ナポリ発祥のスパゲッティじゃないのに、なぜか名前はナポリタン。ラーメンやカレーと同様、日本で独自に進化を遂げた国民食的な存在だ。世代を問わず愛されているのは、親しみやすいトマトケチャップ味だから。どこで食べても、ほぼイメージ通りといっていい。だが、「チーズシェッド」では想像を超える味に出合うことだろう。長年酪農とチーズ作りに携わる蔵王酪農センター直営の食事処で、テーマは自家製チーズを堪能してもらうこと。人気のチーズフォンデュやピザはもちろん、チーズ料理とは一線を画するナポリタンも例外ではない。なんとソースに2種類のチーズを使用、しかも惜しげもなく投入することで個性際立つ味を完成させた。だから「わざわざ蔵王まで来てナポリタン?」などと思うなかれ。街の喫茶店で食べるのとは別物。麺に絡みつく超濃厚ソースが、きっと記憶に刻まれるはずだ。V0224-34-3311(蔵王酪農センター) a宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉七日原251-4 c10時~16時30分(土日祝は9時30分~17時) dなし bJR仙台駅より高速バスで1時間10分、遠刈田温泉よりタクシーで5分 c東北道白石ICより30分●チーズシェッド宮城・蔵王× チーズ好きなら感激必至、 超濃厚ソースがやみつきに。ナポリタン1000円。のんびり食べるとチーズが固まり始めるほど濃厚。40年続く伝統の味上下/ソースの主原料は2種類のナチュラルチーズと生クリーム、そしてトマトケチャップ。その中で最も多く入れるのがチーズというから驚く天井が高いログハウスで居心地のよい空間。遠刈田温泉の外れにある蔵王チーズのゴーダとモッツァレラを使う歴史ある遠刈田温泉と、エメラルドグリーンの水を湛えた御釜が名所。味自慢の蕎麦店が多く、蔵王チーズは定番のみやげ。宮城・蔵王といえば・・・
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