皆さん、「蓮如上人」をご存知ですか。
1457年に本願寺第8世になった蓮如は、1471年からの4年間、現在のあわら 市吉崎に坊舎を構え、北陸での布教活動を精力的に行いました。
文字の読めない民衆には、「御文(おふみ)」と呼ばれる難しい真宗の教義をやさしく簡潔に書いたものを用いたり、当時は一部の僧侶しか見ることができなかった本尊類・経典類を参拝者に開放するなど、蓮如の分かりやすい布教方法は、すぐに民衆の心をつかみました。
その結果、吉崎に詣でる者は、瞬く間に北陸から遠くは奥州まで及び、門前には100戸を超える宿坊が立ち並ぶようになりました。
毎年4月23日から5月2日の間、吉崎では「蓮如忌」が行われ、大勢の参拝客でにぎわいます。
いわゆる【善男善女の吉崎参り】です。
(福井弁では「よっさきまいり」と発音します。)
蓮如忌とは、蓮如上人が京都から吉崎へ来たときの様子を再現したもの。
門徒が、京都から旧北陸道を、蓮如上人の御影を乗せた輿を担いだり、台車に乗せたりして、吉崎まで何日もかけて歩いて来ます。そして、4月23日から10日間、蓮如上人の御影が吉崎に滞在するのです。
その一行が通る沿道では、「蓮如上人が来た」「蓮如さんが来た」と人々が道端に出て、手を合わせたり、一緒に歩く光景が見られます。
今でも蓮如上人は、多くの福井の人に親しまれていますよ。
私らにとっては「蓮如忌」は「吉崎まつり」。
縁日も出て賑やかですよ。(不謹慎か?)
それから吉崎へ行ったら、蓮如上人の像がある「お山」に登ってみましょう。
綺麗な景色が見えますよ。
好きです。