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2025.11.12

【香川】SNSで話題の「父母ヶ浜」!絶景写真の撮り方やおしゃれなカフェを紹介!

「父母ヶ浜(ちちぶがはま)」は、香川県の西部、三豊市の海岸線に広がる約1kmの海水浴場です。夕日の美しいスポットとして知られていますが、南米・ボリビアの「ウユニ塩湖」のように、鏡張りみたいな写真を撮ることもできます。今回は、絶景写真の撮り方のコツやおすすめの時間帯に加え、近くにあるおしゃれなカフェも紹介します。

「父母ヶ浜」はどんなところ?

香川県にある「夕日の絶景」が話題となったビーチ

父母ヶ浜
父母ヶ浜

香川県の西部、三豊市にある約1kmのビーチ「父母ヶ浜」は、干潮時には約500mも潮が引き、歩いても歩いても海にたどり着かないほど、遠浅になるのが特徴。昔から海水浴を楽しんだり、のんびり夕日を眺めたりできる、地元の人にとって癒やしの海岸です。

父母ヶ浜

「父母ヶ浜」が脚光を浴びたのは、 “天空の鏡”と呼ばれるフォトジェニックな写真がSNSを中心に広まったことから。夕暮れ時、潮だまりに映る夕日のグラデーションと水際にたたずむ人のシルエットが鏡のように映し出される様は神秘的で、「まるでウユニ塩湖のよう!」と話題になりました。最近では年間に約50万人が訪れるスポットとなっています。

「父母ヶ浜」へのアクセス

飛行機や電車、バスを利用する際は、JR詫間(たくま)駅が最寄り。車の場合は「父母ヶ浜」周辺には駐車場がいくつもあるので、心配いりません。周辺の観光地もめぐるなら、車が便利です。

●飛行機・電車・バス利用
東京方面からは飛行機で高松空港まで行き、リムジンバスに乗ってJR高松駅へ移動し、予讃線でJR詫間駅下車。大阪方面からは新幹線でJR岡山駅で下車し、瀬戸大橋線に乗ってJR坂出駅下車、予讃線に乗り換えてJR詫間駅まで行きます。

JR詫間駅から「父母ヶ浜」までは、バスで約25分です。三豊市が運行するコミュニティバスと観光地を周遊するシャトルバスの2種類があります。バスの便数は限られているので、帰りの時間までしっかりチェックしておきましょう。

●車利用
淡路島経由(神戸・鳴門ルート)の場合、神戸淡路鳴門自動車道・高松自動車道を通って三豊鳥坂IC下車(約3時間10分)、「父母ヶ浜」まで約20分。瀬戸大橋経由(児島・坂出ルート)の場合は、瀬戸中央自動車道・高松自動車道を通って三豊鳥坂ICで下車(約3時間30分)し、「父母ヶ浜」まで約20分です。

フォトジェニックな写真が撮れるコツは?

干潮と日の入りが重なる時間帯をチェック

父母ヶ浜

鏡のような写真を撮るには、干潮時に砂浜にできる潮だまりが必須。加えて、水平線もしくは、島の後方に夕日が沈んでいく様子がゆっくり見られる日の入りの時間を知ることが必要です。日によって干潮と日の入りが重なるベストタイミングは異なりますが、三豊市観光交流局の公式HPで確認できますよ。

●三豊市観光交流局HPの潮見表はこちら

より美しく撮るなら風のない日を狙う

父母ヶ浜

潮だまりに被写体や景色を美しく反射させるには、海面が波立たない風のない日がイチオシです。“瀬戸の夕凪”と呼ばれるように、瀬戸内の夕刻は比較的風がやむ時間帯でねらい目です。

写真映えするグラデーションは、日没直前か日没後の景色をおさめる

父母ヶ浜
父母ヶ浜

青い空が黄色や赤色に染まっていく日没直前はもちろん、日没後のマジックアワーも印象的で、フォトジェニックな写真を撮るのに最適な時間帯。太陽が水平線の下に沈んだ後も、ため息が出そうなほど幻想的な世界が広がります。

でも、スケジュールの都合で日没前後に行けない人も諦めないでくださいね。青空と白い雲がぽっかり浮かぶ晴れの日や、海と空がグレーがかって見える曇りの日など、その時々にしか撮れない景色があります。どんな天気でも美しい瞬間があるはずなので、ぜひ挑戦してみましょう。

素敵な写真を撮るポイントは?

撮影は立ち位置とポーズがポイント

父母ヶ浜
父母ヶ浜

写真を上手く撮るためのポイントは3つあります。

1.カメラは潮だまりの手前の水面ぎりぎりの低い位置で構え、被写体は潮だまり向こうの近くに立つ。
2.被写体は太陽を背にした海側、撮影する人を陸側の位置で構える(つまり逆光ということ)。
3.みんなで大きく動いたり、しっかりポーズをとる。

全員で並ぶ、手を広げる、ジャンプするなど、動きを出すとバリエーションも増え、印象的な写真になります。いろいろなポーズに挑戦しながら撮影してみてください。三脚を使ってセルフタイマーで撮るのもいいですね。

また、思い切り動くなら海水に濡れてもよい靴、足洗い場で洗った後に使用するタオルを持って行くと便利ですよ。

「父母ヶ浜」周辺のおすすめカフェ

観光案内の役割も担う「父母ヶ浜PORT」

父母ヶ浜PORT

「父母ヶ浜」の観光案内所としての機能を備えたカフェスタンド。美しい写真の撮り方はもちろん、周辺の店、駐車場、海水浴などについて情報を入手できて、駐車場側にはトイレも設備されている便利なスポットです。

父母ヶ浜PORT
左から「サンセット」「レモンコーディアル」「アーリーブルー」(各600円)
父母ヶ浜PORT
「ピオーネスムージー」(800円)

カフェでは、三豊市や香川県内の特産を使用したフードやスイーツ、カクテル、クラフトビールなど豊富なメニューが提供されています。中でも、仁尾町名産のみかんをベースにしたノンアルコールカクテル「サンセット」や、旬のぶどうから作るさっぱり味の「ピオーネスムージー」、ヨーグルト、アサイーに季節のフルーツを添えた「グリークヨーグルト」(1400円)が人気だそうです。

店舗隣には日よけのついたテラス席があるので、海を眺めながらのんびり滞在ができますよ。

■父母ヶ浜PORT
香川県三豊市仁尾町仁尾乙203-3
【月・火・木・金】14時~日の入りまで【土・日・祝】12時~日の入りまで

高松自動車道さぬき豊中ICより20分
あり(無料)
「父母ヶ浜PORT」のInstagramはこちら

コーヒー好きが集まる「海辺の珈琲研究所 豆豆豆」

海辺の珈琲研究所 豆豆豆
海辺の珈琲研究所 豆豆豆
「ハンドドリップコーヒー」(700円~)

世界中の産地から厳選したコーヒー豆を仕入れ、常時数十種類取りそろえている「海辺の珈琲研究所豆豆豆(ズズズ)」。好みの豆を選べば、一杯ずつ丁寧にハンドドリップされた淹れたての香り豊かなコーヒーを楽しむことができます。

海辺の珈琲研究所 豆豆豆
「仁尾レモンパウンドケーキ」(ワンカット400円)

スイーツは全て店内で手作り。自社農園で栽培する果物などを使ったケーキの中でも、地元産レモン入りの「仁尾レモンパウンドケーキ」が一番人気だとか。ほか、ラム酒の風味が効いた「ラムレーズンチーズケーキ」(600円)はコーヒーとの相性も抜群です。

ドリンクの種類も豊富で、自家製のレモンソーダにこだわりのエスプレッソをかけた「コーヒーレモンソーダ」(600円)はさわやかでありながら癖になる味わい。リピーターも多いそうです。

「父母ヶ浜」が一望できるコーヒースタンドで、ゆったりと休憩してみるのもいいですね。

■海辺の珈琲研究所 豆豆豆
香川県三豊市仁尾町仁尾乙172-1
10時~18時(LO17時45分)

高松自動車道さぬき豊中ICより20分
あり(無料)
「海辺の珈琲研究所 豆豆豆」のInstagramはこちら

絶品ハンバーガーを景色と共に味わえる「BAKE STUDIO OKAZAKI」

BAKE STUDIO OKAZAKI
BAKE STUDIO OKAZAKI

地元のパン工場「岡崎製パン所」が運営するアメリカンスタイルのハンバーガーショップ。実は、「JAPAN BURGER CHAMPIONSHIP2025」で3位入賞という実力ある店舗です。

“究極の自家製”と称し、地元の麹から作る天然酵母を使ったバンズは香りが良く、弾力があってふわふわ。店内でミンチする牛肉100%を用いたパティは、肉のうま味がしっかり詰まっています。さらに地元の酢で作るオリジナルピクルスソースが全体の味の決め手に。

BAKE STUDIO OKAZAKI
「Hi-STANDARD BURGER」(1520円)

フレッシュトマト、レタスとパティ、ソースのバランスが絶妙な「Hi-STANDARD BURGER」(1520円)は自家製フライドポテト、ソフトドリンク付きで食べ応え満点です。

BAKE STUDIO OKAZAKI
「HOME MADE LEMONADE」(620円)

地元・仁尾町のブランド讃岐サンレモンを使用した自家製レモネード「HOME MADE LEMONADE」はさっぱりとしていて、ボリューミーなハンバーガーによく合います。

明るい雰囲気の店内で、自慢のメニューを満喫してみてくださいね。

■BAKE STUDIO OKAZAKI
香川県三豊市仁尾町仁尾乙274-9
11時~18時30分(日没までの変更あり)

高松自動車道さぬき豊中ICより車で20分
あり(無料)※父母ヶ浜利用者専用もあり
「BAKE STUDIO OKAZAKI」のInstagramはこちら

「父母ヶ浜」の自然を守る「ちちぶの会」

地元の景観を守る清掃活動を実施 

ちちぶの会

「ちちぶの会」は1996年頃、砂浜を埋め立てる話が持ち上がった際に、「このきれいな砂浜を残したい!」という思いをもった7人の有志によって発足。当時から現在まで熱心な清掃活動を行い、「父母ヶ浜」の豊かな自然を維持してきました。

地域の人を中心にメンバーも徐々に増加し、毎月第一日曜の早朝には多い時で100人近くのボランティアが清掃活動に参加しているんだとか。毎朝の清掃も4~5人で実施しているそうです。

父母ヶ浜

そんな「ちちぶの会」の人が教えてくれた「父母ヶ浜」でのおすすめの過ごし方は、砂浜を素足で歩くこと。乾いたところはサラサラ、潮が引いた箇所は砂紋のデコボコが続き、すっと足が沈む感触が気持ちいいですよ。

自生する植物や生物、地域の歴史・文化を紹介した「父母ヶ浜環境学習BOOK」(三豊市観光交流局作成)には、「父母ヶ浜」にまつわる昔話や絶景写真の撮り方などが書かれているので、浜辺を散策しながら見てみるのもいいですね。
「父母ヶ浜PORT」で配布しているほか、こちらのページから読むこともできます。

父母ヶ浜環境学習BOOK

まとめ

絶景写真が撮れる時間帯をねらったり、ポーズを考えたりするのも楽しい時間。一瞬を切り取った写真は、旅の思い出をより深めてくれるはず。待ち時間や撮影後は、周辺のカフェで父母ヶ浜の景色を眺めながら、のんびり過ごしてくださいね。 

※この記事は2025年10月29日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
※掲載されている情報や写真については最新の情報とは限りません。必ずご自身で事前にご確認の上、ご利用ください。
※掲載の価格は全て税込価格です。

吉田美保  吉田美保

岡山県在住。主に旅行雑誌を手がける編集会社を経てフリーのライターに。花や自然、動物、お菓子作りが好き。最近の楽しみは近場の山を散策すること。読みやすさ、わかりやすさ、心に焼きつくような文章を心がけています。

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