Augustusさんの奈良県の旅行記

石舞台古墳

明日香村（高市郡）

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飛鳥エリアきっての有名な見どころの石舞台古墳です。敏達天皇〜推古天皇の時代に権勢を誇った蘇我馬子（551年？〜626年）の墓と言われています。石舞台古墳の南側からは蘇我馬子の邸宅があった嶋宮と思われる遺構も見つかっています。石積みの下は大きな横穴式石室になっており、内部に入ることも可能です。石舞台古墳の周囲は「国営飛鳥歴史公園・石舞台地区」として整備されており、休日には家族連れが公園内の野原で遊んだり、くつろいだりする憩いの場所です。 ＜石舞台古墳：奈良県高市郡明日香村島庄。近鉄・吉野線「飛鳥駅」から徒歩約40分。または周遊バスにて「石舞台」下車徒歩約1分＞

都塚古墳

明日香村（高市郡）

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石舞台古墳から歩いて10分くらいの高台にある小さな古墳です。発掘調査の結果、「ピラミッドのように石を階段状に積み上げた墳丘だった可能性が高い」「蘇我馬子の父・蘇我稲目が埋葬されたのではないか」と、2014年8月に報道されて以来、注目を集めるようになりました。 蘇我稲目（506年頃〜570年）は蘇我氏繁栄の基盤を作った人物で、欽明天皇に仕え、娘を欽明天皇の妃にしています。娘の堅塩媛は用明天皇と推古天皇を、小姉君は崇峻天皇を生み、稲目の息子・馬子の時代に、彼らは次々と天皇になります。 ＜都塚古墳：奈良県高市郡明日香村阪田。石舞台古墳から徒歩約10分＞

安居院（飛鳥寺）

明日香村（高市郡）

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蘇我馬子が創建した日本最古の本格的な伽藍配置を持つ寺院です。飛鳥寺は6世紀末に蘇我氏の氏寺として建立されました。近年の発掘調査により、当時は東西200m、南北300mに及ぶ大寺院であったとされています。その後、飛鳥寺は平城京遷都の際に移築され元興寺となり、現在の飛鳥寺は江戸時代に再建されたものです。本尊の飛鳥大仏（銅造釈迦如来坐像）は、法隆寺の釈迦三尊像を手がけた鞍作止利によって造られたとされており、独特のアルカイックスマイルが特徴です。 ＜飛鳥寺：奈良県高市郡明日香村飛鳥682。近鉄「橿原神宮駅」より徒歩約40分、または周遊バスにて「飛鳥大仏前」下車すぐ＞

蘇我入鹿首塚と甘樫丘

飛鳥寺の西の門から出てすぐのところに、五輪塔の蘇我入鹿首塚があります。645年旧暦6月12日、飛鳥板蓋宮において蘇我入鹿（610年？〜645年）は中大兄皇子らに殺害され、翌6月13日、形勢の不利を悟った父・蘇我蝦夷（586年？〜645年）は邸に火を放ち自害。長年にわたって権勢を誇った蘇我本宗家はたった2日で滅んでしまいました（乙巳の変）。殺害された入鹿の首が首塚の場所まで飛んできたとも、鎮魂のために首が供養されたとも伝えられています。 蘇我入鹿首塚の背景にある木々に覆われたゆるやかな丘が甘樫丘で、蘇我蝦夷・入鹿父子の大邸宅があったとされている場所です。標高約148mの頂上にある展望台からは飛鳥全体、藤原京跡、大和三山などを眺めることができます。近年の発掘調査により、甘樫丘の東麓の「甘樫丘東麓遺跡」において焼けた土器片や炭化した木材、7世紀代の掘立柱建物跡が見つかり、蘇我氏の大邸宅があった可能性が高まりました。 ＜蘇我入鹿首塚：奈良県高市郡明日香村飛鳥。飛鳥寺西門から徒歩約1分＞ ＜甘樫丘：奈良県高市郡明日香村豊浦。近鉄「橿原神宮駅」より徒歩約30分、または周遊バスにて「甘樫丘」下車すぐ＞

飛鳥宮跡（伝飛鳥板蓋宮跡）

明日香村（高市郡）

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入鹿の首塚から歩いて約10分のところに、伝飛鳥板蓋宮跡があります。蘇我入鹿殺害されたと伝えられている場所です。出土した遺構を復元したのが、現在の石敷きの伝飛鳥板蓋宮跡です。が、実は復元されたのは後の天武天皇時代の飛鳥浄御原宮であり、もっと下層にある遺構が飛鳥板蓋宮のものと考えられています。 ＜伝飛鳥板蓋宮跡：奈良県高市郡明日香村岡。近鉄・吉野線「岡寺駅」あるいは「飛鳥駅」から徒歩約40分。またはバスにて「岡橋本」下車、徒歩約5分＞