沖野神社の本殿の囲いを始めるにあたり、
本殿の作りに、
八代目中井権次(ごんじ)の彫り物が使われていることがわかりました。
本殿全体に彫られています。
中井権次は江戸後期から昭和初期にかけて、
彫師として活躍した中井一統の名前です。
丹波市柏原町を中心に、
丹後、丹波、但馬の社寺仏閣の彫り物を手掛けてきました。
香住では大乗寺の山門にみられるようです。
沖野神社の宮司さんによると、
104年前の訓谷の村の財力を表すものだということです。
北前船で儲けていた分限者が何人かいたからなのかもしれません。
とにかく、新しく本殿の囲いをしたことで、
神社やこの彫刻もあと100年は保存されるという宮司さんの弁でした。