Sunさんの東京都の旅行記

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かねがね「椿山荘の庭園が素晴らしい」という噂を聞いているけれど、何しろ椿山荘は今住んでいる部屋から歩いて１５分程度の距離にあるので、そもそも泊まろうという発想は、まるでなかった。今回は、じゃらんで文京区による「文の京おもてなし」クーポンをたまたま見つけて、大幅な割引になるチャンスを逃すまいと、奮発して一泊の予約に踏み込んだ。むろん、ポイントがたまるじゃらんネットで！ 都電の始発駅「早稲田」から徒歩で行ける神田川沿いの遊歩道は、綺麗に整備されてて、特に桜の季節になると「隠れた桜の名所」であり、一見する価値が大いにある。そこからほんの少し足を伸ばし、ホテル椿山荘裏門に当たる「冠木門」をくぐれば、そこはもう素敵な庭園。桃源郷に迷い込んだと錯覚させてくれた。京の佇まいを意識した造営は、規模がそんなに大きくなくても大変に趣があって、愛らしい気持ちをさせてくれた。なんでも明治の元勲である山県有朋が晩年に構えた邸宅の跡で、なるほど優雅な雰囲気を感じさせてくれた。都内には色々江戸時代の旧武家屋敷や伝統庭園があるのだが、喧騒を遠ざけ、訪れる人の目を楽しませてくれる。庭園をゆっくり散策したら、ホテルに直結する入り口でいざチェックインフロントへ。 なんでも旧フォーシーズンホテルだった椿山荘。本館は、これはまたエレガントな装いを施した西洋の格式ある感じで、華やかで風格があるというべきか。洋館も、日本庭園もそのものは他所でも見られるけれど、「和の息遣い」と「洋の空間」がバランスのいいハーモニーを奏でており、見事に調和されている。いわゆる「ハイクラス」ホテルは数多くあれど、都内にこれほど恵まれた環境は、大変得難いものではなかろうか。 都会のオアシスと言われるだけあって、素敵な空間だった。日常の繁忙を一時のエスケープを求め、たまにはこういう非現実な時間をゆっくり過ごすのも、心に余裕を与えてくれる大切なことではないだろうか。普通のホテルよりだいぶ値段が張りましたが、豊かなひと時を過ごすことができた。

お宿ツウ Sunさん 男性 ／ 40代

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