山梨県の虹鱒
更新 : 2014/6/19 10:17
さくらでは、富士山麓の伏流水で育った
最高級のニジマスを使っています、
山梨県内ではとても興味深い動きが掲載されていました!
ワイン造りで使ったブドウの搾りかすを与えて生産した
ワイン牛やワイン豚のように、県オリジナルのブランド魚をつくろうと、
県水産技術センターは、ブドウの搾りかすを練り込んだ餌を与えた
“ワインマス”の開発研究に取り組んでいる。
昨年度の事前実験では普通の餌を食べたニジマスに比べ
成長率がアップするなど一定の成果が出ていて、
県は再来年度の商品化を目指す。
ただ、香りや味にまだ変化はなく、ブランド魚誕生へ課題も残る。
センターによると、実験は昨年6月に開始。
1歳のニジマスに3カ月間、ブドウの品種「ベリーA」の
搾りかすを混ぜて食べさせた。搾りかすの含有量ごとにマスを分け、
1週間ごとに体重を量り成長状態を確認した。
結果は餌に搾りかすを1%混ぜたニジマスが、
普通に育てたニジマスより2割ほど大きく成長。
センターの名倉盾主任研究員は「ブドウに入っている
ポリフェノールなどの成分が成長を促したのではないか」と推測する。
一方、搾りかすを5%混ぜた餌を与えたニジマスは、
餌を食べるのを嫌がり、成長率も通常を下回った。
試食検査では、いずれのニジマスも期待された
ブドウの香りは確認できず、食味もほとんど差がなかったという。
名倉主任研究員は「草食の牛や豚と違い、ニジマスは
虫や小魚を食べる肉食魚。炭水化物を消化、吸収する能力がなく、
搾りかすの含有量を増やすと、食べなくなるのではないか」と分析。
本年度から個体数を増やし実験。
来年度、1キロ以上の大きなニジマスなどに試し、実用化を目指す。
全国養鱒振興協会(小堀彰彦会長)によると、
2010年、山梨県のニジマス生産量は941トンで、
静岡、長野の両県に次いで全国3位。
しかし、飼料の原材料となる魚粉が中国の大量買い付けなどで
2005年から高騰。現在は従来の倍以上の価格で高止まりし、
県内業者にとっても厳しい状況という。
小堀会長は「釣りブームが去り輸入魚が増えた影響もあり、
ニジマスの国内需要は冷え込んでいる。
ブランド化したマスが必要」と話している。
【山梨日日新聞社 5月15日掲載】
より美味しいニジマス、ヒメマスが皆様に紹介できたら幸いです!
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