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平泉で平安時代へタイムトリップ

あの松尾芭蕉も句に詠んだ
「中尊寺」の金色堂と自然

平安時代後期に奥州藤原氏初代の清衡公によって、たくさんの伽藍が建立された。関山一帯に広がる境内には5つの重要文化財が点在し、松尾芭蕉が「奥の細道」の中で詠んだことで有名な金色堂は、なかでも最古の建造物。金色に輝く螺鈿や透かし彫りの装飾が施された内部には、かの清衡公の遺体が眠るという。寺を訪れるなら関山の美しい自然と雅なイベントの数々にも注目を。春先には時の有名人を招く「節分会」と桜、境内が深い緑に包まれる8月には野外能楽堂舞台での薪能、紅葉が見事な10月には「菊まつり」が楽しめる。

あの松尾芭蕉も句に詠んだ「中尊寺」の金色堂と自然

極楽浄土の世界を表現した
庭園が見事な「毛越寺」

2・3代目藤原氏の時代に栄えた毛越寺(もうつうじ)の見どころは、境内に広がる極楽浄土の風景を表現した庭園。平安時代の庭園書に基づいて造られた池や飛び石、せせらぎが織りなす景観は悠久の時を感じさせる。毎年1月20日には「二十日夜祭り」、5月下旬には遣水に盃を流して和歌を詠む「曲水の宴」。6〜7月には「あやめ祭り」、9月には貴重な延年の舞も披露される「萩まつり」など、四季折々の祭りを目当てに訪ねるのも一興だ。ちなみに中尊寺から毛越寺までは、徒歩30分程度のハイキングコースを歩くのがおすすめ。

極楽浄土の世界を表現した庭園が見事な「毛越寺」

断崖のお堂と巨大石仏跡の
「達谷窟」を目指して

平安時代の征夷大将軍・坂上田村麻呂が、この地を荒らす悪路王を討ち取った記念として造ったものだという。洞窟を覆うような毘沙門堂の左隣の断崖には、全長16m以上もある大磨崖仏が刻まれている。顔と肩以外は崩れているものの、源義家が彫ったという伝説の巨大石仏は見応え十分。平泉駅から渓谷が美しい巌美渓谷の方向へ6kmほどの場所に位置するので、駅のレンタサイクルを利用してサイクリングを満喫しては?

断崖のお堂と巨大石仏跡の「達谷窟」を目指して

「藤原まつり」など平泉は
風情ある催しの宝庫

平泉へ旅するなら、ぜひ祭りの時期を狙って。7月下旬の「水かけ神輿」では神輿群が沿道からの清め水を浴びて平泉町内を練り歩き、街が熱気に包まれる。毎年8月16日には、京都の東山になぞらえた束稲山に、約200mの大の字がともされる「大文字まつり」が。毎年5月と11月に平泉町内で繰り広げられる「藤原祭り」なら、ハイライトは3日目の「源義経公東下り行列」だ。兄頼朝に追われた義経が平泉にたどり着く情景を再現したもので義経や北の方、弁慶ら武者一行に扮した人々が毛越寺から中尊寺までを練り歩く。

「藤原まつり」など平泉は風情ある催しの宝庫
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