きれいに晴れ渡った大空のもと、天気も安定してきたので栗駒山をいわかがみ平から上ることにした。
きれいな青空と溶けきれぬ残雪のコントラストがえも言えぬ情景となって私たちの目の前に広がっていた。
ブナ林の枝ぶりは、私をしばし釘付けにしてしまっていた。その圧倒される存在感は私の昨日までの悩みごとの小ささを吹き飛ばすには十分な威風堂々としていた。
小鳥のさえずりだけがこだます雪原、しかしもうすっかり春を感じさせてくれていた。かたいつぼみもようやくの事ふくらみはじめているではありませんか?
キツツキの巣なのでしょうか?大きな穴の奥できっと雛鳥がそろそろかたい殻を破ってお目見えするころでしょう。