close

2019.09.01

キャンプコーディネーターが教える「ソロキャンプ」完全ガイド!初心者でも安心して楽しめる

はじめまして、こいしゆうかです。イラストレーター・漫画家、そしてキャンプコーディネイターとして活動中です。

突然ですが、「ソロキャンプ」という言葉を知っていますか?主に一人でキャンプに行くことを指します。キャンプというと、みんなでテントを設営して、カレーを作ったり、お肉を焼いたりしてワイワイやるものじゃないの?と思われがちですが、実は女子一人でもキャンプができちゃうんです。

自分のテントと寝袋、ごはんを作る道具を持って行き、フィールドに着いて自分のテント場を決めたら、そこが今日の寝床になる。そんなソロキャンプの魅力を簡単にご紹介したいと思います。

記事配信:じゃらんニュース

最低限必要なキャンプ道具を知っておこう!

ソロキャンプ
左上からシュラフ、マット、焚き火台、テント。左下からバーナー、クッカー、ライト、チェア、テーブルです
ソロキャンプ
バックパックは45Lサイズ。北海道に飛行機でキャンプに行ったのですが、5月で肌寒かったので上の写真に防寒着などもプラスしました

「キャンプって荷物が多そう」「なにを買えばいいかわからない」などという声をよく聞きます。実は50Lのバックパックに入るほど、キャンプ道具はコンパクトにできるんです。

最低限必要なのは、テントや、寝袋、マット、ランプ、ミニチェア、ミニテーブル、焚き火台、バーナー、クッカー(鍋)、お箸などのカトラリーのみ。細かいものでいうと、ライターやコップ、キッチンペーパー、軍手、トングなどがあると便利です。

ちなみにわたしは、焚き火をしたくなるので必ずコンパクトな焚き火台は持って行きます。それに加えて防寒着や雨具、タオルなどのお泊まりセットもマストアイテムです。

荷物を運ぶ際、バックパックを背負うのに抵抗がある人は、旅行用のキャリーバックなどでも大丈夫ですよ。

ソロでも安心なキャンプ場の探し方

ソロキャンプ

ソロで優雅に過ごすためには、なるべく人の少なく静かな場所がベストですが、最初のうちは不安がつきもの。また、うっかり忘れ物をしてしまうなんてことも。そこでおすすめなのが、高規格キャンプ場という、設備が整った場所。少し値段は高価な場合もありますが、管理人が在中していたり、レンタルが豊富だったり、管理棟には物販などもあり忘れ物をしてもその場で買うこともできます。

また、街から離れすぎていないというのもポイント。食材を買い忘れ、来た道を1時間ほど戻るはめに…なんてことは初心者あるあるの1つ。なるべくそういったリスクをフォローできる場所がおすすめです。ポイントは駅から徒歩でいける場所にあるキャンプ場や、高速ICから近いところを探すことです。

東京都在中のわたしがよく行くのは、埼玉方面です。長瀞オートキャンプ場、フォレストサンズ、などは駅からも程よく近いので、電車でも行けますし、化粧室などの設備が整っています。また、富士五湖周りなどもキャンプ場が豊富ですが、どちらかというとシンプルなキャンプ場によく行きます。本栖湖キャンプ場、ふもとっぱらキャンプ場なども人気です。

キャンプ場に着いたら…思い思いの時間を過ごす!

ソロキャンプ

「一人キャンプって何をするの?」とよく聞かれますが、それはもう自分次第!特に「これをすべき」ということはありません。ただぼーっと近くの湖や空を眺めるだけでもいいですし、お散歩や観光地に繰り出すのもあり。アクティビティが好きな方は、ハイキングやカヤック、サイクリングなどを楽しむなんてことも。

残暑が厳しいこの時期は、避暑地を軽くお散歩したり、観光地にあるカフェを巡るなんてこともおすすめです。

ソロキャンプ

ちなみにわたしはぼーっとする派なので、もしハンモックがあれば揺られてのんびりしたり、お酒を飲んだり、読書したりすることが一番多いですね。また、一眼レフカメラを持って景色や星を撮影することもあります。

ソロキャンプ

夕方から急に涼しくなる高原のキャンプ場であれば、焚き火も楽しめます。自分がしたいことを思いっきりする(もしくは何もしない)のがソロキャンプの贅沢です。

ソロキャンプのごはんは「シンプル イズ ベスト」

ソロキャンプ
最初はワンバーナー調理からスタートしよう

一人だからこそ、こだわらず気軽に調理を楽しみましょう。焚き火でも調理は可能ですが、初心者の頃は難しいので、コンパクトで持ち運びができる「ワンバーナー」があると便利です。トロ火も強火もでき、家のバーナーと変わらず調理ができますが、風が強い日は風防をつけるなど対策をしましょう。

ソロキャンプ
残り物でつくった炒め物。朝ごはんはさっとできて残った食材で作れるようにすると、ロスがなくてすみます。計算して食材を買いましょう

一人キャンプのご飯は、食材が余ってしまう関係で少しだけコツがいります。メインとなる料理を決めておき、それとは別に地元の道の駅やスーパーで簡単なおつまみなどを買って食べるのがおすすめです。少食の方でも安心ですよ!

よくある失敗談として「足りないかも」と思って、ついつい多めに食材を持って行きがち。もしものときのフリーズドライや缶詰や乾燥麺を持って行くと荷物も最低限で済みます。また塩やこしょうは別の入れ物に詰め替えて持ちはこびをしやすくしておくのも荷物をコンパクトにするコツです。

ソロキャンプ
手作りローストビーフ。強火で焼いてアルミホイルで保温するだけの簡単料理

わたしがソロキャンプをするときは、シンプルにメイン料理を1つ作ります。ローストビーフ、スパイスカレー、小さいダッチオーブンで丸ごとオニオンスープなど。面倒なときは、ただ焼くだけでいいもの(一人焼肉や焼き鳥)を楽しむときもあります。おすすめはそら豆。皮は向かず房のまま炭火でじっくり焼くと中の豆が蒸されておいしくいただけます。

夜はまったり焚き火を楽しんで

ソロキャンプ
火のゆらめきを見ているだけで時間が経ちます

もしも、夕方から冷え込んで来たら焚き火をしてみるのもおすすめです。管理棟に薪が売っているところがほとんどなので、事前に購入しておきましょう!(直火の使用が可能かどうかは事前に確認しましょう)

最初は火をつけるのが大変なので、着火剤も一緒に購入するのがおすすめです。ただし、着火剤から購入したばかりの太い薪に急に火は燃え移らないので、ナタなどで薪をカットするか、もしくはキャンプ場周りにある小枝などを探して、少しずつ太い薪に火をつけるようにしていきます。

焚き火のあかりと暖かさは体の芯からほっとさせる不思議なマジックがあります。ゆらめく火を見つめながら非日常を楽しんでくださいね。

キャンプ場にもよりますが、消灯時間はだいたい22:00くらいなのでその前までに焚き火を終わらせて寝る準備をしなければなりません。21:00くらいを目処にテント周りの生ゴミなども片付けて(夜中は野生動物や猫たちがやってきてゴミを荒らされることがあるので注意!)、身支度を整えてテントに入りましょう。テント外に物を出しっ放しにしておくと盗難の可能性もあるので、なるべくテント内に荷物は入れておくのがベターです。

一人ではじめないソロキャンプのすすめ

ソロキャンプ
自由だけど、ほんのり不安なソロキャンプ

はじめてのソロキャンプはなかなか勇気がいるもの。最初から一人で行かずに、まずはソロキャンプ仲間を見つけて、ソロキャンプの練習会をしてみてもいいかも。自分のテントは自分で持って行き、ごはんも自分で作るソロキャンプスタイルのグループキャンプは、一緒にいた友人ともちょうどいい距離感で過ごすことができます。

「ソロはちょっと不安だなぁ」と思っている人は、まずは個食個泊なキャンプでお友達と過ごしてみてはいかがでしょうか。不安が解消されつつも、ソロキャンプのいいところがより見えてくると思います。

一人でも、誰かと一緒でも、とにかくマイペースに過ごせるのがソロキャンプスタイルの一番の魅力です。自分だけのお家を森のなかに立てて、非日常なキャンプ時間を過ごしてみてください。

■こいしゆうか
こいしゆうか

イラストレーター・キャンプコーディネイター。女性が自立したキャンプスタイル「女子キャンプ」を提唱。テンマクデザインとコラボをしたテント「PANDA」は、多くのソロキャンパーの支持を得ている。

※この記事は2019年8月時点での情報です

■消費税の税率変更に伴うお知らせ
2019年10月以降に係るお支払につきましては、施設利用時に現地にて税率変更による差額分のお支払いが発生する場合がございます。実際のお支払い金額に関しましては、ご利用いただく施設までお問い合わせください。

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

Topics