宿番号:346485
祝☆今村教会堂、重要文化財指定!!
更新 : 2015/5/18 20:53
おはようございます!こんにちは!こんばんは!
フロントスタッフのMでございます。
少し間が空いてしまい、誠に申し訳ございません(汗)あっという間に春が過ぎ、汗ばむ陽気に夏の香りを感じる季節になりました。博多湾の生ぬるい潮風が吹き荒ぶ我が家では、既に扇風機が絶賛稼動中です。
さて、そんな中で個人的に嬉しいニュースがありましたw(゚o゚)w
それは以前このブログで紹介致しました、福岡県三井郡大刀洗町にある今村教会堂が国の重要文化財に指定されました!
この教会の製作者は、カトリックの教会建築で多大な功績を残された鉄川与助。彼の作品の中でも最大かつ代表作。明治45年に着工し、国内外からの寄付と奉仕を受け大正2年に完成した建築物です。
この教会には、福岡のキリスト教信仰に関する深い歴史があります。
同地区はかつてキリシタン大名であった毛利秀包が領し、その関係から禁教令以後も、この地区に隠れキリシタンがひっそりと生活していました。幕末も終盤を迎えた慶応3年、プティジャン神父とその信徒たちにより今村のキリシタンが「発見」されます。その時には200戸ほど(今村に100戸ほど、周辺に100戸ほど)のキリシタンが潜伏して生活していたとされ、発見後も明治6年の禁教令解除までは、ひっそりと信仰を守ったと伝えられています。
この地域は筑後平野で、このような平野部でのキリシタン発見は極めて稀なことであり、福岡県内で隠れキリシタンが江戸期を通していたのは今現在ここだけでしょう。よくぞ隠し果せたものだと思います。ただ、最近の研究では江戸幕府はキリシタンがいることを知っていも「宗門心得違い」として、事実上黙認した例もあったそうです。キリシタンの多くが百姓で、摘発すれば年貢の生産性に響きますからね(;´Д`)
そのような建物が国の重要文化財に選ばれたことは嬉しい限りですが、一方で「生活の場が騒がしくなるのでは?」という不安の声が地元から挙がっているそうです。それもそのはずで、今村教会堂は観光地化されておらず、周囲は住宅地。教会自体も、信徒の皆様が日々の礼拝や冠婚葬祭で使われている生活の場なのです。拝観・見学する際は「生活の場にお邪魔し、好意で見させていただいている」という意識を忘れてはいけませんね。
ともあれ、吉報である今村教会堂の重要文化財指定。皆様もご滞在中に見学如何ですか??
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