“王道なのに、あたらしい。”をテーマにした星野リゾートの温泉旅館「界」では、伝統工芸に触れ、新たな発見や出会いをくれるおもてなしで、泊まるだけではない宿泊体験ができます。
2022年に開業した「界 雲仙」は、大地のエネルギーを感じるパワーウォークや活版印刷体験などがあり、近くには紅葉名所も。自然や文化、歴史と共に楽しむ旅を満喫してくださいね。
長崎県・雲仙温泉に位置する「界 雲仙」
大地のエネルギーに包まれ、歴史と文化を感じる
長崎県・島原半島の国立公園内にある雲仙温泉。その中でも、「界 雲仙」は雲仙温泉の顔ともいえる雲仙地獄に隣接し、体験プログラムなどを含め地獄が満喫できる絶好のロケーションです。
また、雲仙は歴史的に出島を通して諸外国とつながりがあったため、異国情緒溢れる華やかな文化が花開いた地。幕末にはシーボルトの著書によりヨーロッパに紹介され、明治時代には諸外国の人々が避暑地として訪れました。「界 雲仙」の館内には、文化交流の中で発展してきた長崎文化が取り入れられ、温泉はさることながら、和洋中が混ざり合うレトロながらもシックな雰囲気で非日常感溢れる滞在を楽しむことができます。
界 雲仙滞在レポート
15時/チェックイン
入口の扉を抜けると、一面のガラス張り。その奥には、雲仙地獄とつながる地獄の景色が広がり、地面からは湯けむりが立ち上ります。床は、湯けむりを思わせる波打つ模様の石が使用され、外の自然と調和します。
ロビーには、和華蘭(わからん/日本・中国・オランダ)の要素が取り入れられたインテリアが配され、中でも大きな3本のランプが印象的です。それぞれ着物(日本)、格子(中国)、チューリップ(オランダ)をイメージした模様が和紙で表現されています。
16時10分~/「温泉いろは」で雲仙温泉について知る
チェックインを終えて部屋でひと休みしたら、雲仙温泉の歴史などについて学べる「温泉いろは」に参加しましょう。毎日16時10分から開催され、予約不要の自由参加です。(宿泊者限定。所要時間は約15分)
雲仙温泉の歴史は1300年ほどと言われ、「温泉」と書いて「うんぜん」と読んでいた時代もあったそう。周辺の温泉地との泉質の違いをはじめ、「界 雲仙」の特徴や入り方についても解説があり、この後の入浴にも生かせる知識を得られます。
また、雲仙で古くから使われている、自然の地熱を利用した給湯設備「燗付け(かんつけ)」についても解説があり、終わりには隣の雲仙地獄まで行き、噴気や湯気が立ち込める中、実物の燗付けを見ながら話を聞くことができます。
17時/ご当地楽「活版印刷~凹凸の魅力~」を体験
ご当地楽(ごとうちがく)に参加するには、ロビーに置いてある時間の書かれた札をとるだけ。チェックイン時に行きたい時間の札を取っておくのがおすすめです。予約した時間になったら、ロビー奥にあるご当地楽専用のスペースへ。活版印刷の活字が組み込まれた壁は、思わず写真を撮りたくなるようなスタイリッシュでユニークな空間です。
活版印刷は、4人の天正遣欧少年使節によって島原半島に持ち込まれました。転写の力加減で、凹凸や擦れが生じ、味わい深い仕上がりとなります。独特の活字はどこかレトロでおしゃれ、カッコよさも持ち合わせています。好きな活字とイラストを選び、印刷したカードは2人で贈り合うなどすればさらに特別な思い出になりそうです。
18時/大浴場で湯あみ、湯上がり処でひとやすみ
泉質は「酸性、含鉄(II、III)-単純温泉」。男女とも内湯と露天があり、内湯にはリラックスできる「ぬる湯」と源泉かけ流し(加水あり)の「あつ湯」を備えています。
光の差す時間帯には鮮やかな色が水面を彩る内湯、そして雲仙の山々に囲まれた露天風呂と違った雰囲気の中で温泉を楽しめます。夜は星見露天となり、大自然を感じる野趣に富んだ造りです。
木のあたたかさに包まれ、ガラス張りで抜け感のある湯上がり処で体をクールダウン。ドリンクやアイスキャンディーが用意されているので、喉を潤しながらゆっくり過ごせます。
テラスもあり、気持ちのいい時期は外で過ごすのもおすすめ。温泉で心も体もリフレッシュした後は、いつもと違った雰囲気で会話を楽しめるかもしれません。
19時/半個室の食事処で会席料理を堪能
食事処は長崎の裏路地をイメージし、格子や器、ステンドグラスなどが壁にあしらわれた雰囲気ある空間で、プライベート感重視の人もぴったり。
会席料理には、和華蘭文化の一つである卓袱(しっぽく)料理が取り入れられています。先付けは、雲仙温泉名物の温泉水を使用して焼いた「湯せんぺい」を割り、卓袱料理に欠かせない豚の角煮のリエットを載せて味わいます。湯せんぺいを木槌(きづち)で「えいっ」と割るのも楽しいひとときです。
八寸やお造りを盛り合わせた「宝楽盛り」は卓袱料理の円卓をイメージしており、取り分けて食べるスタイル。メインの「あご出汁しゃぶしゃぶ」は、長崎でお正月などに使われる上品な旨味を感じる「あご(トビウオ)」を出汁に牛肉や伊勢海老を楽しみ、島原名産のうどんで締めます。
21時/部屋でくつろぎのひとときを
51ある客室は全て雲仙地獄を望み、ステンドグラスやビロードなど長崎の文化・和華蘭の要素が取り入れられています。特徴的なお部屋「客室付き露天風呂」は、露天風呂と湯上がりチェアが部屋の半分以上を占めており、プライベート空間で何度でも入浴と外気浴を楽しむことができます。
翌6時50分/「現代湯治体操」でストレッチ
少し早起きをして、旅館向かいの高台にある公園へ。朝の澄んだ空気の中呼吸に集中しながら、体をほぐしていきます。後半は、地獄にちなんで鬼になりきって行う「界 雲仙」のオリジナル体操。大きな声を出して、返ってくるこだまを楽しんだり、力を入れて足を踏み込んだりとやってみると眠気もスッキリ、心地イイ!
7時/アクティビティ「雲仙温泉パワーウォーク」へ
雲仙地獄パワーウォークは予約制(無料、中学生以上)。ロビーに集合したら、足袋に履き替えて出発します。深い呼吸を意識して、普段より早いペースで雲仙地獄をウォーキング。ポイントで名所の解説もあり、自分たちだけで歩くよりも地獄について理解が深まります。
また、声を出したりポーズをとったりして進むなど体がほぐれる動きが取り入れられており、体もぽかぽか。最後は「旧八万地獄」にある広場でストレッチを行います。大地のエネルギーとパワーを全身で感じることができる体験です。
8時/栄養たっぷりのご当地朝食をいただきます
食事は夜と同じ半個室の食事処で。汁物には島原のご当地料理「具雑煮」が登場し、あご出汁にかまぼこや野菜、丸餅が入った鍋料理で出汁が体に染みわたり、食欲をアップさせてくれます。ほか、豚の角煮や焼き魚、だし巻き卵のほか、季節変わりの小鉢など10種類以上のメニューでお腹もいっぱいです。
12時まで/チェックアウトまで館内を堪能
ロビーのすぐそばにあるショップとトラベルライブラリー。ショップには雲仙のお土産をはじめ、長崎土産もラインナップ。トラベルライブラリーには長崎や雲仙にまつわる本があるので、一緒に「温泉いろは」で聞いたことを振り返ったり、雑誌を眺めたりとカフェタイムを楽しみましょう。
雲仙温泉のおすすめ立ち寄りスポット
雲仙温泉街に建つ「界 雲仙」は周辺散策にも便利です。お寺や温泉神社、ビードロ美術館、温泉たまご販売、かんざらしを提供する茶屋やランチを楽しめるカフェレストランなど徒歩で行けるスポットも多数。くじ引きや駄菓子、メンコ、ブリキのおもちゃが並ぶ雲仙おもちゃ博物館では昔懐かしい品物に出合えます。
遠江屋本舗
温泉街にある遠江屋本舗(とおとうみやほんぽ)は、創業当時から雲仙観光に寄り添い続けてきた老舗企業。現在は、湯せんぺいを手焼きし販売するお土産店として親しまれています。雲仙温泉の定番土産「湯せんぺい」の箱入りはもちろん、手焼き湯せんぺいや、湯せんぺいチョコバーなど関連商品も豊富です。
2024年9月7日~11月30日の期間中は「界 雲仙」が「雲仙伝統のお菓子・湯せんぺいの歩みと職人が込めた想いを知るひととき」を開催。宿泊者に限り費用別途(5000円)で、5代目の加藤隆太氏の話を直接聞き、温泉水の試飲や遠江屋本舗での湯せんぺいの手焼き体験ができます(7日前までの要予約)。
雲仙仁田峠
雲仙温泉街から車で15分ほどのところにある仁田峠は紅葉名所として有名なスポット(見頃は10月下旬~11月中旬)。展望所からは、平成新山や有明海と共に山々の絶景を見下ろし、ロープウェー(大人往復1500円)に乗り山頂へいくこともできます。
0957-73-3434(雲仙観光局)
長崎県雲仙市小浜町雲仙
【夏季(4月~10月)】8時~18時、【冬季(11月~3月)】8時~17時※仁田峠循環道路通行時間※11月2日(土)~4日(月・祝)の3日間のみWEB事前予約制
悪天候時休業
「雲仙仁田峠」の詳細はこちら
雲仙温泉までのアクセス
[公共交通機関]JR諫早駅よりレンタカーで1時間、バスで1時間30分、JR長崎駅より特急バスで1時間40分
まとめ
地獄のパワー溢れる雲仙温泉で、異国情緒を感じる和華蘭文化を楽しみ、歴史や文化に触れる体験プログラムや、ご当地の食事を味わう滞在。温泉や客室で心と体を癒し、たくさんの思い出を作ることができます。カップルや夫婦の記念日利用にもおすすめです。
※この記事は2024年9月12日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に施設へ最新の情報をお問い合わせください。
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