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元気です、鳥取!…鳥取・倉吉『白壁土蔵のまち』と三朝温泉へ行ってきた!

2016.12.09

東部に鳥取砂丘、西部には伯耆富士(ほうきふじ)こと名峰・大山(だいせん)など風光明媚な地に恵まれている鳥取県。
その中央部を震源とし最大震度6弱を観測した鳥取中部地震が発生したのが、2016年10月21日の午後2時過ぎのことである。

震災から約ひと月。早々と平常な姿を取り戻しつつあると聞き、この目で確かめるべく現地へ。まず訪れたのは最も被害が大きかったという倉吉市や三朝(みささ)温泉。
復旧が進んでいるとはいえ被災そして復興に向けての気苦労で、疲労の色が濃くにじんだ地元の人々の表情を想像していたけど、訪れてびっくり。

みなさん朗らかで、とびきりの笑顔までのぞいているではないか。そのあまりにも前向きな姿にねぎらいに来たはずが、逆に元気づけられるという始末。
遠くから静かに見守ることより、観光に訪れて町を活気づけることこそ、私たちにできる最高の復興支援なのだと実感した。

ノスタルジーが漂う白壁土蔵のまちなみ。

白壁土蔵のまちなみ

古くは伯耆国(ほうきのくに)の中心として栄え、南北朝時代には打吹(うつぶき)山に城が築かれ、城下町、陣屋町として発展していた倉吉。当時の面影にふれることができるのが、白壁土蔵群だ。
玉川沿いに土蔵や商家が連なる風景はなんともノスタルジックで、歩いているだけでなぜか懐かしい気持ちで胸がいっぱいになる。

国重要伝統的建造物群保存地区というネームバリューもあってか、地震直後には一部の破損した建物の姿がクローズアップされていたけど、ひと月経った取材時では、ブルーシートは皆無に近い状態。もちろんこの画像は震災前のものでなく、訪れた時のものである。

白壁土蔵群

白壁土蔵群はその名称ゆえ、漆喰壁ばかりに目が行きがちだけど、もうひとつの主役は石州瓦。隣県・島根の石見(いわみ)地方で生産される粘土瓦の独特のえんじ色が、景観の輪郭を引き締めている印象だ。
ちなみにこの地区には古い蔵などを改装して造られ「赤瓦」と名付けられた14の施設が存在する。

杉玉が目立つこちらは「赤瓦七号館」こと「元帥酒造本店」。大吟醸酒「八賢士」は、倉吉土産として重宝されているそうだ。

伝統工芸・倉吉絣を体感できるスポットも。

伝統工芸・倉吉絣

伝統工芸・倉吉絣

「赤瓦」を巡っていく中で、ふと目に留まったのが「倉吉ふるさと工芸館」。この地で江戸時代末期に普及したと伝えられているのが倉吉絣(かすり)。
この館ではまるで絵を織り込んだような精巧な模様が特徴的な絣が、実際に機で織られていく様子を見学できる。

さらにのれんや鞄などの作品が展示販売もされているので、旅の記念に求めてみては。地元のものにお金を使うことも、とても大切なことなのだ。

名物のたいやきを頬張りつつ、ぶらり歩くと予期せぬ発見も。

たいやき

散策していると、お腹が減る。しかもエネルギーを欲してか、ふだんはあまり口にしない甘いものが食べたくなる。そんなところに現れたのが、「米澤たいやき店」。
昭和23年の創業というと人でいえば古希。大変な老舗である。

1個100円をお支払いして焼きたてを手に取り「おやや!?」。全国屈指の美肌県として知られる鳥取では、たいやきも色白美人(性別は想像だけど)。

実は生地に卵を用いていないからで、その分さっぱりといただけそう。見た目のスリムさと裏腹に、あんこたっぷりの内臓脂肪肥満タイプなのも嬉しい。

ひなビタ♪

とある蔵をのぞき込んだら、目が合って少しドキドキ。
なぜ昭和レトロなエリアにこんな娘さんたちがいらっしゃるのか?このあたりの知識は疎いのだけど、「ひなビタ♪」なるWebコンテンツの舞台である架空都市「倉野川市」と倉吉市が姉妹都市提携を結んでいるのだとか。

そこかしこに彼女たちが様々な装いで登場しており、ふだんは接することのない年輩者たちも、興味を持って見ているから不思議。旅先では先入観抜きに、いろんなものを吸収したくなる感じもいい。

新旧の魅力にふれることができて大満足。ガイドさんたちの笑顔に見送られて次に向かうのは、歩き疲れを癒してくれるアレだ。

倉吉市打吹玉川伝統的建造物群保存地区
TEL/0858-22-1200(倉吉白壁土蔵群観光案内所)
「倉吉市打吹玉川伝統的建造物群保存地区」の詳細はこちら

世界有数のラジウム泉を老舗旅館で堪能する。

旅館大橋

旅館大橋

東南へ車を走らせることわずかに10分余りで、三朝の温泉街が現れた。日帰り入浴を求めた先は「旅館大橋」。
三徳川のほとりに風格をもった姿でたたずんでいるのが目に留まる。そう建物が国登録有形文化財に指定されている、老舗の湯宿なのだ。

一般にラジウム泉は温度が低く、加熱するとその効能が失われるらしいので、冷たい湯船に我慢して浸かるのが常。
でも三朝の湯は湧出温度が高いのが特徴で、世界でも珍しい「あったか~い」ラジウム泉なのだ。旅館大橋は自家源泉を5本所有し、そのうち3つが自噴。源泉巡りにいやがうえにも期待が高まる。

じんわりと湯が体に沁みてくる心地よさに身を委ねつつ、先ほどスタッフに聞いた話を反芻した。地震による湯枯れなど全くないのに、風評被害のためかなり客足が遠のいているのだとか。
お客様が来なくても温泉は毎日健気に湧き続けている…。もったいなさ過ぎるから、みなさん早く浸かりに行きましょうね。

旅館大橋
TEL/0858-43-0211
所在地/鳥取県東伯郡三朝町三朝302-1
日帰り入浴・営業時間/15:00~21:00(年末年始、GW、お盆期間をのぞく)
日帰り入浴・料金/大人1000円、小人500円
「旅館大橋」の詳細はこちら

まとめ

被災して、約ひと月。正直なところ震源に近かった倉吉や三朝温泉は、まだまだ爪痕が残っているのだろうと覚悟して行ったのだけど、観光名所はほぼ片づけがすんでいてスタンバイOK。いつでも観光客ウエルカムという状態でした。まさに百聞は一見にしかず。案ずるよりも「行く」が易し、です。

※この記事は2016年12月時点での情報です

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とがみ 淳志  とがみ 淳志

食と酒を愛するライター とがみ淳志 美味しい料理とお酒を求めて、全国津々浦々を行脚するトラベルライター。密かにネコも好き。「じゃらん」「じゃらんムックシリーズ」などの情報誌や雑誌の企画・編集・執筆を生業としている。日本旅のペンクラブ理事。日本旅行記者クラブ会員。(一社)日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。※2015年12月現在

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