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信州湯田中温泉 よろづやのお知らせ・ブログ
剱岳3 あんな素人に負けてたまるか!
更新 : 2010/10/7 11:19
一般に下山は楽だと思われがちですが、
「これ以上無い」というくらいバテて
食欲すら無くなっているわたくしにとっては、
辛いことに変わりはありません。
もう、小刻みに休まなければ
足が前に進まないほど疲労困憊しておりましたが、
休みは1日しか無いので
山小屋でくつろいでいる人たちを尻目に、
ひたすら歩き続けました。
夕方近くになってようやく
テントを張った雷鳥沢に到着したので、
そこからわたくしも
何食わぬ顔で職場に電話をしました。
すると上司が
「こらあっ! お前、コラムの出稿忘れているだろっ!」
月に3度ほど回ってくる、
ミニコラムの日だったのです。
そこで大慌てで文を練り、
電話で職場の人に原稿を受けてもらいました。
(これを「勧進帳」と言います)
こんな立山のお膝元まで来て
仕事をする羽目になるとは、とブツブツ言うと
同期はあきれ顔で一言
「忘れてるお前がアホなんや」
室堂まで上がったときは、
真っ赤な太陽が富山・石川県境の山並みの向こうに
沈むところでした。
わたくしたちはパジェロに乗り込み、
またしても閉門の10分前に桂台のゲートを通過。
結局、書類一式を持ってきた案件についての
問い合わせはなく、
わたくしの24時間の「秘密の山行」は
無事終了したのです。
翌日、真っ赤に日焼けした顔で出勤し
「昨日剱に行って来たんです」と事後報告すると
上司が怒りましてね〜。
「剱っていうのは
東京近郊の低い山をあちこち登った人間が
いつかは行きたいと思う憧れの山なのに、
お前みたいなズブの素人がいきなり登りやがって!!」
その結果、
あんな奴に「剱に行った」と
デカイ顔されてたまるかと思った上司たちは、
それから2週間後に
やはり山岳部出身の同僚に連れて行ってもらって
全員が剱岳に登ったのです。
こうしてわたくしの職場は、
山に関心の無い人か
剱に登った人かのどちらかになってしまいました。
それほど、剱には特別な魅力があるのです。
ブログ担当 ミソサザイ
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