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どうやって作ったんだろう?「砂の美術館」の砂像
更新 : 2010/5/9 1:21
湯村温泉・朝野家から車で30分の鳥取市福部町で「砂の美術館」 第4期 砂で世界旅行・アフリカ 〜偉大なる大陸の歩みを訪ねて〜が開催されていますが、楽屋裏のお話です。
「砂の美術館」で大きく、精巧に作られている砂像を見ている「どうやって作ったんだろう」と思います。
時々気になり見に行くと、クレーン車で大きな型枠が組まれています。
作品の大きさや形、長さによって長方形や正方形に組まれ、大きな型枠の中に何トンもの砂を詰める作業が行われ、それを何段も重ねたピラミッド型に積み上げられていきます。
次に大量の水を、砂を詰めた型枠の上から流し込み、機械などで上からたたき圧縮し、約1ヶ月置き、砂が自然と密度を高め、崩れにくい構造になるようにしているのです。
作品の裏を見ていただくと表と違って、ビラミット型になっていないので型枠をそのまま残しています。
それでも崩れやすいところは土嚢を積んで、支えています。
砂像の緻密さゆえに、砂の中に凝固剤などを混ぜてあるのでは…と思うかもしれませんが、
砂と水だけで、砂の中には何も含まれておりません。砂のかたまりを水でしめ固めながらの作業なので、焦ってしまうと、土台が崩れやすくなり、せっかくの砂像自体が壊れやすく、時には制作途中で崩れてしまうという危険性もあります
作品を製作する時は、型枠を上のほうからはずしていき彫刻をすすめていき、1段ずつ完成していきます。砂像家によって異なるのですが、型枠の外す時が非常に難しく、取る時に崩れる場合もあります。上を取り、次に下の段の制作に入っていきます。
入口前で、ライオンの砂像のデモンストレーションで、パレットナイフでライオンの目を削り出しています。こうやって丁寧に削り出していくんですね。
作品が出来ると長い間の開催なので、野外の砂像は、表面が風化でひび割れたり崩れるのを防ぐためにグルーという砂像用ののりを、水で溶いたものを吹き付けてあります。普通の雨なら大丈夫、砂像を守ってくれます
楽屋裏を考えながら見るとさらに興味深いものになります。
ぜひご覧になって、湯村温泉・朝野家へお泊りください。またライトアップしていますから、夜も楽しめます
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