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信州湯田中温泉 よろづやのお知らせ・ブログ
納涼!その7 彷徨(さまよ)える人々。
更新 : 2010/8/5 20:35
今年の8月12日は、
坂本九さんを始め520名が亡くなった
日航機墜落事故から25年。
ちゃんとした道もない山奥での事故だったため
救助活動では陸上自衛隊が力を発揮したそうですが、
この陸自の人が事故の翌日、
現場から麓の林道に向けて車で降りているとき、
茂みから3人の家族連れが手を振りながら
出てきたのだそうです。
そして青ざめた顔をした父親がこう言いました。
「すみません、道に迷ってしまったのですが、
麓まで行かれるのでしたら乗せていただけませんか」
陸自の人は
「こんなところで野宿する羽目にならなくてよかったですね」
と快く車のドアを開け、
3人は「ああ、助かった」と安堵した様子で
後部座席に乗り込みました。
しばらく走ってから陸自の人は尋ねました。
「なんであんなところにいたんですか」と。
すると父親が答えました。
「実はね、自分たちが乗っていた飛行機が落ちたんですよ。
それで・・・」
助手席に座っていた自衛官が
「何だって!」と叫んで振り向きました。
するとそこには、誰も乗っておりませんでした。
この話が陸自のキャンプ内に広まると、
皆、日が暮れてからの移動をしたがらなくなりました。
それでも誰かが行かなければならず、
「スミマセン、乗せてくれませんか」
という老若男女の姿は
それから毎晩、
いろんな場所で目撃されたそうです。
陸自の人たちは戦々恐々だったそうですが、
しかし遺族にとってみれば
哀れで涙の出るような話ですよね。
不如意な死に方をしたときでも、
宙宇(ちゅうう)の世界――幽界で迷わず
まっすぐ天国に行けるよう、
「いつ死んでも悔いのない人生」を
送らなければならないなあと、
最近つくづく考えてしまいます。
この点、信仰をもっている人は強いですよね。
アメリカのパニック映画でも、
いざ死に臨んだとき主人公たちの多くが
「我が霊魂を受け取り給え」や
「わが罪をゆるし、天国の終わりなき命を与え給え」などの
臨終の祈りをつぶやいているのを見ると、
やはり人生最後の瞬間を
恐怖でなく祈りで締めくくるのは、
素晴らしいことだなと感じるのです。
ブログ担当 ミソサザイ
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