世の中にたえて桜のなかりせば
春の心はのどけからまし
在原業平 『伊勢物語』第82段
この時期になると、この歌を思い出します。
1100年経っても、人の桜を思う心は変わりません。
最近、令和になってから特に、業平の歌が心を揺さぶります。
傷が多いからでしょうか?
疵が多いからでしょうか?
確かに、湯船に浸かると何かが身体にしみてきて、思わず「ゔぉ〜極楽、極楽。」と口にしてしまいます。
多分に歳のせいでしょうね。
でも、悪くはないです。
さて、当館のホクモンガーデン。
イングリッシュガーデンを基調としていますが、実は、様々な種類の桜が点在しております。
時間を追うごとに、枝垂れ桜、山桜、染井吉野、大島桜、そして最後に八重桜が、毎年懸命に咲き誇ります。
今年はその魅力を皆様にご紹介したいと存じます。
刮目相待。
お付き合いくださいませ。
若女将