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お風呂博士に聞いた!温泉は体にいいの?温泉の効果を科学的に紹介

2019.01.20

温泉って身体を温めてくれるし、リフレッシュできるし、身体によさそう!なんとなくは感じているけど、はっきりとは説明できない…そんな知っているようで知らない、温泉に対する疑問。
・温泉とは?
・日本の温泉の泉質の特徴はある?
・温泉は身体によい?
・源泉かけ流しがいい?
・色つき温泉のほうが濃厚!?
5つの疑問を、生薬と温泉を科学して120年余年の株式会社バスクリン広報の石川さんにお聞きしました。

温泉好きなあなたも知らない、豆知識があるかも!?
温泉の成分や効果についてなど、改めて知る温泉を科学的な側面から学び、温泉選びの参考にしてくださいね。

記事配信:じゃらんニュース

株式会社バスクリン 広報の石川さん

お風呂博士
株式会社バスクリン広報責任者 石川泰弘さん

日本初の白濁温泉入浴剤を開発したバスクリン(当時ツムラ)広報責任者。温泉入浴指導員、睡眠改善インストラクターの資格を持ち、「お風呂博士」として、テレビ出演など様々なメディアでも活躍、温泉・入浴に関する講義も行う。

温泉って科学的にはどうなの?知っているようで知らない温泉に対する疑問を石川さんに伺いました。

Q1. そもそも温泉とは?

温泉と呼ぶには、採取されるときの温度が25度以上、または規定の成分が定量以上含まれていること、と温泉法で定義されています。現在、日本には3038の温泉地と、2万7421の源泉があるとされ、温泉地数を都道府県別にみると、1位が北海道、次いで長野県、新潟県、青森県、福島県と、東日本が上位を独占。

一方、源泉数では大分県が断トツの1位で、鹿児島県、静岡県、北海道、熊本県と、西日本が優勢です(※)。

温泉はマグマ溜まりの熱で地下水が温められた『火山性温泉』と、地熱や高温岩帯で温められた『非火山性温泉(深層地下水型)』、地中に閉じこめられた化石海水を利用した『非火山性温泉(化石海水型)』に大別されます。

登別温泉の地獄谷や箱根温泉の大涌谷、別府温泉郷の地獄、草津温泉の湯畑のように、いかにも温泉らしい噴出口は、火山性温泉に見られる光景です。

※平成28年度 環境省「温泉利用状況」より

Q2. 日本の温泉の泉質に特徴はある?

温泉は、含有成分の種類と量によって10の泉質に分類されます。日本の源泉数の約32%が単純温泉、約27%が塩化物泉と半数以上を占めていますが(※)、島国・日本にしょっぱい塩化物泉が多いのは納得できますよね。単純温泉は温泉成分が規定値に満たない泉温25度以上の温泉で、クセが少なく肌に優しいのが特徴。

また、硫黄泉も比較的多く、特有の硫黄臭を放ち、乳白色や緑などの色付きの温泉も多く見られます。数は少ないですが、二酸化炭素泉は、炭酸ガスが皮膚に浸透して血管を拡張させ、代謝機能が高まることで人気を集めています。ただ、温泉は天然モノなので、日によって成分や温度が変わるということも、頭に置いておいてください。

※平成16年度環境省「温泉利用施設に関する調査結果」より

Q3. 温泉は身体によい?

温泉の成分は主に皮膚から吸収され、皮下組織や血管に働きかけます。その数値は定かではありませんが、温熱や水圧などの効果と併せて穏やかに作用します。温泉には湯の特性を記した『温泉分析書』の掲示が義務づけられていますので、入浴前に確認するとよいと思います。

例えば和歌山の龍神温泉や島根の湯の川温泉、岐阜の下呂温泉をはじめ、美人の湯といわれる温泉は、ph値7.5以上の弱アルカリ性の湯がほとんど。肌がヌルヌルするのは温泉成分ではなく、弱酸性である皮脂が溶けているからなので、湯上がりにスキンケアをするといいでしょう。

また、肌の弱い人が硫黄泉や酸性泉に入ると、刺激が強すぎる場合も。温泉の効能成分は大切ですが、自然の中で手足をのばして入浴をしたり、美味しいものを食べ、日常から離れた場所に身を置くことで、総合的に効果を得られるのだと思います。

Q4. 源泉掛け流しがいい?

温泉は生もの。豊富な湯量があり、常に新しい湯が注がれる“掛け流し”風呂は、お湯の鮮度という意味で魅力的です。ただ、“掛け流し”の定義は難しく、法師温泉の『長寿館』や乳頭温泉郷の『鶴の湯』、指宿温泉の『村之湯共同浴場』のように、浴槽の底から直接源泉が湧いてくる自噴泉は非常に稀。湧出時98度の温泉などは、冷却しなければ入れませんよね。

でも、長い間お湯を這わせて冷やすと空気に触れて酸化しますし、加水をすると当然薄くなってしまいます。ただ、入浴剤の観点でみると、通常バスタブに入れる入浴剤は30g程度ですが、温泉分析表通りの成分を再現しようとするとバスタブ1杯に対して大きなビーカー1杯分の入浴剤が必要となります。つまり、温泉はとても濃いので、多少加水されていても問題はないでしょう。

Q5. 色付き温泉のほうが濃厚?

にごり湯はいかにも濃厚に見えますが、ほとんどの源泉は無色透明で、地上に出て酸素に触れることで変化します。

蔵王温泉、白骨温泉、万座温泉、秋田八幡平温泉郷などの硫黄泉は酸化してできるコロイド粒子が光に反射して乳白色に見えるようになり、有馬温泉の金泉に代表される含鉄泉は酸化して茶褐色に変色します。濃度を測る指標は人体への浸透圧の大きさとされ、温泉水1kgあたりの溶存物質総量が10g/kg以上ある『高張性温泉』が一般的に濃い温泉といわれます。

日本のほとんどの温泉は低張性もしくは等張性ですが、高張性の温泉地として、有馬温泉、新潟の松之山温泉などがあげられます。ただし湯あたりをする場合もありますので、気をつけてくださいね。

※この記事は2018年11月時点での情報です

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