の名物湯ばかりです。今度の週末は、温泉に出かけてみませんか?

記事配信:じゃらんニュース

有馬温泉【兵庫県神戸市】

日本三古湯のひとつ、太閤秀吉にも愛された「金泉」。

有馬温泉
写真協力/兵衛向陽閣

黄金温泉の湯力1:泉質・効能
海水よりもはるかに塩分濃度の高い塩化物強塩温泉で、保湿や殺菌の効果が抜群。さらに「天然の保湿成分」といわれるメタケイ酸も豊富に含まれている。入浴の効能は関節痛、冷え性、リウマチ性疾患、慢性湿疹など。

有馬温泉

黄金温泉の湯力2:飲泉所
町内には飲泉所が2カ所あり、金泉が飲めるのは外湯「金の湯」に併設された「太閤の飲泉所」。鉄と塩味が混ざった微炭酸の湯は複雑な味わいだ。塩分制限が必要な人は飲み過ぎに注意を。

有馬温泉

黄金温泉の湯力3:源泉
鉄イオンを多く含む金泉の源泉は5カ所ある。代表的なのが、「有馬天神社」境内に湧く「天神泉源」だ。98℃の湯がたぎる給湯装置から立ち昇る湯煙を背景に、記念撮影する人も多い。

有馬温泉

有馬温泉

黄金温泉の湯力4:立ち寄り入浴
無料の足湯と飲泉所を併設した公共の外湯「金の湯」を筆頭に、立ち寄り入浴ができる施設は12軒。金泉と銀泉を湯巡りできる施設もあり、有馬の名湯を日帰りでも十分に堪能できる。

濃厚な塩分と鉄分で温め、保湿する美人の湯。

源泉の発見は遠く神話の時代と伝わるほどに古い歴史を持ち、豊臣秀吉と北政所もたびたび湯治に訪れたという有馬温泉。ここに湧く湯は、環境省が療養泉として指定する9つの主成分のうち、7つもの成分を含んでおり、世界的にも希少な混合泉だ。泉質は3種あり、赤褐色の塩化物泉は「金泉」、無色透明の二酸化炭素泉と放射能泉は「銀泉」と呼ばれる。特に鉄分をたっぷりと含んだ「金泉」が、有馬を代表する湯として有名だ。

赤茶の「金泉」に身を浸せば、まったりとマイルドな肌あたりに心身が解き放たれる心地。塩分濃厚で殺菌力の高い湯は、保温・保湿に優れ、美人の湯としても誉れ高い。入浴で肌を整えたら、飲泉で鉄分チャージを。体の内と外からしっかりと名湯の恵みを享受したい。

■有馬(ありま)温泉
[TEL]078-904-0708(有馬温泉観光総合案内所)
[住所]兵庫県神戸市北区有馬町
[アクセス]【電車】神戸電鉄有馬線有馬温泉駅より徒歩すぐ 【車】中国道西宮北ICより10分
[主な泉質]含鉄-ナトリウム-塩化物強塩温泉、ほか
[鉄イオン含有量]1リットルあたり102.0mg
[宿泊施設]全31軒。リーズナブルなホテルから料亭旅館まで、名泉を生かした宿が幅広く揃う。
「有馬温泉」の詳細はこちら

妙見温泉 妙見石原荘【鹿児島県霧島市】

湯船の底から湧く極上の湯と炭酸泡。

妙見温泉 妙見石原荘
すぐ目の前を天降川が流れる露天風呂「椋の木」。昼は男性専用、夕方から夜は混浴になる
妙見温泉 妙見石原荘
妙見温泉 妙見石原荘
渓流に張り出すような貸切露天「睦実の湯」。夜は浴槽の中からのライトアップで、炭酸成分が目に見えて愉しめる
妙見温泉 妙見石原荘
せせらぎの音と檜の香りに癒やされる、露天風呂「七実の湯」。浴槽は全て、掛け流しの温泉が1時間でちょうど1ターンするサイズに設計されている

炭酸泡の弾ける新鮮湯を天降川の絶景と共に。

約1万平方メートルの広大な敷地に、7つの自家源泉を抱く湯宿。二酸化炭素を豊富に含んだこちらの温泉は、血液循環を活発にする温まりの湯として知られる。貴重な炭酸成分を逃さぬように、宿はフレッシュな湯を浴槽へ届ける努力を怠らない。源泉を適温へ下げる過程では、空気に触れず水を1滴も加えることなく温度コントロールができる特別な熱交換器を使用。5カ所ある風呂は全て、源泉のすぐそばに造られている。

中でも圧巻は、天降川に臨む露天風呂「椋の木」。浴槽の底から温泉が湧き出し、炭酸の泡が立ち上る様子が見られるのだ。鮮度抜群の湯に身を委ね、自然との一体感にまどろむ時間は至福の一言。ほどなく全身が泡に包まれ、体の芯までホカホカに。この極上湯、美肌成分の重層も豊かというから申し分ない。

■妙見(みょうけん)温泉 妙見石原荘(みょうけんいしはらそう)
[TEL]0995-77-2111
[住所]鹿児島県霧島市隼人町嘉例川4376
[料金]1泊2食2万3910円~
[アクセス]【電車】JR隼人駅より妙見路線バス妙見温泉行き18分、石原荘前より徒歩すぐ 【車】九州道溝辺鹿児島空港ICより15分 
[日帰り入浴]可(1200円)
[泉質]ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩温泉
[泉温]源泉55℃
[pH]6.3
[炭酸濃度]1kgあたり約600mg
「妙見温泉 妙見石原荘」の詳細はこちら

別府温泉郷【大分県別府市】

日本一の源泉数を誇る桁外れの湯力。

別府温泉郷
別府温泉郷
別府温泉郷

湯力の極み1:泉質・湯量
日本一の湯量、源泉数を誇るだけありその泉質は多種多様。塩化物泉をはじめ硫黄泉、酸性泉などバラエティに富んでいる。硫黄を含み白濁した温泉が多いのが特徴だ。「別府温泉保養ランド」では日本でも希少な泥湯に浸かれる。

別府温泉郷

湯力の極み2:共同浴場
別府八湯の共同浴場の数は約150。地元の人も利用しており、商店街や細い路地裏に密集している。築70年の重厚な和風建築が印象的な「竹瓦温泉」や鎌倉時代創設の「鉄輪むし湯」など長い歴史を持つ地元湯も多い。

別府温泉郷

湯力の極み3:豪快露天風呂
別府八湯の中で最も標高が高い場所にある明礬温泉「湯の里」。広々とした大露天岩風呂には乳白色の良泉が溢れんばかりにたっぷりと満ち、すっと溶け込むような肌あたり。鶴見岳など山々を見晴らす絶景も爽快だ。

別府温泉郷
別府温泉郷

湯力の極み4:多彩な入浴法
湯の特徴や泉質によって入浴法も多岐にわたる。砂の上に横たわり温泉で温められた砂を全身にかけてもらう「砂湯」は別府の名物。別府海浜砂湯や竹瓦温泉で体験できる。温泉の蒸気で体を蒸す「むし湯」もおすすめだ。

7種の泉質を持つ圧巻の湯量。暮らしの中に温泉が息づく。

別府温泉郷の最大の特徴は、驚異的な温泉資源の豊富さにつきる。なにしろ源泉数は2294孔で、総湧出量は1日あたり13万7040キロリットルを誇り、どちらもダントツの日本一なのだ。さらに別府・鉄輪・観海寺・明礬など別府八湯と呼ばれる8つの温泉地では世界中にある10種の泉質のうち、実に7種が湧くというから驚きだ。鎌倉時代から続く蒸し湯や海岸にある砂湯、世界最大規模の露天泥湯など別府らしい多彩な湯浴みも多くの温泉ファンを魅了してやまない。

もう一点、特筆すべき特徴は人と温泉の密接な関わり。市内には約150もの共同浴場が点在し、別府で暮らす人々にとって温泉は常にある当たり前の存在なのだ。人と湯が作り上げた独特の湯の町風情もまた、別府の強みと言えるだろう。

■別府(べっぷ)温泉郷
[TEL]0977-24-2828(別府市観光協会)
[住所]大分県別府市
[アクセス]【電車】JR日豊本線別府駅より徒歩すぐ 【車】大分道別府ICより20分
[主な泉質]単純温泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉など(地域により異なる)
[宿泊施設]別府八湯で計300軒以上。露天風呂付き客室の温泉旅館から昔ながらの湯治宿まで目的や好みで選べる。
「別府温泉郷」の詳細はこちら

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

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