子どもの頃、白鳥の王子など白鳥が出てくる童話は少し切なくて、それでいて憧れずにはいられない不思議な存在だったのではないでしょうか。きっと本物をみたらすごく美しいんだろうなあ!と心をときめかせていたものです。
毎年冬になるとシベリア方面よりたくさんの白鳥が日本に飛来します。白鳥が越冬をする湖や沼地、湿地は、餌や栄養たっぷりの土壌と呼ばれる場所ばかり。世界的に重要とされ、保全が義務付けられている場所もあります。白鳥が来るということは、自然が豊かな証拠でもあるのです。
ひとりで、友だちと、デートに、家族で。自然を満喫して、一日たっぷりと遊んだり発見したりしながら白鳥を間近で眺められるスポットをご紹介!
冬の風物詩を体験しにお出かけしてみませんか?
1.諏訪湖【長野県諏訪市・岡谷市・下諏訪町】
美しい自然と湖面に映える白鳥の姿
飛来時期:12月上旬頃~2月中下旬頃
飛来地:横河川河口
美しい自然と湖面に映える白鳥の姿は、たった2羽だった初飛来から42年という年月を経てすっかり諏訪湖の風物詩となりました。
今では、毎年100羽~200羽近く飛来するようになり、シベリアからの長い旅をへてたどりついた白鳥が越冬する場所になっています。その光景は、まさに「白鳥の湖」!
厳冬期には結氷した湖面から白鳥を望むことができ、天気の良い日には富士山を背景に白鳥の美しい姿を眺めることもできますよ!
諏訪湖に行くならココ!「諏訪湖 遊覧船」
ゆったりと諏訪湖を一周!
天気が良ければ富士山をはじめとする峰々をのぞむことができる「諏訪湖観光汽船」の遊覧船では、約25分かけて諏訪湖をゆったりと一周します。白鳥の形をした「すわん」と亀の形をした「竜宮丸」2艘の遊覧船がありますが、そのうち「竜宮丸」では車いすのままで乗船できるようになっています。
[TEL]0266-52-0739(諏訪湖観光汽船)
[住所]長野県諏訪市湖岸通り3-1-27
[営業時間]9:30~16:30
[料金]大人 900円、子ども 450円 ※その他各種割引等あり
※荒天時、結氷時は運休。
「諏訪湖 遊覧船」の詳細はこちら
2.猪苗代湖【福島県猪苗代町】
磐梯山の絶景を楽しみながら白鳥を観察!
飛来時期:~例年4月頃まで
猪苗代湖は別名「天鏡湖」とも呼ばれ、四季折々に変わる磐梯山をくっきりと湖面に映す美しい湖。毎年冬には猪苗代町の町鳥でもある白鳥がシベリアから約3000羽飛来し、猪苗代湖は餌をねだる野生の鳥に最も近づいて観察できる場所として親しまれています。
磐梯山の絶景を楽しみながらゆったりと白鳥を観察するなら遊覧船がオススメ。毎日運航している「翁島めぐり」では、約35分のレイククルーズを楽しむことができます。華麗な姿で運行する「はくちょう丸」、ユーモアたっぷりの姿で子どもたちに大人気の「かめ丸」に乗って、雄大な自然を満喫したいですね!
[TEL]0242-65-2100(磐梯観光船株式会社 猪苗代湖 長浜営業所)
[営業時間]9時30分~15時30分(夏季シーズンは変更あり)
[定休日]毎週木曜日(冬季間のみ)
[料金]遊覧船料金 翁島めぐり(長浜~翁島めぐり~長浜 乗船時間35分):大人1100円、小児550円 ※その他各種割引あり
「猪苗代湖 遊覧船」の詳細はこちら
3.宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター【宮城県栗原市】
数千羽のオオハクチョウを間近で
飛来時期:~2月頃まで
国際的に重要な湿地及びそこに生息・生育する動植物(特に水鳥)の保全を促進することを目的として1971年に採択された「ラムサール条約」に、1985年、日本国内で2番目に登録された宮城県伊豆沼・内沼。
世界的にも認められた豊かな自然湖沼を楽しく学び、知ることができる「伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター 鳥館」が2015年7月25日にリニューアルオープンしました!
1階にある伊豆沼・内沼をかたどったテーブルで、たくさんあるしかけを触ったり覗いたり五感をフルに使って自然を体験した後は、2階のビューラウンジへ。開放感あふれるガラス張りのビューラウンジにはライブカメラがあり、研究員が鳥や植物についてわかりやすく解説してくれますよ。
望遠鏡も設置されているので、椅子に座ってゆっくり沼の自然を観察するのもいいですね。11月から2月の間は、数千羽のオオハクチョウが越冬しているところを間近で見ることができます。
[TEL]0228-33-2216
[住所]宮城県栗原市若柳字上畑岡敷味17-2
[営業時間]午前9時~午後4時30分
[定休日]毎週月曜日(月曜日が国民祝日にあたる場合は、その翌日)、祝日の翌日、年末(12月29日~12月31日)
[料金]入館料 無料
「宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター」の詳細はこちら
4.千波湖【茨城県水戸市】
千波湖に飛来する白鳥が、よりロマンチックムードを盛り上げます!
飛来時期:~3月下旬頃まで
日本三名園のひとつ、偕楽園の下に広がる千波湖とその周辺の緑地からなる千波公園はまさに水戸のシンボル。12月になると白鳥も飛来する湖の周りは桜並木の遊歩道になっていて、3キロで一周できるのでいつもお散歩やジョギングをする人たちで賑わっています。
園内の黄門像広場には好文cafeや好文茶屋、親水デッキなど、一休みにぴったりのスポットも豊富。スイーツなどを楽しみながら一望する千波湖は絶景!です。
千波湖西側には大噴水が1基、南側と東側に小噴水がそれぞれ1基ずつあります。ライトアップされた夜の大噴水はとてもロマンチックなんですよ。
千波湖を訪れたら、もうひとつ忘れてはいけない水戸のシンボル、水戸黄門さまの大きな像の前で写真も撮りたいですね。
[TEL]029-232-9214(水戸市公園緑地課)
[住所]茨城県水戸市千波町 千波湖
[定休日]なし
[料金]無料(レンタサイクル・貸しボート・一部駐車場などは有料)
「千波湖」の詳細はこちら
5.瓢湖【新潟県阿賀野市】
自分で餌やりもできる。何千羽と集まる白鳥は圧巻!
飛来時期:~3月下旬まで
白鳥が飛来するシーズン中の餌付けは一日3回。餌の入ったバケツを持った係員の周りに、まだ子どものグレーの白鳥から、真っ白な大人の白鳥まで何千羽と集まってくる様子は圧巻としか言いようがありません。
瓢湖は、日本で初めて野生の白鳥に餌付けを成功したことで注目を浴び、その後天然記念物に指定、2008年、ラムサール条約にも登録されました。阿賀野市観光協会公認「瓢湖 水鳥のエサ」を購入すれば誰でも餌やりができるから、大興奮しちゃいます!
道路を挟んで反対側にある瓢湖白鳥会館では、2階のレストランで瓢湖を眺めながら食事ができるほか、3階の白鳥資料館(有料)からの眺望は抜群。1階でお土産探しも忘れずに。
※この記事は2015年11月時点での情報です
じゃらん編集部
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