じゃらん大人のちょっと贅沢な旅2021-2022秋
9/11

渓谷に埋もれる一軒宿で紅葉狩りのごとく蛇行して流れるエメラルドグリーンの天竜川と白い花崗岩の断崖が織り成す谷が、深いところでは70mにも達する天龍峡。国定公園に指定されたダイナミックな自然美が広がる、この渓谷の切り立つ崖の上に「峡泉」はひっそりと佇んでいる。 自然を壊さぬよう、自生林に寄り添って建つ宿の館内は、「天龍峡を観賞するじゃまになるものを排除して空間造りをした」とか。2019年にリノベーションされた客室に入るとなるほど、ベッドもテーブルも窓越しの景色をさえぎらない高さや配置である。窓に面したカウチソファは、渓谷美が視界を占める特等席。秋には燃えるように鮮烈な景色を独占できる。浴室の窓辺には湯船があり、惜しみなく温泉が注がれていく。窓を開け放ち、紅葉を愛でつつ浸かる温泉は格別な心地よさだろう。四季ごとの眺めや鳥のさえずり、風の香り…と室内にいながらにして自然を感じられるこの宿のもう一つの魅力は、川魚や信州牛など南信州の美味を盛り込んだ創作会席。天龍峡にまつわる漢詩を料理で表現したという独創的な品々に驚き、舌を喜ばせる楽しい時間が待っている。龍全8室[長野県飯田市]渓谷に佇む隠れ宿峡きょう泉せんV0265-27-3332 a長野県飯田市川路4942-2 e1泊2食付き2万9500円~(リノベーション客室は3万5400円~/各入湯税別途150円) c三遠南信道天龍峡ICより3分 f8台じゃらんnetチョウザメ(上)や信州大王イワナとキャビア(右)などを用いた、季節替わりの創作会席を。長野県産の日本酒やワインなど料理に合う飲み物も揃う例年11月に紅葉を迎える天龍峡。峡谷の遊歩道散策や川下り、周辺農園のりんご狩りも楽しみジャズが流れるロビーラウンジは庭園を望む憩いの場ラウンジでは信州のお菓子やお茶をフリーサービス

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る