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2016.02.24

北陸新幹線に乗って、美食の宝庫・富山へ!寒ブリで有名な氷見を大特集

2015年の春に開業した北陸新幹線。みなさんはもう利用しましたか?今まで、旅行にやや不便な印象を抱かれがちだった日本海沿いの北陸の地が、だいぶ身近になりました。そんな立役者・北陸新幹線も、今、初めての冬を迎えています。

日本海の冬…というと、岩に砕ける白波など厳しいイメージがありますが、おいしい海の幸がいただける、ありがた~い季節でもあるんです!
特に富山県氷見市の高級魚「寒ブリ」は、例年、そのシーズンインの報知に大きな注目が寄せられるほど。

本来の旨みが損なわれることなく、上品な脂がたっぷりとのった「氷見の寒ブリ」は、刺身はもちろん、ブリしゃぶ、ブリ大根、そして、シンプルな塩焼きなど、どんな調理法でもとっても美味です。
また、ブリの他にも、冬の氷見では、さまざまな海の食材を楽しむことができます。

北陸新幹線開通で、気軽にアクセスできるようになった富山県氷見市。日本が誇る海の幸を堪能しに、さあ、北陸の旅に出かけましょう!

そもそも「寒ブリ」って何?
なんで、おいしいの?

おいしい寒ブリが獲れる諸条件を満たす土地、
それが氷見なんです

寒ブリ
身の締まりと脂のりの良さで、ツヤツヤ光る「寒ブリ」

「寒ブリ」とは、文字通り12月から翌年2月までの寒い時期に水揚げされるブリのことです。特に氷見で水揚げされる寒ブリは、その味と脂のノリから高級品とされています。でも、ブリはブリ。なぜ「氷見の寒ブリ」は、特においしいと言われるのでしょう?

ブリは九州で生まれ、エサが豊富な北海道まで北上して太り、産卵のために再び九州へと帰ります。その道中、適度に旅をして引き締まった身と、産卵に備えて蓄えた脂のバランスがベストの状態で水揚げができるポイントが、例年では12月から2月の富山湾付近なのです。

さらに、氷見は能登半島の付け根付近にあり、ブリは半島に沿いながら移動するためとりやすい、ということもあります。氷見で水揚げされるブリがおいしいのは、地理的にとても恵まれているからなのですね。

その中でも、「ひみ寒ぶり」のブランドを冠するには、以下の条件を満たさなければなりません。

(1)決められた期間に富山湾の定置網で漁獲されたもの
(2)大きさ・重さが一定水準を満たしているもの
(3)氷見魚市場で競られたもの

地理的条件に加え、先人の知恵を伝える「定置網」を始めとした氷見の豊かな漁業文化そのものに、「ひみ寒ぶり」のおいしさは支えられているんですね。

意外に近い?富山湾グルメを求めて、
北陸新幹線で、いざ氷見へ

あらたな観光ルートで、
繋がる、広がる、北陸の旅

北陸新幹線
日本の伝統色をとりいれた北陸新幹線!コンセプトは「“和”の未来」(画像提供:JR西日本)

寒ブリをはじめとした、富山湾の海鮮グルメについて知れば知るほど、やっぱり、実際に食べたくなってきますよね♪とはいえ、遠いからなぁ…とお思いの方、「北陸新幹線」をお忘れじゃありませんか?

東京から、新潟から、
ぐっとアクセスしやすくなった富山県

富山駅
きれいな富山駅の新幹線きっぷ売り場(画像提供:JR西日本)

東京駅から富山駅までなんと2時間!開通前と比べたら、だいぶ行きやすくなりました。
東京からの「北陸のグルメ旅行」を楽しむなら、北陸新幹線「かがやき」か「はくたか」で!

「かがやき」は停車駅の少ない速達列車なので、氷見に一番近い富山駅で乗り換えましょう。ターミナル駅で駅近にホテルも多いので、ここを拠点に寒ブリを始め、富山のグルメ観光を楽しむのもいいですね。

一方「はくたか」は「かがやき」よりも停車駅が多く、こちらは氷見により近い新高岡駅にも停車します。「かがやき」では停車しない「黒部宇奈月温泉駅」にも停まるので、山間の大自然に囲まれた温泉に立ち寄ることもできますよ。

さらに、北陸新幹線の停車駅「上越妙高駅」からは、新潟方面へ特急「しらゆき」が5往復運転されているので、この「しらゆき」を上手に活用すれば、北陸・上信越エリアを効率的・広域的に周遊することもできるんです。

ぜひとも味わいたい、グリーン車を超える上質!
「グランクラス」

グランクラス
優美な日本建築を彷彿させる、高級感あふれるグランクラス(画像提供:JR西日本)

さらに、北陸新幹線で見逃せないのが、最上級車両「グランクラス」が連結されていること!高級感あふれる本革の電動リクライニングシートが1+2の計3列。定員18名のゆったり仕様です。専属のアテンダントによる軽食やドリンクサービスもあり、東京、富山間の旅程も、ゆったり、贅沢な時間に。

立山連峰
富山湾上に浮かぶように聳える、凛然たる立山連峰を望む

また、氷見に滞在して寒ブリなどの北陸の美食をじっくり堪能したいのだけど…という方、もちろん大丈夫です!氷見は「能登半島国定公園 氷見温泉郷」と呼ばれる通り、沿岸部に民宿やホテルが多く、温泉も楽しめます。

標高3000m級の北アルプスの山々から、水深1000メートルの海底まで一気に下る急峻な富山湾の地形は世界でも例を見ないといわれ、そんな富山湾から、立山連峰を望む景観も見どころのひとつ。

温泉あり、絶景ありの氷見に宿泊して、思う存分、お食事や観光を楽しんだ後、帰りは北陸新幹線のグランクラスでゆったりと旅の余韻に浸る、なんていうのもオススメです。

富山県内の北陸新幹線および付近の情報
TEL/076-444-4056(富山県知事政策局)
「富山県内の北陸新幹線および付近の情報」の詳細はこちら
「北陸新幹線の運賃や時刻表」の詳細はこちら

寒ブリだけじゃない!
氷見のおいしい海の幸

「天然の生け簀」から揚げたばかりの
圧巻の“鮮度”、とくと、ご堪能あれ!

氷見の新鮮な海の幸
魚好きにはたまらない!氷見の新鮮な海の幸

高低差の大きい海水温や、立山連峰からのミネラル豊富な水、さらには魚場と漁港の近さから「天然の生簀(いけす)」といわれる富山湾。そんな富山湾に面した氷見漁港は、寒ブリ以外にも、さまざまな魚介類が水揚げされます。せっかくだから、寒ブリ以外の海の幸も堪能したいですよね!

富山湾の漁獲のトップで、氷見では寒ブリにならぶ名物のスルメイカ。とれたて新鮮のものは歯触りが良く、イカそうめんがおすすめ!イカの塩辛にイカ墨を入れて、黒くした富山名物「イカの黒作り」は、全国的にも有名です。その他にも、肝がおいしいカワハギや、この時期、鍋の具材としても優秀な真鱈、フグなど、おいしい魚が目白押し!

~道の駅・ひみ番屋街のイチオシ!~

海のレストラン「番屋亭」

富山湾の雄大な景色を間近に眺めながら、
多彩な氷見のグルメを

番屋亭
漁師の作業小屋をイメージしたという道の駅「ひみ番屋街」は、雰囲気たっぷり
氷見三昧御膳
プレミアム感たっぷりの宴会用メニュー「氷見三昧御膳3,500円(税別)」(要予約)
番屋亭

富山湾の雄大な景色を間近に眺めながら、多彩な氷見のグルメを楽しむことができます。

氷見漁港直送の魚介類を集める道の駅「ひみ番屋街」は、ぜひとも立ち寄りたいスポットです。漁師町の世界観の中、おみやげからお食事まで、33の飲食店・専門店が大集合!新鮮なお魚を使った回転寿司や、氷見牛、氷見うどんなど、氷見の食をまるっと味わい尽くすことができます。

今回、ご紹介する「番屋亭」は、そんな「ひみ番屋街」内にあるレストラン。「海に一番近いレストラン」というキャッチコピーそのままに、富山湾の雄大な景色を間近に眺めながら、多彩な氷見のグルメを楽しむことができます。

番屋亭(氷見漁港場外市場・ひみ番屋街)
TEL/0766-74-3500
住所/富山県氷見市北大町25-5 ひみ番屋街
営業時間/11:00~19:00
定休日/年中無休(1月1日は休館)
料金/板長気まぐれ!日替わりランチ850円〜(税込)、旬のお刺身定食1900円(税込)、氷見うどん定食1300円(税込)
駐車場/乗用車220台、大型バス12台
「番屋亭」の詳細はこちら

~氷見の漁村文化を体験できる~

ひみ漁業交流館・魚々座

さらに氷見を感じたい方へ、
ディープな交流空間へようこそ!

魚々座
壁面を利用して漁村文化を伝えてくれる、う〜ん、グッドデザイン!
魚々座
一歩足を踏み入れると、館内いっぱいに展開された“越中式定置網“が!
そらあみ体験

そらあみ体験も。

氷見漁港から程近くに位置する「魚々座(ととざ)」。そこへ一歩足を踏み入れると、館内いっぱいに展開された“越中式定置網“が!広大な館内のそこかしこには、伝統の漁具や民具がハイセンスに飾ってあり、実際にそれらに触れながら、氷見の漁村文化を体感することができます。

海洋文化を研究する工房「海洋文化Lab」では、3Dプリンターやレーザーカッターを駆使して、魚にインスパイアされた工作を随時企画。海や魚に関する専門書や絵本などを集めた「海の図書館」もあって、海好きにはたまらない体験スポットです。

また、レンタサイクルステーションも設置しているので、この「魚々座」を拠点に、潮風を求めサイクリングに繰り出すのもよいですね。

ひみ漁業交流館・魚々座
TEL/0766-74-8018
住所/富山県氷見市中央町7-1
開館時間/展示エリア9:00~17:00(最終入館は16:30)、飲食コーナー11:00~14:30
休館日/毎週水曜および年末年始(祝日の翌日は休館)
入館料/大人300円、団体(20人以上)250円、中学生以下・氷見市民は原則無料
駐車場/無料(乗用車200台、大型バス10台)
「ひみ漁業交流館・魚々座」の詳細はこちら

※この記事は2016年2月時点での情報です

じゃらん編集部  じゃらん編集部

こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。

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