2016.01.26
岐阜県の高山は大消費地から離れていながらも、幕府の直轄領として豊富な財力と舌の超えた商人たちがここでの酒造りを支えてきました。そのため、今でも確かな味に日本酒を見つけるには最適のエリア。日本酒好きの方も、そうでない方も是非訪れたい酒蔵をご紹介しましょう。
その個性豊かな酒造りに感銘を受けること間違いなしです。土地の美味しいものと、最高の日本酒で今年もハッピーに過ごしましょう。
1、平瀬酒造店
岐阜県・高山最古の酒蔵
平瀬酒造店は元和9(1623)年から15代にわたって続く岐阜県・高山最古の酒蔵です。代表銘柄「久寿玉」を一貫して作り続けており、ここの酒蔵では吟醸酒、純米酒、本醸造酒などの「特定名称酒」以外は作っていないことからもこだわりと伝統の業が伺えます。久寿玉純米720mlは1328円、酒蔵は無料で見学できますが、予約が必要です。
[TEL]0577-34-0010
[住所]高山市上一之町82
[営業時間]8時15分~17時
[定休日]なし(12/31~1/4は休) ※蔵見学は平日のみ・要予約
「平瀬酒造店」の詳細はこちら
2、舩坂酒造店
岐阜県・高山の「風雲児」的酒蔵
この酒蔵は元禄年間から続く由緒ある酒蔵ですが、頑固一徹の姿勢ではなく、どんどんと新しいものを取り入れる「風雲児」的なスタンスで他の酒蔵と一線を画しています。敷地内にレストランをオープンさせたり、和雑貨ショップを始めたりと、高山を訪れる観光客を惹きつけています。特に酒を使ったオリジナルスキンケア商品も人気です。
[TEL]0577-32-0016
[住所]高山市上三之町105
[営業時間]12/1~2/28は8時30分~18時(食事処は11時30分~LO14時30分、17時~LO20時※12/1~2/28は昼営業のみ)
[定休日]不定
「舩坂酒造店」の詳細はこちら
3、川尻酒造場
熟成古酒に特化した岐阜・高山の酒蔵
川尻酒造場は天保10(1839)年の創業で180年の歴史を誇る老舗中の老舗。その伝統にあぐらをかいて手を広げるのではなく、今では、貯蔵庫でじっくり熟成させた古酒のみを出荷しており、こだわりの一面を見ることができます。そして直接足を運べば、一般流通が少ない貴重な酒を直売で購入できます。原酒ひだ正宗は、720ml1530円です。
4、二木酒造
日本酒の中でも吟醸・大吟醸のみを生産
地の利を生かして清らかな地下水と最高の酒米を用い、精白率の高い吟醸酒と大吟醸酒のみを造り続ける酒蔵。儲け第一の酒蔵やメーカーが少なくない中、日本酒としての味を最高度まで追求する信頼できる酒蔵です。日本酒があまり好きではない方も雑味の少ないまろやかな味わいのお酒なので、その味の虜になること請け合いです。
5、平田酒造場
岐阜県・高山の日本酒が世界に認められた
この平田酒造場の「熟成古酒 酔翁」は2014年にインターナショナルワインチャレンジでチャンピオン・サケを受賞しました。この酒蔵の丁寧な酒造りが世界に認められた証です。この熟成古酒の色は琥珀色で、見て楽しみ、そして舌でも味わえる一品です。一級の酒蔵が集まる高山でも頭一つ出ているのがこの酒蔵といえるかもしれません。
6、老田酒造店
辛口の日本酒「鬼ころし」で有名
日本酒をそんなに飲まない人でも知っている有名な辛口酒「鬼ころし」はここ老田酒造店の手によるもの。ほかにも、飛騨の寒さに鍛えられた伝統の手法・味を守り続けています。
また、この酒蔵の魅力のひとつとして試飲カウンターのほか、駄菓子店やカフェなども併設しています。
7、原田酒造場
お気に入りの1本を求めてずらり12 種類を飲み比べ。
ここの酒蔵の特徴は独特の製造工程でお酒を作っていること。花から抽出するという天然酵母を使用することで、フルーティで柔らかな口当たりの味わいが生まれます。
代表銘柄「山車(さんしゃ)」は、米の旨みをしっかりと味わえる逸品でおすすめです。伝統を持つ老舗ですが、店内では地酒チーズケーキバー&コーヒー(430円)や原酒ゼリー(310円)を販売しており、新しい試みをしていることにも好感が持てます。
まとめ
日本の中でも有数なレベルを誇る酒蔵が集まる岐阜県、高山。直接足を運び、いろいろなお酒を味見しながら、自分のお気に入りの1本を探すのは楽しい経験になるはずです。
※この記事は2016年1月時点での情報です
じゃらん編集部
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