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Augustusさんの奈良県の旅行記

飛鳥〜謎の石造物群を巡る

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奈良県高市郡明日香村や橿原市にかけての一帯には、亀や猿の形のように加工された岩や石像、何を模していているのかわからない石造物が点在しています。いつ誰が何のために造ったのかわからない謎の石造物たち。今回は、飛鳥地方にある謎の石造物をご紹介します。

Augustusさん 女性 / 20代

1日目2015年3月27日(金)

猿石

明日香村(高市郡)

「猿石」を   >

「飛鳥駅」から徒歩約10分の吉備姫王墓の柵の中に、4体の猿石がひっそり並べられています。江戸時代、吉備姫王墓のすぐそばにある欽明天皇陵の南側の水田から掘り出されたものが、今の場所に移されました。4体の表情は様々で、笑っているようにも怒っているようにも見えます。猿の顔なのか人の顔なのかもわかりません。4体のうち3体には背面にも顔があり、生殖器をあらわにした像もあります。渡来人をかたどったものという説もありますが、真相は謎のままです。また、高取町高取にある高取城址にも、同様の猿石が1体あります。ちなみに、吉備姫王とは、欽明天皇の孫で、皇極(斉明)天皇やその弟・孝徳天皇の生母に当たる人物です。 <近鉄吉野線「飛鳥駅」から徒歩約10分>

鬼の爼・鬼の雪隠

明日香村(高市郡)

「鬼の爼・鬼の雪隠」を   >

猿石から遊歩道を東に行くと、鬼ノ俎・鬼の雪隠があります。鬼の俎は平べったい石、鬼の雪隠は真ん中に空洞が空いた形をしています。いずれの石も古墳の石室の一部と考えられており、鬼の俎は床石、鬼の雪隠は石室の蓋石と言われています。2つの石は、大化の改新のきっかけになった乙巳の変(蘇我入鹿殺害によるクーデター事件)の翌年の646年に造られたようですが、古墳の被葬者はわかりません。古来、この一帯は、霧ヶ峰と呼ばれ、鬼が棲み、霧を降らせては人を道に迷わせ、捕えて俎で料理し、その後雪隠で用を足したとの伝説があります。 <近鉄吉野線「飛鳥駅」から徒歩約20分>

亀石

明日香村(高市郡)

「亀石」を   >

鬼の俎・鬼の雪隠から遊歩道をさらに東に進むと、今度は亀石と呼ばれる花崗岩でできた石造物があります。ちょうど亀がうずくまったような格好をしており、正面から見ると、微笑んだような表情を浮かべています。何のために造られたかは不明ですが、当麻の蛇が湖の水を持ち去ったために、干上がって死んでしまった湖の亀を弔ったものという伝説があります。伝説によると、南西を向いているこの亀石が、当麻の方角である西を向くと大和一帯が大洪水に見舞われるそうです。 <近鉄吉野線「飛鳥駅」から徒歩約35分>

酒船石

明日香村(高市郡)

「酒船石」を   >

奈良県万葉文化館の南にある小高い丘の上の竹林の中に、ぽつんとあるのが酒船石です。酒船石は花崗岩で、長方形に近い形をしており、平らな表面には、円形・楕円形のくぼみがあり、くぼみの間を直線の溝が結んでいます。石の上で酒を作ったと伝わっていることから、酒船石の名前が付きましたが、用途は不明です。酒船石がある丘の下、奈良県万葉文化館の南隣に、斉明天皇時代に祭祀用に造られたとされる亀型石造物が発掘され、水を引くための設備も発見されたため、酒船石もこれらの設備と関連があると考えられています。 <近鉄吉野線「飛鳥駅」から徒歩約60分>

益田岩船

橿原市

「益田岩船」を   >

これまでの石造物群から少し離れて、近鉄吉野線の西側の住宅地から続く貝吹山の東峰の登り坂を数分歩くと、花崗岩の巨石、益田岩船が現れます。大きさは、長さ約11m、幅約8m、高さ約5m、立方体のような形をしていますが、山側の下半分は埋まっているため、正確な形は不明です。上部の平坦面には、一辺約1.6m、深さ約1.2mの四角い穴が2つ彫られています。弘法大師の石碑の台座とか、天文観測台とか諸説ありますが、横口式石槨の未完成品という説が有力視されています。 <近鉄吉野線「岡寺駅」から徒歩約25分>

1日目の旅ルート

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