じゃらん大人のちょっと贅沢な旅 2020-2021冬
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最新♨温泉入門その今さら聞けない温泉の基本の「キ」から、聞いたことはあるけど、正確なことまではよく知らない温泉用語。さらに新しい時代の入浴マナーまで、温泉に関する疑問にお答えします。疲れた体も心も癒やしてくれる温泉。日本には温泉地が2986カ所あります※1。そのお湯は、場所によって成分も効能も異なり、目的に応じて温泉を選ぶのも楽しみ方のひとつです。そんな温泉地選びのために、知っておくとより楽しめる基礎知識や、効能が得られる湯めぐりの方法などをご紹介しましょう。※1 2019年3月末時点浸かって納得の基礎知識から新常識、お悩み別温泉地のめぐり方まで基礎&泉質編 温泉の保護と適正な利用などを定めた「温泉法」により、①温泉源から採取されるときの 温度が25℃以上②19の成分に関する条件のうち、1つ以上規定値に達しているのいずれかにあてはまれば温泉となります。成分が規定値に達していれば、冷たくても温泉と言えます。温泉って何?温度や成分が一定以上の地下水のことです。 物理効果とは、血行を促進する「温熱効果」、血液やリンパ液を押し上げる「水圧効果」、筋肉を緩ませてリラックスさせる「浮力効果」の3つの効果のことを言います。 転地効果とは、日常とは異なる自然環境に恵まれた温泉地に行くことで、ストレスを解消し、自律神経を整えてくれる効果です。 薬理効果とは、温泉の成分をお湯に浸かることで皮膚から吸収して得られる効果のことで、飲泉によって得られる効果もあります。ただし飲泉には知事の許可が必要なので、掲示などを必ず確かめましょう。温泉の効果とは?大きく分けて物理効果、転地効果、薬理効果の3つです。早坂信哉さん東京都市大学人間科学部教授。温泉と健康の関係を医学的に研究する医師。一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長。博士(医学)。温泉療法専門医。遠間和広さん200年以上の歴史をもつ温泉旅館「遠間旅館」の6代目。2002年温泉ソムリエ制度を発足。温泉ソムリエ家元として、全国で温泉の魅力や正しい入浴法を広めている。︿監修﹀構成・取材・文/真下智子 イラスト/アンドウカヲリ

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