パッと目を惹き、心を奪われる薄紅色の襖絵(ふすまえ)。
平安期の女流作家・小野小町が余生を送った場所と伝えられる「随心院」では、襖絵『極彩色梅匂小町絵図』が、フォトスポットとして人気急上昇中なんだとか。
SNSで話題になり、フォトジェニックな写真を撮りたい若者を中心に観光客が増えているようです。
これからの季節、梅や桜などが楽しめるので、ますます訪れる人が多くなりそうですね!実際に襖絵を観に行ってきたので、その様子をレポートします。
SNSで話題の襖絵は「小野小町の一生」を描いたものだった!
はねず色と呼ばれる、鮮やかな薄紅色を基調とした襖絵「極彩色梅匂小町絵図」。
小野小町の一生を描いたものを襖にしたらおもしろいのでは?というアイデアがきっかけとなり、「だるま商店」という京都の二人組のグラフィックデザイナーによって2009年に完成されました。
この襖絵の薄紅色は、3月末に見ごろを迎える庭園の梅の花と同じ色だそうです。
4面からなるこの襖絵は、小野小町の一生を表しています。
左から順に…
1枚目は、小野小町が生まれたとされる秋田県での生活の様子。
2枚目は、京都の御所で宮仕えをする様子。
3枚目は、宮仕えを辞めて、随心院で過ごす様子。
4枚目は、全国を放浪する様子。
庭園は四季折々の自然を楽しめる!
随心院の中にある庭園は、京都市の中心部から離れているため、とても静かで落ち着いた雰囲気。ゆったりと心安らぐ時間を過ごすことができます。
3月には可憐な衣装をまとった少女たちのわらべ歌や、踊りが披露される「はねず踊り」が開催され、梅の花が綺麗に咲き誇ります。
4月は桜、5月はしゃくなげやつつじ、秋は紅葉が見ごろになり、季節を通して自然を楽しむことができます。紅葉はライトアップされるそうですよ。
ピンクの絵馬で願い事♪
随心院の絵馬には、小野小町が描かれており、ピンク色でかわいい、ほかの寺院では見かけないデザインです。
この絵馬にお願いごとを書いたら、恋の願いも叶うかも!?
まとめ
随心院の襖絵は、お寺と現代アートが見事に融合していました。既にSNSでは話題となっていますが、京都の観光スポットとして、ますます人気になりそうですね。
これからの季節、梅や桜など襖絵以外にも、見どころがたくさん。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
TEL/075-571-0025
住所/京都府京都市山科区小野御霊町35
営業時間/9:00~16:30
定休日/年中無休 ※寺内行事で拝観休止の場合あり
アクセス/電車:京都市営地下鉄 小野駅より徒歩5分
車:京都東ICより10分
駐車場/あり(無料)
料金/大人500円
「随心院」の詳細はこちら
※この記事は2019年2月時点での情報です
濱口凪沙
1996年生まれ。愛媛出身。平日はOLの複業ライター。カフェと読書とインスタグラムが生きがいです。