7/20はあわら市金津町の【金津祭り】です。
勇壮な武者人形山車やかわいらしい子供民謡踊りが町内を練り歩きます。
露天商もたくさん出ていて賑やかしいです。
(昔懐かしいパチンコやスマートボールも来る)
その金津祭りで絶対特筆すべきは【本陣飾り物】。
18ある地区が、それぞれに生活用品を用い趣向を凝らして技を競う「本陣飾り」は名物行事となっています。各地区の地元の青年団等が夜な夜な何ヶ月も前から地道に作っています。各区の意地と名誉を賭けてみんな燃えていますよ。
本陣飾り物とは、日用雑貨・金物・陶器・漆器などを材料に町にちなんだ題材や最近の話題をテーマに各区が造形物を作りその出来栄えを競う珍しい名物行事。毎年7月20日の「金津まつり」の期間中各区の本陣に展示されます。
この各区の「本陣」をたずね歩き飾り物を見て回るのも金津祭りの「通」の楽しみ方ですよ。
金津町は古くは北陸街道の要所であったことから、宿場町として栄えました。江戸初期の1623年に福井藩が奉行所を設置したところから始まり、役人が泊まる本陣を飾り物でねぎらっていたのが、次第に製作や鑑賞を親しむ風流となり「本陣飾り物」の基礎を築いたとされています。明治後期には現在のコンクール形式が出来上がっていたそうですよ。
その特徴は飾り物をこわして持ち寄った材料が各家庭で再度使えることが必要とされており、「加工や工作をしてはならない」そうです。
全国でもその歴史と創作美においての評価が高いそうです。
祭りが終わると飾り物を壊し各区の家庭へ配って再利用。
こんな資源再利用のエコな祭りはないと思います。
地球にやさしい【金津祭り】であります。