自然環境が豊富に残る、銀の一大生産地跡石見銀山遺跡には、銀の採掘から製錬まで行われた鉱山跡を中心に、外敵から守るための城跡や、銀山から港までつながっている輸送路としての二本の街道などが残っている。さらにかつて栄えた鉱山町や港町が、今日でも地域住民の生活の場となっている。戦国武将が銀山をめぐって激しい争奪戦を繰り返していたものの、膨大な木材燃料の供給が適切な管理の下に行われたこともあって、今日でも豊かな山林を残している。鉱山に関係する遺跡と豊かな自然環境が一体となって文化的景観を形成する例は、世界的に極めて貴重だ。 |
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銀の一大生産地だった、石見銀山。銀山と集落、街道など、今なお生活の場となっている文化的景観が登録された。写真は坑道入口。 |
坑道内部。かつては戦国武将がこの地を巡って激しく対立した。 |
人々の暮らす町もまた、当時の名残を今に伝える貴重な資産だ。 |
基本情報 |
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構成要素 |
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銀鉱山跡と鉱山町、鉱山と港をつなぐ街道、銀を積み出した港と港町 |
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アクセス |
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鉄道利用:JR山陰本線大田市駅より路線バスで約30分、大森代官所跡下車すぐ |
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お問い合わせ先 |
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大田市役所販売流通課:0854-82-1600 |
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その他の日本世界遺産及び暫定リスト |