じゃらん大人のちょっと贅沢な旅 2020-2021冬
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 温泉源から採取されるときの温度が25℃以上、または温泉と言える19の含有成分の中でも、水素イオンや総硫黄、二酸化炭素、ラドンなど7つの特定の条件のうち、1つ以上規定値に達していれば、泉質名が付きます。つまり、単なる温泉の条件よりもさらに厳しい条件をクリアしなければ泉質名は付きません。ちなみに、2014年より泉質は10種類に分けられています。(52P参照)すべての温泉に泉質名が付くの?基準を満たすと泉質名が付きます。 単純温泉とは、温泉源から採取されるときの温度が25℃以上という定義のみあてはまるもので、含有成分の量が少ない温泉のことです。つまり、刺激が少なく湯あたりしにくい湯と言えます。ただ成分が薄いとはいえ、ミネラル分を含むため、市販の入浴剤以上の濃さとなり、入浴することで得られる効果はあります。特に「自律神経不安定症」「うつ状態」「不眠症」といった、心に関わる症状に適した温泉と言われています。 また、目にする機会の多い、アルカリ性単純温泉とは、pHの値が8・5以上の単純温泉のことで、肌の角質を取ってくれる「美肌の湯」と言われているものです。単純温泉って何も効果はないの?いいえ。心を癒やす温泉です。 放射能泉はラドンを含む温泉ですが、ラドンは体内に入っても30分〜1時間以内で体外に排出されて体内にも残らないため心配ありません。放射能泉は体に刺激を与えることで、痛みを抑えるなどの効果や、免疫力を高めると言われています。また非常に数が少なく希少価値の高いお湯で、名湯として名高い温泉地であることが特徴です。放射能泉って怖くないの?心配ありません。 温泉の中には、その成分によって「美人の湯」と呼ばれるものがいくつかあります。よく知られているのは、三大美人泉質と言われるもので、「炭酸水素塩泉(クレンジング効果)」美人の湯とよく聞くけどどんなお湯?肌が美しくなると言われる「美肌の湯」です。「硫酸塩泉(肌の血流改善効果)」「硫黄泉(シミ予防効果)」です。これに「アルカリ性単純温泉(クレンジング効果)」を加えて、俗に四大美人泉質と言われることもあります。

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