園地内のあちこちにニョキリと生えているこの植物。海浜性植物の浜香(ハマゴウ)といいます。
草のように見えていますが、実は・・・樹木に分類されているんです。
香りが強いことで知られていて、風が通ると木全体からミントのような香りが漂ってきます。
昔の人は葉っぱを乾燥させて火をつけて、蚊取り線香の代用として使っていたらしいです。また、葉っぱを千切っての樹液?は、なんと水中眼鏡の曇り止めにもなるんだとか。
この浜香、今の時期には淡い色の可愛らしい花をつけています。もう少しして実になる(黒く熟しているぐらい)と、とてもいい香りがするそうです。果実の香りには安眠効果があるらしく、平安時代の貴族たちが枕の中にいれて寝ていたなんて逸話も。
当館の園地をよ〜く見てみると、安眠効果の香りのハマゴウと、目覚まし効果の香りのローズマリーが隣同士で繁茂しているところが・・・ そこには負けられない戦いがあるのかもしれません。