くろけろさんの佐賀県の旅行記

明治44年の建築ー鳥栖駅

ひと言で言うなら、「いい感じに寂れたレトロを感じさせる」駅です。それも、観光地用に整備改修された昔の建物ではなく、現役バリバリの明治の建物という所が良いです。 私は決して古いものが全て良いという趣味ではありませんが、古いレンガやドイツ製のレールが残るホーム、ある意味歴史的な建物にしっかりと打ち付けられた燕の巣の糞よけ。そしておいしいうどん。実際に今使われているという事が、何か今時の新しくなった駅には無いものを勝手に感じてうれしくなりました。 ちなみにホームにある「中央軒」のうどんは、ごぼ天を頼んだらかしわ（こっちでいう鶏肉）も入ってまして、そのかしわがとても美味しかった！もちろんごぼ天も。お店のおすすめは丸天でしたが、とりあえずかしわが入ってるメニューがおススメです。 次から次にお客が来ていたのは、寒さと待ち時間のせいだけじゃないと感じました。

鳥栖駅

駅舎の柱の基石といい剥げたペンキといい、いい感じです。切れてますが鳥栖新聞の箱も妙に合ってます。サガン鳥栖のスタジアムとは反対側に宿をとったので、そちら側しか見てませんが、昭和レトロにはからずもなってしまった雑居ビルが軒を連ね、それをいい感じにお店にしている例がちょこちょこと見受けられました。 年末の時期でなければ、もっとそういうお店も覗けたのでしょうが、いかんせんお休み… 駅前の「鳥栖ビル」も昭和レトロなビルですが、テナントが移転しまくっていたのでもしかして再開発の予定があるのでしょうか。だとすれば、地方都市にありがちな、車で移動するだけの郊外型大型複合施設ばかり持って来るのではなく、人が歩き易い街を造って欲しいなと思います。

吉野ヶ里歴史公園

吉野ヶ里町（神埼郡）

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こういう渋い場所が元日にやっているとはびっくり。２日目は武雄温泉へ移動だったので、鳥栖から数駅、丁度行程の途中のここへ寄ってみました。 元日の午前中、濃霧の中田んぼの中の道を歩くのは自分達だけ。 でも到着すると、お正月らしくファミリーが思った以上に来ていました。 丁度お餅と甘酒のふるまい、そして太鼓演奏もあって、お正月気分を盛り上げたところで入場。広い敷地内はまだ未発掘の区域があり、気の長い話になるとスタッフの方が説明してくれました。確かに、これは広い… 端から端までまわると結構な時間がかかります。電車移動の人は少数派だとは思いますが、そういう方は電車の本数を考慮して、（公園から駅へは徒歩10分程で大した距離ではありませんが）園内を回れる事をお勧めします。なお、広いので園内バスがあります。 甕棺の山にはさすがに驚きました。 時代的にきらびやかな出土品があるわけではありませんが、2000年も昔のご先祖の暮らしに思いを馳せるには、そして最近歩いてないなあ…という方にはおススメです。 写真は、園内の草むらにいくつもあった、草木で作ってあった鹿です。 一瞬ホンモノかと思ってしまいました（イノシシもあり） ムラや甕棺は、ぜひ実際にご覧下さい。というわけで写真は割愛します。

武雄図書館

写真禁止でしたので、丁度やっていた外庭のイルミネーションの写真を。 元日の夜7時ごろから40分ほどいました。建物はとても洒落た造りで、スタバのコーヒーの香りがゆったりした気分にさせてくれます。本を読みたくなる環境です。 売り物の本や文具、お土産品のディスプレイもなかなか見易かったです。ついつい、お土産のコーヒーを買ってしまいました。地元のコーヒー豆店とのコラボというのもなかなかです。 こんなきれいな建物で、窓から外のイルミネーションを見ながら、コーヒー片手に本を読むというのは、失礼ながらこういう地方都市の図書館ではなかなか無いと思います。 しかも朝９時から夜９時迄の営業。すごい。 それだけに、話題になってしまっていた「Windows95」の本はもう撤去してよかったのでは…と思ってしまいます。まだ置いてありました。 他にもかなり古いパソコン関係の実用書が何冊もありました。 そういう部分は他の自治体の図書館にもあるのでしょうが、営利企業がやっているだけに、何かバランスの悪さを感じます。 向かいにはゆめタウンがあり、駅までは徒歩10〜15分くらいの場所です。 大人がゆっくりするには、とてもいい場所だとは思います。

武雄温泉駅周辺

元日に夫婦２人で格安旅行。温泉は温泉街の宿へビジターで入りに行くつもりで駅近のビジネスホテルに投宿。さてご飯…という段になって慌てる事に。宿は満室だというのに、まさかここまで周辺の飲食店が軒並み休んでいるとは思っていなかったのです。 年末年始なんだから当然と言われればそうなんですが、観光地だしもうちょっとやってる店があるかと勝手に思っていたのでした。大失敗。 この時期は夕食付きの宿に泊まるのが正解なのでしょう。 電車移動、夕食無しプランの自分達には、ちと辛いご飯事情でした。 一軒、お正月休みの表示が店先に無いバーガー店があったので、夕方開店前の時間に電話してみたところ、「この電話は只今使われておりません」。 駅のチラシなどにも載っている、名物店の様なのに…休みなのか、営業しているのか判る様にして欲しかった…と空腹ゆえ残念感がつのりました。 あいていたのはゆめタウンとコンビニくらい。ゆめタウンのイートインコーナーで夕飯を済ませ、図書館に寄り、温泉街へ。 温泉街はだいたいどこも哀愁を帯びてるものですが、年末年始休業の貼り紙が一層侘しく。ここで「いっぱいです」「この時期は…」と入浴を断られたら、何のために来たのやら、でしたが事前に確認したらそれは大丈夫。 ゆっくりと広いお風呂で温泉を楽しむ事ができました。 写真の甘味処も、ホワイト餃子も、今回は会えずに終了しましたがまた機会があれば。