やんまあさんの兵庫県の旅行記
◆兵庫東B◆丹波スイーツ/紅葉/33年に一度の秘仏/快慶と定慶(丹波/篠山)
- 1日目2016年11月12日(土)
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08:00-10:00
京都と接している兵庫の丹波と篠山にGO!!黒豆、栗などの特産品スイーツ、あの快慶と同じく慶派の「肥後定慶」、歴史的にも貴重な仏像を持つ寺に参拝です。
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秋を恋う 丹波もみじめぐり
丹波市
今回、篠山市と丹波市の中で一番気に入った寺「大黒寺@篠山市」の方が言っていた。篠山市は食べ物や寺・仏像など丹波市に負けないぐらい素晴らしいものがある。丹波市のように観光に力を入れてほしいと熱く語っていた。丹波市とは合併時もそうだったが、あまり仲がよろしくないらしい。仲良くしていただきたい。篠山市も忘れずに!!
- 2日目2016年11月13日(日)
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大化の改新の時に創建した古刹。鎌倉時代の本堂は国重文で、藤原時代の国重文の仏像が多い、入山料300円の拝観料500円の計800円です。解説付きでフレンドリーにコミュニケーションを取りながら説明が聞けます。ひとまず、団体客が来るそうで、先に本堂内を参拝させていただきました。
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※写真許可頂いています※本尊に薬師如来@重文で、前に小さいながらも力強い十二神将が安置されています。元々の脇侍は日光・月光菩薩でチーム薬師だったのだろうと思います。
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※写真許可頂いています※本尊は「薬師如来@本尊」で右脇侍に「胎蔵界式大日如来@重文」、左脇侍に「阿弥陀如来@重文」です。如来だが宝冠をかぶっていた形跡があります。この雪が降る地帯は保存が難しいはずなのですが保存状態が良いです。作者がわかれば、国宝になりそうです。薬師如来と大日如来は、のちほど説明する達身寺の仏師かもしれません。阿弥陀如来の印相が珍しく、バランスが良いです。
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本尊と脇時以外にも四天王の内「増長天@重文」「持国天@重文」が安置されています。本堂から外側の紅葉を1枚頂きました。この後、寺内は団体客で賑わいます。いやぁ~綺麗です。説明頂いた方は、すごく丁寧な説明で、気さくな方でよかったです。
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この寺は神仏習合が残っています。名前からわかる通りオオクニヌシを祀る大黒天堂、スサノオを祀る出雲社などがあり、元々、神社に重きを置いた寺だったかもしれません。寺の屋根も元々は檜皮葺だったそうですが、鉄板?屋根に変えてようです。もったいない!!と思うかもしれませんが檜皮葺ってウン千万かかるんですよね。と色々な神社で耳にします。しょうがないですね・・。
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団体客登場。きっと、某旅行会社の秘仏バスツアーだと確信!!最近、バスツアー団体とよく鉢合わせするんですよね。独り占めだったのに残念、載せられる写真を選ぶのにたいへん。。。
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篠山地域活性化センター 黒豆の館
兵庫県 篠山市 下板井 511-2。地域の食材をふんだんに使ったバイキングや特産物などが並んだ物販コーナーがあります。新鮮な野菜販売所もあり、秋には黒豆の刈り取り体験イベントもあるそうです。
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2013年に本堂の再建300年記念行事として、本尊「千手観音立像@重文」、「薬師如来座像@重文」の初開帳された。今回は見れないが、秘仏公開している寺への道中なので、行ってみた。 う~ん、階段が長い。。後々のことを考えて、途中まで車で行くことに。
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写真ではいまいちですが、長い階段と紅葉のコンストラストがよいです。階段一段ずつは低く、急ではないのですが、なかなかしんどい階段です。途中、塔頭らしき寺もあります。
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階段脇には石仏が並んでいます。石仏=地蔵菩薩というのが多いですが、ここは聖観音、千手観音など観音様が多い気がしました。最後の登り階段の両側は石仏祭りになります。
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本尊です。この色はなんなのでしょうか?雪対策??本堂には「千手観音立像@重文」が安置されています。33年に一度の秘仏で、昨年に公開され、その前は昭和53年4月だったため、35年ぶりとなっています。次回、ラストチャンスだな。
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本尊「薬師如来@重文」で秘仏。この寺のホームページを見ると2015年の公開時の写真が載っており、ちょっと見てみたい仏像である。写真の通り、すりガラスに守られており、空気感も全く感じられない仕様になっている。
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仁王門には肥後定慶作の「仁王像@重文」が安置されている。慶派らしい力強い写実的な仁王像で東大寺の運慶・快慶とは一味違う女性らしさを感じる仁王像。
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肥後定慶と言えば京都の鞍馬寺「聖観音像@重文」や千本釈迦堂「六観音像@重文」など観音像のイメージが強く、どこか女性的な美仏が多く力強さと忿怒の仏はどうなんだろうと思いましたが、さすがは慶派!!で、これを見ていると京都舞鶴市の松尾寺の金剛力士を思い出した。
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山門を超えると色づいている木々が現れます。歩き疲れた足も復活した気になります。意識が上に行きすぎて、なんどか躓きました。。
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右側の木々が見どころになっています。良い感じです。ちなみに、この寺の山門以降の寺内は織田信長により潰され、荒廃したようです。そして、足利尊氏の手により復興。こんなところまで、信長の影響があったのですね。
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火災で焼失し、室町時代に奥の院のものを山奥から持ってきたのが現在の本堂です。堂内には毘沙門天が安置されていますが、扉が閉じられていました。面白いもので、紅葉目当ての人も私たちが堂内をペンライトで照らし覗きこむと、みんな覗きこみだします。
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本堂左に「仏足」があります。普通、向こう側を向いている仏足が多いのですが、こちらを向いていますね。出来れば、この仏足に登りたいのですが、そういうルールではないのかな。。ちょっと人が多いので止めておきます。
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本堂左横に建て替えられ真新しい薬師堂があります。チーム薬師が勢ぞろいです。チーム薬師とは本尊「薬師如来」、脇侍は「日光・月光菩薩」、周りを「十二神将」がお守りする体系を示します。
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ああ~遅かったか。駐車場は満杯のため寺の参道手前の所で駐車して歩くことに。時間は11時ちょっと過ぎだが、お経が聞こえる。つまり、「法要中=まだ閉扉」ということを学習したので、テクテク歩きますが、煙たい・・・。写真は雲ではなく煙です。近づくにつれ、すごい煙でどれだけ護摩を焚いているんだと、気になりだす。
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んっ~煙の中を抜けると右斜め前にお堂が見えました。同時に紅葉が現れました。いや~今日一かもしれません。そして、寺内に多くの方が参拝されていることがわかります。
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法要1時間が相場だと最近気づきます。右手を振り向き、寺内に入ります。早速、ビニール袋に入った何かを頂きました。ペットボトルはすぐわかり、由緒書きなども入っていることがわかりました。なんと、お弁当と秘仏公開の記念タオルもいただきました。奉納するしかないな。。
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煙の正体は山伏の「柴燈護摩供」のようです。写真は終わりの方になりますが、来たときは煙が黙々と立っていました。私が近所の人間ならば、絶対、苦情を入れます(笑)
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本尊は「十一面観音」で脇侍は「毘沙門天」と「不動明王」です。新しい仏像ですね。脇侍はそれぞれ、弘法大師、智証大師と言われているが、新しすぎる気がします。若狭の馬頭観音@重文は補修時に色を剥がしたら、素晴らしい仏像が現れ重文になった例もあるので、一概に新しいかどうかはわかりませんが。。境内の雰囲気、近所のかたの集まり具合などから、失礼な質問はやめておきました。完全に、代々、受け継がれ大事にされているホトケ様です。1500年後に、私が感動する仏像になっていることでしょう。
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この寺は地域の方に大事にされており、毎月17日には小新屋観音保存会が掃除や除草の維持管理作業を行っている。小新屋観音御開帳実行委員会が見守る中、着々とお祭りが進み、寺内の奥に「いぼの神」が祀られているのを発見。いぼを取ってくれるとか。。
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堂内です。向こう側では護摩も終わり、火渡りの準備にかかっています。その後の13時30分ごろに「もちまき」が行われ、閉扉になります。
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火渡りの準備です。その後に「もちまき」ですが、他にも行くべきところがあるため、私たち夫婦はこの寺を後にしました。坂道を下り、農道を歩いて、緊急の駐車場へ戻り、寺からいただいたお弁当を美味しくいただきました。では33年後にまた会いましょう!!
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温泉が併設され、地元民の憩いの場になっているようです。業者が入り、巻くだけで6パックになる商品を売っていますが、そういう人来るかな。。 ここの2階は食事処になっていて、「鹿肉丼」、「鹿カツ」など鹿肉が食べられます。これを食べるために来たのに、お弁当を食べたので今回はスルー。
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来た時期が悪かったため、花はありませんし、薬草もありません。足つぼをマッサージする道がありました!?花を観ながらすると痛みは和らぎそう!?
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石見神社の祭神である谷垣石見守は、隣村との領地争いを囲碁勝負での解決を図り、みごと勝利して村人に平穏な暮らしをもたらしたと伝えられています。その功績は今日にも語り継がれ、平成4年の大祭では「日本一大きい石の大碁盤」が奉納されました。
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不思議な神社で、地元愛に満ちた独特の雰囲気を持っています。てっきり島根の石見銀山近くにある物部神社と係わりがあると思いましたが、違うようです。
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石見神社はここの摂社・末社と思われます。新井神社の参道周りは苔に囲まれており、よいです、あまり観光客が来ず、地元の方が毎日掃除をして綺麗に保たれている神社は、汚れ(穢れ、気枯れ)がないのでよいです。
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夫婦の大木と瓦葺きの本殿です。この神社の祭神は「タカムスビ」こと天神の中の中心人物で、アマテラスの岩戸隠れや天孫降臨など重要な場所で出てくる神様。時代とともに、ほかの祭神を入れたようだ。境内にある御神木3本杉は、根元を跨いで子授の祈願を行うと念願成就すると伝えられている。階段が大木に寄りかかっており、この梯子を登って3本杉を通るみたいです。
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狛犬ではなく、狛猿なので、日吉神社系でもある。写真の通り、本殿内が見られるようになっているのは面白い。神社なので仏像はいないが、なかなか見れないところではあるので、凝視させていただいた。
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現在の本殿は江戸時代中期に建らしく、入母屋、茅葺である。日吉大社では猿が神の使いとして神格化されている事から社殿には中井権治が製作した神猿像(1対)が安置されている。
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御祭神:ホンダワケ(応神天皇)、神功皇后、比賣命(多紀理比賣命、多紀都比賣命、市杵島比賣命)◆社伝によれば、舒明天皇時代に出雲連が入船山にスサノオを祀りだした。その後、霊泉の湧出が出て京都の石清水八幡宮より御分霊を勧請し、丹波国「柏原別宮」として創建。境内には三重塔と釣鐘があり、神仏習合が残っている。明治時代に「文庫」としたため、廃仏毀釈による影響は少なかったようです。なるほど、「文庫」によい仏像があるところがあるが、廃仏毀釈(神仏分離)を免れるための妙案だったんだということですね。
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柏原八幡宮の参拝駐車場の小道を進むと、鳥居があり、稲荷神社があります。私たちは先にこちらを行ってしまい、実は逆順で周りました。五社稲荷神社は柏原八幡宮の摂社です。祭神は伏見稲荷と同様です。佐田・田中明神もいますね。この地域は出雲繋がりが多い気がします。京都の亀岡「出雲大神宮」⇔丹波市⇔出雲と出雲族が流れたのでしょうか?
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柏原観光地の方が説明してくれたおかげで見流しせずに済みました。わかります?木の根が橋に寄り添い、対岸に脚をかけています。このことから、根の橋となったそうです。
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根の橋近くにあります。織田信勝を祭神にしている。「織田家=織田信長」で織田信長は焼き討ちであまり印象が良くないが、信勝は新田開発などに貢献したらしく、地元では愛されているそうだ。
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丹波三宝スイーツフェスティバル
丹波市
丹波市に入り、私の運転中に妻が携帯電話で何かを探している。と言うことで、近くだから行こうと「丹波三宝スイーツフェスティバル」へ。人が多いです。残念ながら、狙っていたスイーツは売り切れていたらしいです。
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達身寺の仏像は木造で一木造りが多い。一木造りは気温や湿度により変形しないよう中心部は使えないことから、かなりの大木が必要になる。宝物館@では寄木造りで、長い間に放置された為、本来の仏像の姿で今の世に残る事が出来ず、破片化してしまったらしい。
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重文は12体ある。奈良の東大寺の古文書の中に丹波講師「快慶」と記されており「私は丹波仏師である。もしくは丹波の地とつながりの深い仏師である。」と言っている。ともすれば、鎌倉時代の有名な仏師「快慶」は、達身寺から出た仏師もしくは、達身寺とつながりの深い仏師であると言える。ところが、残念なことに達身寺には古文書が何も残ってない為、はっきりしたことは解らないとのこと。
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破損仏を観た後に宝物館Aに行く。ここからが本番だ!!中央に「阿弥陀如来」脇侍に「十一面観音」「薬師如来」三尊で十一面観音坐像は珍しい。その他吉祥天立像、聖観音菩薩立など数多い仏像たちがいる。気になるのはポッコリと突き出した腹部で、聖観音、兜跋毘沙門、薬師如来などにも共通しており、いわゆる”達身寺様式”と呼ばれています。見仏記が取材に行ったら「メタポホトケ」と命名されそうです。
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本堂右側(本堂を出て左側)にお堂と紅葉が観れます。お堂をのぞき込むと、と「兜跋毘沙門」と「聖観音」が現れた。こちらもメタボである。毘沙門と聖観音の組み合わせはあまり観ない気がする。
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最後に駐車場から1枚いただきました。この寺も説明を聞きながら拝観できます。瓦葺きなので、保存が大変そうです。がんばって保存していただきたいなと思います。ということで、妻から突然、ここに行きたいリクエストが。。
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鎮守社かな??登るか登らないか考えましたが、下から見て、キャンセル。というか、妻は「丹波スイーツ」にしかもう目はなさそう。。。
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鎌倉時代に源頼朝の命により東大寺住職俊乗坊重源が復興した古刹であるが、昭和33年に移築しました。御本尊は十一面観音菩薩で、仁王門は重層で、通し貫などに東大寺様式が偲ばれます。広大な境内の緑の中に朱塗りの山門がひときわ美しい。
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仁王門の上に龍の絵がありました。なかなかの絵です。私は気づかず、妻のファインプレーです。帰りにじっくり観させていただきました。
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まだ早いかもしれませんが、丹波の紅葉ランキング通り、見ごろの時は見ごたえ十分なのだろうなと思います。気持ちの良い参道です。重源が係っている寺なので、関係が深い「快慶」があるのでは?という期待がありましたが、ないようです。
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狛犬です。って、ここ寺ですよね。まあ~いいか。本堂は法要が行われるとのことで、早めに本堂に入りました。内陣拝観させていただきました。初めての試みらしいのですが、まあ~こんなもんかと言う感じです。本尊は「十一面観音@秘仏」になっており、三十三年に一度の御開帳です。
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有名どころらしいのですが、なんか細い道に入るなとナビを疑いながらも直進すると、右側に現れました。駐車場も車が止まっており、店内も賑わっています。店内は、最近多い、販売箇所の横に、喫茶店を併設してその場でも頂けます。
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栗ごはん?かと思わせる「モンブランケーキ」がお目当てのようで、小腹がすいたので「丹波シュー」も買い、車の中で頂きました。シュークリームはあまり好きではないのですが、美味しかったです。
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やっぱ、ご飯に栗そぼろが乗っかっているようにしか見えません。が、食べてみると、あっさりしつつ、栗の存在感がある美味しいケーキです。スポンジと栗の間は栗シュークリームのシューです。紅茶が合います。
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丹波市の頑張りはびっくりしました。今後、メディアでも注目されるかもしれませんね。ちなみに、大阪の阪神百貨店でも買えるそうです。
◆兵庫東B◆丹波スイーツ/紅葉/33年に一度の秘仏/快慶と定慶(丹波/篠山)
1日目の旅ルート
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