愛鳥週間が始まりましたね。
しかし素人には野鳥の写真を撮るなどということは
至難の業なので、
そのときどきに咲いていたお花の写真を借りて、
小鳥たちの話をしてみたいと思います。

写真は湿原を黄金に染めるリュウキンカ。
この花が咲いていたころの話です。

新緑に包まれた戸隠高原を一人で散策していたとき、
２メートルほどの高さにある枝の上で、
真っ青なオオルリが
「ピルリポ　ピルリ！」と元気にさえずっていました。

しかしわたくしが喜び勇んで近づくと、
びっくりしたのかクルリと幹の後ろに回ってしまい、
その後ちっとも鳴きません。

いくら待っても鳴き出さないので、
「きっと人が怖いのだろう」と思い、
モーツァルト風の即興のメロディーを歌いかけてやりました。

するとどうでしょう！
オオルリは急に幹の後ろから踊り出てきて、
さかんに、そう、先ほど以上に早いテンポで
さえずり出したのです。

しばらく一緒に歌っていましたが、
わたくしがもと来た道を戻り始めると、
枝から枝へと渡りながら、１０メートルほど付いてきました。

そこから先は「なわばり」外だったのか、
オオルリは枝先でわたくしを見ながら
名残惜しそうにさえずっておりました。

野鳥と心を通わせた、初めての体験でした。

　ブログ担当　ミソサザイ