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2017.01.01

湧水量から色湯、ぬる湯まで…温泉大国ニッポンの東西温泉○○くらべ♪

7.東西「湯の花」くらべ

湯面にふわり漂う温泉情緒。

温泉成分が析出して現れる湯の花。硫黄の香りが漂う中で、湯船にふんわりと浮かぶ白い湯花は、温泉情緒をかき立てます。成分により形状が異なるのも特徴です。

<東>高湯温泉 吾妻屋【福島県福島市】

真っ白な湯の花とふくよかな硫黄香に酔う。

吾妻屋
敷地最奥に位置する露天風呂「山翠」。冬期は雪深く幻想的な景色を目当てに訪れる常連も多い
吾妻屋
湯口にも湯の花がびっしり付着し、濃厚な泉質を物語る
吾妻屋
硫黄の香りが満ちる内風呂では、木の温かみを生かした素朴な空間に旅情が高まる。浴槽に勢いよく注ぐ源泉100%掛け流しの湯にも、湯の花がたっぷり
吾妻屋
清潔に整えられた純和風の客室で寛ぎの滞在を
吾妻屋
湯どいに溜まる湯花を採集し、乾燥させて販売している(540円)

花咲く白濁の湯を湛えた8つの風呂でもてなす山宿。

吾妻山麓の山懐に9つの源泉を抱き、東北初の「源泉掛け流し宣言」を行った高湯温泉。そこに佇むこちらの宿は、創業140年の老舗。客室10室の小さな宿だが、風呂数は貸切を含めなんと8つも。それゆえ湯船で他の客と顔を合わせることはほとんどなく、宿自慢の硫黄泉を存分に堪能できるのだ。

名物は、宿泊棟から80mほど歩いた自然林の中に広がる露天風呂。巨石を配した岩風呂に、青白く美しい湯が満ちる。湯の表面には真っ白な湯の花が浮かび、湯船の底をすくえば両手いっぱいの湯の花が。宿の利用する「湯花沢3番源泉」は高湯温泉の中でも特に湯の花が濃く、5~10日に1回は湯どいの掃除が必要になるほどだとか。代々の主人に手間をかけて守られてきた良質な湯は、温泉好きを魅了してやまない。

■高湯温泉 吾妻屋(あづまや)
[TEL]024-591-1121
[住所]福島県福島市町庭坂字高湯33
[料金]1泊2食1万950円~
[アクセス]【電車】JR福島駅より福島交通バス高湯温泉行き50分、高湯温泉より徒歩1分 【車】東北道福島西ICより30分 
日帰り入浴/不可
泉質/酸性-含硫黄-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩温泉
泉温/源泉43℃~51℃
pH/2.6~2.7
「高湯温泉 吾妻屋」の詳細はこちら

<西>山川温泉 しらはなシンフォニー【熊本県小国町】

ふわふわ柔らかな湯の花が舞う美肌の湯。

しらはなシンフォニー
10人が一度に入れる広さの貸切露天が2カ所。24時間入浴が可能
しらはなシンフォニー
ザルでひとすくいするだけで、大量の湯の花が採取できる。鼻から下の顔面へ塗りつけて、湯の花パックが完成
しらはなシンフォニー
ひらひらと軽い、珍しい感触の湯の花
しらはなシンフォニー
女性用大浴場の露天風呂。浅い方の湯船では、寝湯や半身浴が楽しめる
しらはなシンフォニー
女将自らがつくる田舎料理がずらり。熊本名物の馬刺しも絶品だ
しらはなシンフォニー
本館和室の一例。のどかな山里の風景を眺めてのんびり過ごせる

大きな露天風呂を独占し、湯の花と遊ぶ愉悦のひと時。

阿蘇の北端に点在する6つの温泉地からなる、わいた温泉郷。その1湯、山川温泉にある宿で、湯の花豊富な温泉と広々とした貸切露天風呂が好評を得ている。自家源泉から100%掛け流しで注ぐ湯は、無色透明、乳白色、淡いブルーなど日によって神秘的に色を変える。一見透き通っていても、かき混ぜれば沈殿していた湯の花がふわふわと舞い上がり、たちまち風情あるにごり湯に。薄黄色を帯びた柔らかな湯花をザルですくい上げ、湯の花パックが楽しめるのも魅力だ。

泉質は、慢性皮膚病や火傷などによいとされる弱酸性の硫黄泉。毎日入浴している女将の白く艶やかな肌を見れば、その湯力は一目瞭然である。飲泉も可能で、ゆで卵味のする湯は意外なまろやかさ。一度浸かればやみつきになる、何とも印象深い湯だ。

■山川温泉 しらはなシンフォニー
[TEL]0967-46-3497
[住所]熊本県阿蘇郡小国町北里山川1346-1
[料金]1泊2食1万800円~
[アクセス]大分道玖珠ICより20分 
日帰り入浴/可(600円:男女別大浴場)
泉質/含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉
泉温/源泉53℃
pH/5.46
「山川温泉 しらはなシンフォニー」の詳細はこちら

※掲載している宿泊料金は特に断りのない限り、平日大人2名1室利用時の1名料金で税金(消費税、温泉の場合は入湯税も)とサービス料を含みます。宿泊時期により変動するので詳細はじゃらんnetまたは各宿にご確認ください。
※料理などは取材時のものです。季節や天候などによって異なる場合があります。
※日帰り入浴の営業時間や定休日等は各宿にご確認ください。

※この記事は2016年12月時点での情報です

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

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