宿番号:313921
延命館のお知らせ・ブログ
”善助の城を遠くに望む”
更新 : 2018/12/10 15:32
前々回から宿ログが観光スポットガイドみたいになって恐縮ですけど、原鶴温泉から北の方向を仰ぐと麓を柿園で覆われた一番高い麻底良山(標高295m)が望めます。
山頂は麻底良城址で、黒田備後が城代となって慶長7年に中世の山城から高石垣瓦葺礎石建物を持つ城郭へと大改修しました。この城は「筑前六端城」の一つとされ常時3名余の武士が詰めており、一旦急を要するときは山を下り善助屋敷へ知らせたそうです。
ところが、元和元年(1615年)一国一城令によりわずか13年で廃城となりました。
現在、城跡は取り壊された石垣が散乱し杉林となり主郭からの展望も不可能で荒涼としています。
麻底良城址へは雑木と竹林の山道を葛籠折りに登れば25分で到達しますが、遠く眺めて歴史のロマンに思いを馳せるだけが無難なようです。