日本の世界遺産
霊験あらたかな聖地・高野山
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仏教の聖地へと導く
「高野山町石道」を歩もう
今からおよそ1200年前に弘法大師が開いた高野山金剛峯寺へと続く参詣道、それが高野山町石道だ。山裾に佇む「慈尊院」から石段を進み、「丹生官省符（にうかんしょうふ）神社」で登山の安全を祈願しよう。そこからは山道が急になるが、里山の自然や異なる形の石を積んだ町石の数々に見守られてのハイキングを。道中には見晴らし良好な展望台などの休憩スポットもある。六本杉の峠を真っ直ぐ下ると、町石道の見どころ「丹生都比売（にうつひめ）神社」へ至る。国の重要文化財である楼門や朱塗りの本殿は、重厚で見応え十分だ。
見どころ集中の伽藍地区と
総本山である「金剛峯寺」
丹生都比売神社に次いで二つ鳥居などを過ぎ、さらに歩みを進めるといよいよ真打ち「金剛峯寺（こんごうぶじ）」の総門・大門に到着。門の高さは25ｍ以上にもなり、左右に迫力ある金剛力士像がそびえている。大門近くの壇上伽藍には朱塗りの「根本大塔」や「金堂」、「御影堂」などが密教の教えに基づいた配置で建ち並び、見学スポットが充実。さらに奥に進むと総本山の「金剛峯寺」が見えてくる。約4万8000坪もある敷地内の、狩野派による襖絵や茶室なども有する本堂や立派な石庭などは一見の価値あり。
杉林と数多の石碑が守る
「奥の院」へ続く参道
高野山の二大聖地の一つであり、弘法大師が入定した場所である「奥の院」は、ぜひ参拝したい。まず一の橋を渡ると背の高い杉林がお出迎え。林が深まるにつれ路傍に置かれた五輪塔も数を増し、辺りはスピリチュアルな雰囲気に包まれる。20万基とも30万基ともいわれる五輪塔が連なる約2kmの道のりを行けば、おのずと神聖な気持ちになれそうだ。高野山には数多く宿坊があるので、滞在して精進料理や写経体験とともに霊場観光を満喫するのがおすすめ。南海鉄道高野線の極楽橋駅より高野山までケーブルを利用すればアクセスも楽々だ。
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