こんにちは!幼い頃にTVで見たイルカにロックオンされて以来水族館で働くことを夢見てきましたが、気づいたら編集者になっていた鈴木です。
海好きの私、大人の色々な事情で海に行けなくなってからはよく水族館の生物たちにお世話になっているのですが、
今回初めて「両生類」を見るためだけに、水族館へ行ってきました。
何を見たかって?
じゃん!
こちら、しながわ水族館で6月6日(月)まで公開されている「カエルの日水槽」。
そう、カエルを見に行ってきました。
水族館にカエルがいたっていいじゃない
「水族館という枠にとらわれず、来場者の方には色々な生物をみて頂きたい」
そんな思いから仮設水槽を利用して、
魚以外の生物も期間限定で展示しているしながわ水族館。今回は来る6月6日の「カエルの日」にちなんで、展示がカエルというわけ。
「カエル?興味なーい」「やだ、きもーい」
いやいやいや、ちょっとまって。
そんな貴方は、カエルの魅力にまだ気づいていないだけかもしれませんよ。
カエルらしからぬ「カエル」との出会い
じゃん!
こちらは3種類展示されているカエルの中の1匹、
モザンビークフクラガエル(以下、彼)。
アフリカご出身です。
今回は取材の為、特別に水槽から出していただき彼と触れ合ってきたのですが、時間が経つにつれて私の中に、ある一つの疑問が湧いてきました。
本当にカエルなのか
要因としては、
●跳ばない→正確には、足が短足で筋力が無く、跳べない。
●鳴かない→正確には鳴くようなのですが、ゲロゲロではなくてピーピー。
●住処は水辺ではなく湿った土の中。
産卵の時期にしか水に入らないので水かきもなく、おまけに吸盤も見当たらない。
撮影の為、土まみれだった彼の体に飼育員さんが霧吹きをすると、
「やめてケロー」(と聞こえた気がした)
私にはどうしても嫌がっているようにしか見えませんでした。
上記の圧倒的な要因から「本当にカエルですか?」を質問してみたところ、
「日本のカエルから考えると珍しく感じますが、世界のカエル規模でみるとこういった種類は沢山いますよ」と飼育担当の瀬川さん。
視野が狭かった。
そうです、私たちが知っているカエルはカエル界のほんの一握り。短足とかピーピーとか言っちゃいましたけど、アフリカ出身の彼から言わせれば
「What are you saying?」(何言っちゃってんの?)って感じなのかも。
どうもすみませんでした。
どんなカエルにも必殺技(特徴)がある
跳べない、(あんまり)鳴かない、そんなモザンビークフクラガエルの必殺技は競歩、もとい早歩き。
短い手足を動かし、私の手の中から素早く移動(脱走)する姿が、なんだか一生懸命でかわいかったりします。
モザンビークフクラカエルに比べるとカエルらしいカエルですね。
ジャンプもするので、幼い頃、捕まえるのに苦戦した経験があります。
二ホンアマガエルの必殺技は、しいて言えば餌の食べ方でしょうか。
長い舌をびよーんと伸ばして虫を捕まえるのは普通のカエルがすることであって、
二ホンアマガエルはジャンプして口でパクリ。
口からはみ出た獲物は手を使って器用に押し込むアナログでワイルドなスタイルです。
こちらはカエルアンコウといって、ずばりアンコウです、魚です。
じゃあなんで「カエル」と名乗るのか?それは簡単、カエルに似ているからでしたー。
おっとマジか。
読者の皆さんが思うこと(なぜカエルアンコウをピックアップしたのか)は痛いほど分かりますが、冒頭に書いたように「水族館という枠にとらわれず…(以下省略)」という、水族館の垣根を超えようとしているしながわ水族館さんならではのジョークということでご理解くださいね。
そんなカエルアンコウの必殺技は歩くこと。魚なのに泳ぐことが得意ではないので、胸ビレが変化した脚を使って海底を歩きます。またアンコウならではのエスカ(頭から飛び出ている釣竿みたいなやつ)を使って獲物をおびき寄せ、自分の体より大きい獲物でも丸のみ。食事の時間にあたれば、その様子が見られるかもしれませんよ。
まとめ
いかがでしたか?カエルに会いたくなったでしょう。
モザンビークフクラガエルとしばらく触れ合っていると、だんだんと卵の殻から黄身が出ている「グデッ」としたキャラクターに見えてきたからあら不思議。ぷにぷにで柔らかいカラダはきもちいいし、最終的に
「こいつ、かわいいじゃない♡」
が私の感想です。
最後に一つ、これからカエルの季節(梅雨)になりますが、
カエルのカラダのぬるぬるは身を守るための防護服であり殺菌作用があります。
なので触った後は必ず手を洗いましょう。
ということで6月6日のカエルの日には、
しながわ水族館へ行ってみることをオススメします!
注意:みなさんは触ることが出来ないので、ぷにぷにしたカラダを水槽の外から妄想してくださいね
開催期間/5月14日~6月6日(月)
場所/しながわ水族館地下1階多目的ホール前水槽
TEL/03-3762-3433
住所/東京都品川区勝島3-2-1しながわ区民公園前
営業時間/10時~17時(入館は16時30分まで)
定休日/火(祝日、GW、春・夏・冬休みは営業)、1/1
入場料金/大人(高校生以上)1350円、小・中学生600円、幼児(4歳以上)300円、シルバー(65歳以上)1200円
※品川区民、在勤、在学の方は割引あり
※この記事は2016年6月時点での情報です
鈴木 沙也香
元じゃらんで今はフリーの編集者。分野は問わず、web、雑誌、冊子などの企画運営やコンテンツ制作など幅広くなんでもやります。興味範囲が広いことと、深堀することが特技。