日本海と中国山地に囲まれた鳥取県は、大自然を間近で感じられる絶景スポットが盛りだくさん!
さらに、有名漫画作品にゆかりのあるスポットもあります。そんな鳥取県を「絶景」「ファミリー」とジャンル分けして、レンタカーで回れるふたつのおすすめコースをご紹介します。

記事配信:じゃらんレンタカー

鳥取県の基本情報と見どころ

鳥取県は、鳥取市を中心とした県東部、大自然の観光スポットが有名な中部、堺港などを中心とした県西部の3つのエリアに分けられます。

北には日本海、南には大山をはじめとする中国山地の山々が広がっているため、夏はきれいな海で泳ぎ、冬は一面の銀世界を堪能するなど、四季の美しさを間近で感じることができます。海岸部には世界遺産の鳥取砂丘もあり、砂の頂上から日本海を眺めるといった鳥取ならではの絶景スポットも豊富です。

県内ではカニや魚といった「海の幸」や、果物などの「山の幸」を両方楽しむことができます。鳥取砂丘のある有名な海岸部では“砂地農業”が営まれ、そこで作られる「砂丘らっきょう」も全国に知られる特産品のひとつです。

また、『ゲゲゲの鬼太郎』で有名な水木しげる先生や、『名探偵コナン』の青山剛昌先生の故郷でもあり、それぞれの作品の世界観を楽しめる観光スポットも!漫画ファン必見の場所となっています。

鳥取は面積が比較的コンパクトな県なので、大自然や食事、漫画作品などのスポットを回りやすく、ドライブするにはオススメのエリアです。

鳥取の大自然や絶景を満喫できるドライブコース

鳥取県は歴史の長い寺院や、日本海と中国山地を見渡せる絶景スポットなど、見どころが満載! 歴史や自然に触れられる、鳥取県の絶景を堪能するコースです。

■走行距離:151km
■走行時間:3時間10分
■有料道路料金:0 円(ETC:0 円)

【スタート】鳥取砂丘コナン空港

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ルート/一般道
走行時間/ 43分
走行距離/ 34.9km
有料道路料金:0 円 (ETC:0 円 )

【1】三徳山三佛寺投入堂

標高520mの断崖絶壁に建つ迫力満点の「投入堂」

『名探偵コナン』のキャラクターがお出迎えする「鳥取砂丘コナン空港」を出発して、まずは鳥取県の真ん中にある三徳山に向かいます。最初の目的地は、日本最古級の山岳寺院建築「三徳山三佛寺投入堂」です。

標高900mの三徳山に境内を持つ三佛寺は、山伏が山に籠って修行をする場所として、7~8世紀に開山しました。奥院には、山壁のくぼみに建てられた国宝「投入堂」があります。断崖絶壁に建つこのお堂には、「修験道(山に籠って厳しい修行を行ない、悟りを得ることが目的の宗教)の開祖が、山のふもとで作ったお堂を“法力”で絶壁へ投げ入れた」という伝説も。

深い山奥に建てられたお堂のため、参拝には約1kmの登山が必要です。幅の狭い道や鎖をたどる場所などもあるので、動きやすい服装と、リュックサックなど両手が空く格好で行くのがオススメです。ハーフパンツやミニスカートなどの肌を露出した服装や、ヒールなどの歩きにくい靴での入山は、断られる可能性もあるので要注意。現地では、700円で滑りにくい“わらぞうり”を販売しているので、こちらを購入するかトレッキングシューズなどを持参するのが◎!

道のりは険しいけれど、間近で投入堂を見ると、「ここまで来た甲斐があった!」と感動するはず。必見の価値ありです。

三徳山三佛寺投入堂

郵便番号/682-0132
住所/鳥取県東伯郡三朝町三徳1010
電話番号/0858-43-2666
営業時間/8:00~17:00(投入堂参拝登山は~15:00)
駐車場/有り(50台/無料)
料金/大人800円、子ども400円
定休日/無し(悪天候時は入山禁止)
「三徳山三佛寺投入堂」の詳細はこちら

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ルート/一般道
走行時間/11分
走行距離/8.3km
有料道路料金:0円(ETC:0円)

【2】依山楼岩崎

春には満開の桜が咲く三朝川近くに建つ

登山を終えたら県道21号線を少しくだり、三朝温泉「依山楼岩崎」でひとやすみ。

大正9年に創業し、皇族や多くの詩人、文豪にも愛されてきた旅館「依山楼岩崎」では、世界有数のラジウム含有量を誇る温泉を楽しむことができます。こちらの湯には、疲労回復や筋肉痛、皮膚病など、さまざまな効能があるといわれています。お湯に浸かるだけでなく、飲むこともできるので、疲れた身体を内側からも癒すことができそう。

数寄屋造りの天井も見ものな「右の湯」

また、全12種類のお風呂が並ぶ“回遊式”の庭園風呂「山の湯」も目玉のひとつ。数寄屋造りの天井など、古きよき時代の面影が残るレトロな「右の湯」ゾーン、蒸気風呂、歩行湯が楽しめる「左の湯」ゾーンと、ふたつのゾーンに分かれています。「右の湯」と「左の湯」は、深夜に男女の入れ替えが行なわれるので、宿泊する際は夜と朝で別のゾーンを楽しめるのもうれしい!

できたてをその都度運んでくれる懐石風スタイルの食事

温泉に浸かったあとは、懐石風スタイルの茶寮「花野」で、日本海や中国山地などの地元食材を使った料理を堪能! 11月中旬から3月までは冬季限定で「活け松葉ガニ」が食べられる贅沢コースも。 そのほか、夏は山陰地方名物「山陰岩牡蠣」が味わえるなど、季節に合わせた豪華な料理を楽しめます。

広い温泉でゆっくり身体を休め、鳥取のご当地食材を満喫すればいい思い出になりそう!

依山楼岩崎

郵便番号/682-0123
住所/鳥取県東伯郡三朝町三朝365-1
電話番号/0858-43-0111
営業時間/日帰り入浴は平日14:00~21:00、土日祝は11:00~15:00(宿泊の場合はチェックイン14:00~チェックアウト11:00)
駐車場/有り(80台/無料)
料金/日帰り入浴は大人1500円、子ども750円
定休日/無し
「依山楼岩崎」の詳細はこちら

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ルート/一般道
走行時間/79分
走行距離/63.8km
有料道路料金:0円(ETC:0円)

【3】雨滝

滝周辺には水しぶきが飛び、かなり涼しげな雰囲気

鳥取グルメでお腹を満たしたあとは、県道21号線で鳥取市へ向かいます。

次に訪れるのは、ジブリ作品のような雰囲気を感じられる、鳥取一の大きな滝「雨滝」です。高さ40m(!)もの絶壁から幅4mで勢いよく流れるこの滝は、その迫力から「日本の滝百選」にも選ばれているほど。神秘的な光景に、思わずぼーっと見入ってしまうこと間違いなし。

駐車場から雨滝までは遊歩道が設けられているので、扇ノ山の自然に囲まれながら散歩を楽しむことが可能! 扇ノ山には、雨滝以外にも大小48もの滝があるので、「ザアァ…」という滝の音や小鳥のさえずりが、癒しの時間を与えてくれるはず。夏場はけやきやブナなどの新緑が鮮やかになり、避暑地としても人気です。

また、この滝は「投入堂」と同じく、古くは修行の場所として知られていました。毎年6月に開かれる「滝開き祭」では、壮大な雨滝をバックに、この地方の伝統芸能である“因幡の傘踊り”を見物することもできます。

ちなみに、滝の右手には不動明王像があり、祈願すると精神病の治癒や商売繁盛の効果があるといわれています。立ち寄った際には、ぜひお祈りしてみましょう。

※雨滝近辺は現在、通行止めになっていますが、5月20日ごろの開通を予定しています

雨滝

郵便番号/680-0201
住所/鳥取県鳥取市国府町雨滝
電話番号/0857-39-0560
営業時間/24時間
駐車場/有り(60台/無料)
料金/無料
定休日/無し
「雨滝」の詳細はこちら

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ルート/一般道
走行時間/23分
走行距離/17.2km
有料道路料金:0円(ETC:0円)

【4】いわみ道の駅 きなんせ岩美

できたばかりの、新しくてキレイな道の駅

次は海岸方面へGO! ドライブには欠かせない道の駅「きなんせ岩美」を目指します。

2015年にオープンしたこの道の駅では、松葉ガニなどの新鮮な魚介類や、毎朝収穫する農作物など、地元の食材を買うことができます。 干物やぬか漬けといった加工品は、日持ちするよう真空パックで売られているので、観光で訪れた人にもオススメです。

また、駅のなかにある軽食店「いわみおばちゃん家」では、岩美産の食材をふんだんに使った日替わり定食も楽しめちゃう! お店の名前のイメージどおり、親しみやすい店員さんが優しく接客してくれます。

550円とリーズナブルな「千貫松カレー」

メニューでは、浦富海岸にある松の木が植えられた小島“千貫松島”をモチーフにした「千貫松カレー」が人気。 イカやエビがたっぷり入ったシーフードカレーに、松の木を表現したパセリが乗ったユニークな一品です。ほかにも、プリプリな“もさえび”を使った「もさえび天」や、地元のパン屋で作った焼きたてふわふわのパンに、サクッと揚げたサバを挟んだ「さばたつバーガー」などもオススメです。

「いわみおばちゃん家」以外に、「海陽亭」というレストランも隣接しています。そこでは毎日先着25名限定の「大ピンチ定食」というメニューがあり、ワンコインで新鮮な魚料理を食べることができます。 時間帯によっては、オトクなメニューに出会えるかもしれません。

いわみ道の駅 きなんせ岩美

郵便番号/681-0065
住所/鳥取県岩美郡岩美町新井337-4
電話番号/0857-73-5155
営業時間/1〜2月は9:00〜18:00、3〜12月は9:00〜19:00(「いわみおばちゃん家」は平日10:00~11:00、14:00~15:30がティータイム営業、11:00~14:00がランチ営業。休日は10:00~11:00、14:00~17:00がティータイム営業、11:00〜14:00がランチ営業。「海陽亭」は10:30~21:00)
駐車場/有り(73台/無料)
料金/無料
定休日/元旦(「いわみおばちゃん家」は1月1~3日、「海陽亭」は毎週水曜日)
「いわみ道の駅 きなんせ岩美」の詳細はこちら

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ルート/一般道
走行時間/5分
走行距離/3.4km

【5】浦富海岸

入り江状になった美しい海には、夏になると観光客が押し寄せる(c)鳥取県

国道9号線、178号線をさらに北上すると、間もなく見えてくるのが「浦富海岸」です。

日本海の荒波によって形作られたこのリアス海岸は、青く透き通った海と白砂が特長的。 “世界的に貴重な自然公園”を選ぶ「世界ジオパーク」にも認定されている、国際的な絶景スポットです。海岸沿いの遊歩道を歩けば、透き通る美しい海を間近に感じることができます。

春は花々で黄色に変わる「菜種五島」(c)鳥取県

海には、大きな1本の松がそびえる「千貫松島」や「菜種五島」など数々の小島が。 春になると菜種の花が咲き乱れる菜種五島など、島々は季節によってさまざまな顔を見せてくれます。

遊覧船に乗れば、海の上からこの絶景を楽しめます(c)鳥取県

日中は1時間ごとに遊覧船も出ていて、海岸よりもさらに近い距離で透き通る海を眺めることも可能。 船の上では、マイクを持った船長がこの浦富海岸についてガイドしてくれるので、島々や海について詳しくなって帰ることができます。

ちなみに、「岩美町立渚交流館」に行けば、シュノーケリングやカヤックなどのマリンスポーツに挑戦することもできます。浦富海岸は浅瀬の部分が広いので、子ども連れで行っても安心です。

浦富海岸

郵便番号/681-0003
住所/鳥取県岩美郡岩美町浦富
電話番号/0857-72-3481(岩美町観光協会)
営業時間/24時間
駐車場/有り(200台/夏季有料)
料金/無料(遊覧船は大人1300円、子ども650円。シュノーケリングは大人5800円、子ども4800円。カヤックは大人6000円〜、中学生以下4000円〜)
定休日/無し
「浦富海岸」の詳細はこちら

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ルート/一般道
走行時間/22分
走行距離/17.7m
有料道路料金:0円(ETC:0円)

【6】鳥取東照宮

江戸時代から残る歴史的な建造物のひとつ(c)鳥取県

国道9号を西に車を走らせ、次に向かうのは鳥取市街。江戸時代に建てられた神社「鳥取東照宮」を目指します。

この神社は、水戸の「日光東照宮」から神を分けてもらった初代鳥取藩主の池田光仲が、1650年に建てたと伝えられています。神社のなかでも落ち着きと気品があるということから、今も人気の高い歴史的スポットのひとつです。

明治時代には一度「樗谿(おうちだに)神社」へ名前が変わりましたが、建立当時の名前を望む声も多く、2011年に再び「東照宮」へと改称しています。

シイやモミの木など、緑が生い茂る境内(c)鳥取県

シイやモミといった木々の中にたたずむ本殿や、立派な中門など、本殿はすべて国の重要文化財。 本殿の屋根には、江戸時代初期に活躍した彫刻の名工・左甚五郎が作った鷹の彫刻が残っているので、ぜひ探してみてください。

また、境内にある樗谿公園も、梅林や芝生がていねいに整備された美しいスポットです。 奥には周囲の緑を鮮やかに映す大池谷があり、近隣住民にも憩いの場として知られています。天然記念物のキマダラルリツバメも生息しているので、運がよければ出会えるかも!?

そのほか、境内を流れる樗谿川では、夏になるとゲンジボタルやヘイケボタル、ヒメボタルなど、3種類のホタルが姿を見せてくれます。鳥取を訪れた際は、地元の人にも愛されるこの絶景スポットにぜひ足を運んでみては?

鳥取東照宮

郵便番号/680-0015
住所/鳥取県鳥取市上町87
電話番号/0857-22-3318
営業時間/24時間
駐車場/無し(近隣にあり)
料金/無料
定休日/無し
「鳥取東照宮」の詳細はこちら

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ルート/一般道
走行時間/7分
走行距離/5.7m
有料道路料金:0円(ETC:0円)

【7】鳥取砂丘

風によって作られる美しい“風紋”(c)鳥取県

鳥取県の絶景といえば欠かせない、日本最大級の砂丘「鳥取砂丘」。最後は再び海岸方面へと車を走らせ、天然記念物としても有名なこのスポットでシメ!

10万年という長い歴史のなかで、ゆっくりと砂が積み上げられてできあがったこの砂丘は、東西16km、南北2.4km(!)にも広がっています。その圧倒的な存在感や広大な景観には、訪れた人のほとんどが驚き、言葉を失うほど…。 大きな砂丘を歩いてみると、風と砂が織りなした“風紋”と呼ばれるキレイな模様や、砂の温度差から自然にできあがった“砂柱”など、ここ以外では見られない砂の姿を間近で感じることができます。

「歩くのは疲れそう…」「靴が汚れそう」という人には、サンダルの無料レンタルを行なっている「鳥取砂丘ジオパークセンター」や、足洗い場がある「鳥取砂丘駐車場」もあります。歩きにくさや汚れが気になる人も安心です。

ラクダはひとり乗り1300円、ふたり乗り2500円(c)鳥取県

また、鳥取砂丘では自分で歩く以外に、ラクダに乗って動き回ることも可能です。記念撮影も可能なので、ふたりで乗って思い出の写真を撮るのもオススメ。

ちなみに、砂が激しく吹き付けるこの砂丘ですが、意外とたくさんの“砂丘植物”が生育されています。コウボウムギやハマニガナ、ウンランなど、珍しい植物を見つけながら散策するのも楽しいはずです。

鳥取砂丘

郵便番号/689-0105
住所/鳥取県鳥取市福部町湯山
電話番号/0857-22-3318
営業時間/24時間
駐車場/有り(320台/有料)
料金/無料
定休日/無し
「鳥取砂丘」の詳細はこちら

大人も子どもも楽しめるファミリー向けドライブコース

鳥取県には、漫画作品をモチーフにしたスポットなど、親子で満喫できる観光スポットもあります。子ども連れも思いっきり楽しめるコースです。

■走行距離:197.7km
■走行時間:3時間36分
■有料道路料金:1500円(ETC:1500円)

【スタート】出雲空港

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ルート/有料道路
走行時間/47分
走行距離/55.7km
有料道路料金:1210円(ETC:1210円)

【1】お菓子の壽城(ことぶきじょう)

中世から明治時代にかけて存在していた米子城がモデル

島根県の出雲空港から米子自動車道に乗り、まずはじめに目指すのは鳥取県の最西部・淀江町。ここには、お菓子のテーマパーク「お菓子の壽城(ことぶきじょう)」があります。

とち餅であんこを包んだ、懐かしい風味の「白とち餅」

明治時代まで鳥取県に残っていた米子城をモデルに建てられたこのテーマパークの中には、お菓子売り場がいっぱい。 しかも、並んでいるのはここでしか買えないオリジナル商品ばかりなんです。 特にオススメなのは、ほんのり感じる香ばしさが人気の“とち餅”のお菓子。とち餅とは、トチノキという植物のタネを練り込んだ伝統的なお菓子で、どこか懐かしさを感じる独特な風味が特徴的。とち餅の中にあんこが詰まった「白とち餅」と、あんこでとち餅をくるんだ「赤とち餅」は、定番のお土産です。

2階の喫茶コーナーも。 鳥取県知事の「鳥取にはスタバはないけど、日本一のスナバがある」というひと言で有名になった、鳥取県にしかないコーヒーショップ「すなば珈琲」もあります。店内での食事やテイクアウトだけでなく、鳥取砂丘の砂を使って焙煎した「砂焼きコーヒー」などのオリジナル商品も売っているので、お菓子と一緒にお土産として買うのもアリ!

ちなみに、この「お菓子の壽城」は、実際にあったお城をモデルにして建築したというだけあって、高さ27mの天守閣にのぼることもできます。天気がいい日には米子市を一望することもできるので、いいリフレッシュになりそうです。

お菓子の壽城

郵便番号/689-3425
住所/鳥取県米子市淀江町佐陀1605-1
電話番号/0859-39-4111
営業時間/9:00~18:00
駐車場/有り(200台/無料)
料金/無料
定休日/年末不定休
「お菓子の壽城」の詳細はこちら

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ルート/一般道
走行時間/27分
走行距離/22.3km
有料道路料金:0円(ETC:0円)

【2】水木しげるロード

ロードの中心にたたずむ鬼太郎と目玉おやじ(c)水木プロ

美保湾沿いの国道431号線を北上し、次に向かうのは「水木しげるロード」。 あの『ゲゲゲの鬼太郎』の作者・水木しげる先生が描いた妖怪たちのブロンズ像が立ち並ぶ人気の観光スポットです。

「水木しげるロード」がある境港市は、水木先生の出身地。2017年の春には妖怪たちのブロンズ像が18体追加され、全171体(!)のブロンズが道に飾られています!

現在は「世界妖怪会議」と称して最大60体が集結 (c)水木プロ

現在はリニューアル中で、2018年7月までは、最大60体のブロンズ像が境港駅前公園の展示「世界妖怪会議」に移設されています。ひとつのスペースに集結した妖怪たちは、リニューアル後には公園から水木しげるロードに戻ってしまうので、今しか見られない期間限定の風景かも!?

また、リニューアル後は、歩道に休憩スペースができたり、夜のライトアップがさらにグレードアップしたりと、これまで以上に楽しめる観光スポットになる予定。4月からは『ゲゲゲの鬼太郎』の新アニメもスタートしているので、親子でアニメを観てから訪れると、さらに盛り上がります。

水木しげるロード

郵便番号/684-0046
住所/鳥取県境港市竹内団地255-3
電話番号/0859-47-3880
営業時間/24時間
駐車場/無し(近隣にあり)
料金/無料
定休日/無し
「水木しげるロード」の詳細はこちら

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ルート/一般道
走行時間/1分
走行距離/214m
有料道路料金:0 円(ETC:0 円)

【3】妖怪神社

「水木しげるロード」に来たら、ぜひ立ち寄ってほしいのが「妖怪神社」。

「妖怪たちが住みやすい自然環境」を目指して作られている(c)水木プロ&妖怪神社

こちらの神社は、水木先生が“千年の節目”として2000年1月1日午前0時に“入魂式”を行ない創建したもの。高さ約3mの“黒御影石”と、樹齢300年のけやきでできた“御神体”が祀られていて、そこには「日本全国から妖怪たちが集まる」とされています。多くの観光客が、妖力にあやかる開運祈願のために日々訪れる人気スポットです。

全3種類のキャラクターが縁取られた珍しい絵馬(c)水木プロ&妖怪神社

この神社では、目玉おやじやぬりかべ、一反もめんといったキャラクターの形をした可愛い「妖怪絵馬」も人気! 目玉おやじの親父の絵馬には長生きを意味する“無限寿楽”の文字、ぬりかべの絵馬には“学業成就”の文字など、キャラクターによって願掛けの内容が違うので、自分にぴったりのキャラクターを探してみて!

そのほか、鬼太郎をはじめとした妖怪たちがランダムに現れ、おみくじを運んできてくれる「からくり妖怪みくじ」も1回200円で引くことができます。おみくじの内容だけでなく、どのキャラクターが登場するのか待っている時間もワクワクしちゃいます。

妖怪神社

郵便番号/684-0004
住所/鳥取県境港市大正町62-1
電話番号/0859-47-0520
営業時間/9:00~18:00
駐車場/無し
料金/無料
定休日/無し
「妖怪神社」の詳細はこちら

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ルート/有料道
走行時間/33分
走行距離/30.0km
有料道路料金:290 円(ETC:290 円)

【4】植田正治写真美術館

不思議な形をしたインパクト大な外観

水木しげる先生の世界を楽しんだら、高速道路で再び米子市に戻りましょう。次の行き先は、美術館「植田正治写真美術館」です。

この美術館では、境港市で生まれた写真家・植田正治先生が地元を拠点に70年間撮影してきた約1万2000点の作品を、テーマごとに収蔵、展示しています。

ガラス越しに不思議な光景を眺められる「逆さ大山」

また、この美術館では写真の展示だけでなく、美術館の東にそびえる“大山”をガラス越しに眺めることもできます。館内のスポット「逆さ大山」では、「実際の大山」と「池に映る大山」が合わさって、不思議な光景が出現!

この「逆さ大山」はフォトスポットとしても人気で、小道具として用意されているステッキや傘、ガラスに描かれた帽子の影を使って不思議な写真を撮ることができます!「実際に帽子を被っているように見える写真」や「ステッキで帽子を持ち上げているように見える写真」など、アイデア次第でさまざまな写真が撮影できるので、親子で思い出の一枚を撮るのもアリ!

ちなみに、Instagramのハッシュタグ「#植田正治写真美術館」では、今までに来館した人たちが撮影したユニークな写真たちを見ることができるので、訪れる際にはぜひ参考にしてみては?

植田正治写真美術館

郵便番号/689-4107
住所/鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
電話番号/0859-39-8000
営業時間/9:00~17:00(最終入場は16:30)
駐車場/有り(100台/無料)
料金/大人900円、高校生&大学生500円、小中学生300円
定休日/毎週火曜日。12〜2月は休館。その他、展示内容切替のための休館有り
「植田正治写真美術館」の詳細はこちら

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ルート/一般道
走行時間/52分
走行距離/43.3km
有料道路料金:0 円(ETC:0 円)

【5】青山剛昌ふるさと館

『名探偵コナン』の世界を体験しよう(c)青山剛昌/小学館

次に訪れるのは、国道9号線を東に走ったところにある北栄町。
この町は、大人気漫画『名探偵コナン』の原作者・青山剛昌先生の故郷で、青山先生や歴代作品にスポットを当てた専門ミュージアム「青山剛昌ふるさと館」があります。

ライトアップされたキャラクターのシンボルオブジェ(c)青山剛昌/小学館

本館では、コナンや工藤新一、毛利蘭たちがライトアップされたオブジェや、少年探偵団のブロンズ像など、さまざまな登場人物がお出迎え!

また、館内では、世界各国で発刊されている『名探偵コナン』の単行本や、名場面の複製原画の展示など、さまざまなコーナーを見学することができます。

青山先生のリアルな仕事部屋が忠実に再現されています(c)青山剛昌/小学館

展示の中には、青山先生が漫画を描く仕事部屋を再現したコーナーも。まさに『コナン』ファン必見のスポットです。

スケートボードに乗って、北栄町の見学コースを探索しよう(c)青山剛昌/小学館

そのほか、作中に登場するアイテム「蝶ネクタイ型変声機」や「ターボエンジン付スケートボード」などを体感できるブースや、青山先生自身や作品についての“謎解き”ができる「クイズ・コンピュータ」など、子どもが楽しめる要素も豊富。 親子でのドライブにもオススメです!

ちなみに、館内にはコナンがデザインされたTシャツやお菓子など、ここでしか手に入らないレアグッズを販売しているショップもあるので、チェックしてみてください。

青山剛昌ふるさと館

郵便番号/689-2221
住所/鳥取県東伯郡北栄町由良宿1414
電話番号/0858-37-5389
営業時間/9:30~17:30(最終受付17:00)
駐車場/有り(普通車100台、大型車20台/無料)
料金/大人700円、中・高校生500円、小学生300円、未就学児無料
定休日/無し
「青山剛昌ふるさと館」の詳細はこちら

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ルート/一般道
走行時間/41分
走行距離/33.8km
有料道路料金:0 円(ETC:0 円)

【6】白兎神社

白うさぎが“縁結びの神”として祀られています(c)鳥取県

次の目的地は、日本海沿いをさらに東に進むと見えてくる「白兎神社」です。

古事記や日本書紀にも載っている日本最古のラブストーリー『因幡の白うさぎ』の舞台になった場所。神社には、お話の中で日本神話の神・大国主命と姫の仲をとりもった白うさぎが“縁結びの神”として祀られています。

鳥居を抜けて階段を登ると、大国主命と姫とうさぎの砂像があり、物語のワンシーンが再現されています。

境内に数多く置かれたうさぎの灯籠
【出典://www.jalan.net/kankou/spt_31201ag2130015353/】

境内にはほかにも、全18羽のうさぎを乗せた灯籠が設置されています。走っている姿や、ちょこんと座る姿など、さまざまなポーズのかわいいうさぎを親子で一緒に探してみるのも面白そう。

縁結びの神社だけあって、境内には恋のゆくえを占う「恋みくじ」やハートの形の絵馬もあります。掛けられた絵馬には「結婚できますように」「いいご縁がありますように」といった願いのほか、“夫婦円満”を願うものもあるので、カップルや夫婦ふたりで訪れるにもオススメのスポットです。

白兎神社

郵便番号/689-0206
住所/鳥取県鳥取市白兎603
電話番号/0857-26-0756
営業時間/24時間
駐車場/無し(近隣にあり)
料金/無料
定休日/無し
「白兎神社」の詳細はこちら

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ルート/一般道
走行時間/15分
走行距離/12.4km
有料道路料金:0 円(ETC:0 円)

【7】わらべ館

ドライブのラストを飾るのは、鳥取市の中心街にある童謡とおもちゃのミュージアム「わらべ館」です。

かつての県立図書館を再現したレトロな外観
【出典://www.jalan.net/kankou/spt_31201cc3290030539/】

レトロな建物の中は、1階は「童謡の部屋」、2〜3階は「おもちゃの部屋」に分かれています。1階では『花いちもんめ』『かごめかごめ』といった誰もが知っている“わらべうた”や、昭和初期の子どもが歌っていた“唱歌”、大正以降の童謡など、さまざまな歌を聴くことができます。また、茅葺屋根の民家の障子には、わらべうたで遊ぶ子どもたちの影絵も。日本の歴史を目と耳で楽しむことができる希少なスポットです。

駄菓子屋のセットに並んだ当時のおもちゃ
【出典://www.jalan.net/kankou/spt_31201cc3290030539/】

3階の「おもちゃの部屋」では、ブリキのおもちゃや当時の駄菓子屋で売られていた懐かしいおもちゃなどを約2000点展示! 懐かしのおもちゃだけでなく、鳥取県の有名な“土人形”も展示されているので、親子で鳥取の伝統工芸に触れてみるのもオススメです。

また、2階には、子どもが靴を脱いでのびのびと遊べるスペース「あそぼう広場」もあるので、「まだまだ元気いっぱい!」というお子さんも、思いっきりストレス発散&リフレッシュさせてあげられそう。

ちなみに、時期によっては、木製キットなどを使って自分でおもちゃを作ることができる「おもちゃづくり体験」も開かれています。ここでしか作れないおもちゃを親子で作るのも、いい旅の思い出になりそうです。

わらべ館

郵便番号/680-0022
住所/鳥取県鳥取市西町3-202
電話番号/0857-22-7070
営業時間/9:00~17:00
駐車場/有り(65台/無料)
料金/大人500円、高校生以下無料
定休日/第3水曜日
「わらべ館」の詳細はこちら

まとめ

緑や海などのさまざまな大自然が織りなす絶景や、漫画作品ゆかりの地、子どもも大喜びのスポットなど、見どころ満載の鳥取県。ドライブにぴったりなこれからの季節、ぜひレンタカーで巡ってみては?

※この記事は2018年3月時点での情報です
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ライター紹介
この記事を書いた人
アオキユウ(shortcut)

1991年9月生まれ、新潟県出身。趣味は音楽と年に数回の旅行です。ライター事務所・ショートカットに所属し、webメディアや雑誌で原稿を書いています。