じゃらん大人ムック2021-2022春夏号
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「白鷺城」とも呼ばれ、優美で色白美人のような姫路城。しかし実は鉄の女のごとく屈強な城である。関ヶ原の戦い以降、豊臣方や西国へのおさえとして城を増強、鉄壁の守りを施した。そんな強気の女性、もとい城を攻略する気分で散策してみよう。城内の数々の門には分厚い扉があり、上を向けば矢石が飛んできそうな隙間、敵に挟まれるクランク状の通路や石垣に囲まれた桝形…実際に歩くと簡単に天守まで辿り着けない巧妙な縄張(設計)を実感できるだろう。鉄壁の美人城、なかなか落ちない魅惑の城なのである。簡単には落とせない「戦色兼備」の美人城。城攻め気分で歩いてみる。姫路城の歩き方大天守と3つの小天守が渡り櫓でつながる「連立式天守」。その構成も美しいが、各階に施された破風(はふ・飾り屋根)にも注目したい。4種の破風で飾られ、均整のとれた三角形や曲線が美しい唐破風などが絶妙なデザイン組みになっている。建築美に注目。写真提供/姫路市※紹介スポットの開城・営業状況や交通情報は状況に応じて変更の場合があります。訪問前に最新情報をご確認ください。日本の城は美しい。たとえ歴史に詳しくなくともその勇壮で優美な姿には感動を覚えるだろう。もっと知ればもっと面白くなる!周辺情報とともに歩き方をご紹介。構成・取材・文/石﨑千鶴

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