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goudouさんの岩手県の旅行記

そうだ、宮沢賢治の聖地巡礼の旅に再び出よう【画像紛失につき文字のみ】

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風の吹くまま雲のようにふらりと行く旅も楽しいが、あるテーマを基にどっぷりと世界に浸かる旅もまた楽しい。 これは、(1か所あたりの滞在時間が長いこともあり)どっぷりがっつり妄想全開で各スポットに浸り、おかげで後日ちょっぴり疲れもした、通算何度目かになる宮沢賢治の聖地巡礼の旅。(宮沢賢治の世界は実に多彩で深いので、1回訪れただけではとても分からない) 画像紛失につき、文字のみの記録。 【旅行記なんて格好のいいものではなく、ただの備忘録。】

goudouさん 男性 / 40代

1日目2016年4月13日(水)

「何となく空が明るくなってきたかな」という、早朝というにはまだ早い時間にえっさえっさと意気込んで出発。東北自動車道を北上し、岩手県に入り1番最初にある前沢SAで休憩。 ここの建物入り口にある特設販売コーナー「牛ちゃん」の前沢牛を使ったコロッケがとても美味しいのだが、当然まだ開いているわけもなく、シャッターを涙目で見つめる。 ★前沢SA(下り線)★ 【スナックコーナー】24時間 【レストラン】7時〜21時 【特設販売「牛ちゃん」】8時〜17時 【ショッピングコーナー・直売所】24時間

めがね橋(岩手県遠野市)

遠野市

「めがね橋(岩手県遠野市)」を   >

東北道を北上して聖地花巻へと突入。まずはめがね橋を目指して遠野へと向かう。花巻南ICで降りて約40分ほど(約27キロ)で行くことが出来る。 40分ほど走るこの道の楽しみの1つは「景色の良さ」で、左手に釜石線、右手に宮守川と山、時に田んぼなどを見ながら行く釜石街道は実に気持ちがいい。また、釜石線を見ていると、『銀河鉄道の夜』だけでなく『月夜の電信柱』をも連想する。「夜になると電信柱が行進しているのではないか」と、そんなことを考えてしまう。 やがて姿を現すめがね橋は実に趣があって、またその姿には威厳をも感じる。(期間や曜日は限定されているが)SL銀河や(本数は実に少ないが)在来線が走る光景をいつかは見てみたい。また、ライトアップされた幻想的な橋もいつか見てみたい。 聖地1か所目にして、ルンルンと既に小躍り状態。

伝承園

遠野市

「伝承園」を   >

もし、「せっかく遠野に来たんだし、『遠野物語』の世界にも浸ってみたい」と、この先にある「伝承園」まで行く場合、車で約30分(約25キロ)もあれば着ける。 また、「カッパ淵」は伝承園から徒歩5分で行ける。 なかなかいい場所なのだが、この日は他の予定を考え却下。

カッパ淵

遠野市

「カッパ淵」を   >

上記の「伝承園」に同じく。

羅須地人協会

花巻市

「羅須地人協会」を   >

めがね橋から約40分ほどの場所(約27キロ)に羅須地人協会はある。花巻農業高校の敷地内にあるので、学校を目指して行けばいい。ただし、駐車場を危うく見逃してしまうと花巻空港まで行ってしまいかねない(そんな大した距離じゃないが)ので要注意。駐車場は高校の道路向かいにある。 移築復元(同窓会始め、高校や生徒たちには頭が下がる)とはいえ、こうした建物が今も残っているというのはスゴイこと(この国は保存するより壊してしまうから)だと思う。 建物に入ると「ここに宮沢賢治がいたんだ」と思わず鳥肌が出そうになる。外の庭には賢治の像(ベートーベンのマネをしているあのポーズ)が立っていて、まるで本当にそこにいるかのように見える。 日当たりのいい居間に座り、窓から暫く眺めてしまった。 因みに、高校手前の交差点には『月夜の電信柱』の電信柱を模した高校の案内板がある。洒落てていい。 【9時〜16時:12月〜3月閉館】

宮沢賢治イーハトーブ館

花巻市

「宮沢賢治イーハトーブ館」を   >

羅須地人協会から宮沢賢治イーハトーブ館へは、車で10分(約7.5キロ)もあれば行ける。 この一帯には記念館はじめ、様々な宮沢賢治に関する施設が集まっているが、「時間的問題」と「目当ての買い物」の2点の理由から、今回は記念館以外はこのイーハトーブ館だけにした。 ここは他に比べ研究色が強いこともあり、訪れる人も少なく施設に対する好みも大きく別れる。ただ、ここは「宮沢賢治関連図書の収集」を目的の1つとしているので、売り場にある本も賢治の作品から研究本まで品ぞろえが幅広く、充実している。 この日は前々から欲しい研究本が数冊あったので、その買い物をしつつ施設内を見て回った。ネットでも手に入らなかった本が買えて満足したが、お金に翼とジェットエンジンが付き何処かへと消えた。 【8時30分〜17時:12月28日〜1月1日休館】

レストラン山猫軒

花巻市

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宮沢賢治記念館へ行く前に隣にある山猫軒で昼食。一番最初にここへ来た時、正直「大して美味しくはないのだろうな、こういうとこって」と全く期待していなかった。ところがどっこい、ここは美味しい。 『注文の多い料理店』をイメージした店内で、『ブランドン農場の豚』から名前をつけた「白金豚」を食べる。大変美味。 もう1店舗、新花巻駅前にもあるのだが、建物の外観といい周囲の雰囲気といい、断然こっちの方が『注文の多い料理店』の世界を連想させ、また楽しい。 【9時〜17時:12月28日〜1月1日休み】

宮沢賢治記念館

花巻市

「宮沢賢治記念館」を   >

やはり、ここが毎回1番テンションが上がる。心の中で「わぁぁぁい」とはしゃぎ出すが、大人なので外見上は大人しくしている。 膨大な資料(宮沢賢治が持つ様々な顔があまりにも幅広く、またそのどれもが深いから)を展示しているので、1回ではとても分からないし分かりようがない。この巡礼も何回目になるだろうか。 この日も途中ベンチで花巻の街を見下ろしつつ休憩しながら、長い時間をかけてじっくりと見て回る。「見ていたつもりのものがそうでもなかった」と何ヶ所かで思いつつ、目を凝らす。 欲を言えば、展示内容や賢治のことを「がっつり」網羅した図録があればいいのにと思う。 いずれにせよ、宮沢賢治という人は一筋縄ではいかない深い魅力の持ち主だと思う。 【8時30分〜17時:12月28日〜1月1日休館】

林風舎

花巻市

「林風舎」を   >

宮沢賢治記念館から林風舎までは車で約15分(6.5キロ)ほどで行ける。花巻駅のすぐ近くにあるので、駅横にある駐車場(1時間無料、3時間までは100円)を利用するといい。 賢治の弟、清六さんの孫が経営する林風舎は、1階に豊富なグッズを揃えた雑貨店、2階にイギリスのアンティーク家具で統一された異空間のような素敵な喫茶店がある。 ここで美味しい珈琲とケーキのセットを食べて、ふぅーっとひと息つく。朝が早かったので、さすがに疲れの色が見え始めるが、林風舎の味と雰囲気で無事復活。 【10時〜18時:木曜定休日】

千二百年 湯めぐりの里 大沢温泉「山水閣」

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聖地花巻をもっと色々回りたいのだが、大沢温泉山水閣のチェックインが15時からなので、その時間に合わせて花巻駅駐車場から大沢温泉へと向かう。20分ほどで行ける(約13キロ)近さ。ホテルは別だが、旅館は可能な限り早くチェックインして部屋でくつろぎ、また夕食前に温泉を堪能したい。初めての花巻巡礼ではないし、ここからの時間は大沢温泉に捧げることにした。 因みに、ここも聖地である。少年の頃、賢治は父に連れられ花巻仏教会の講習会場だった大沢温泉に何度も来ている。また、花巻農学校の教師時代には、生徒たちを引き連れて湯浴みに来ている。 近代建築の「山水閣」、昭和の香りがぷんぷんと立ちこめる超レトロな「自炊部」、露天風呂がまる見えの橋を渡って行く「菊水館」の3つから成る大沢温泉は、サービスも料理も居心地も良い大満足の宿。

千二百年 湯めぐりの里 大沢温泉「山水閣」

「千二百年 湯めぐりの里 大沢温泉「山水閣」」を   >

気持ちいい湯に浸かり、美味い食事と美味い酒で極楽気分になり、「わはははは」と愉快な夜が更ける。 銀河高原ビール(麦の味が口の中に広がり、本当に美味い)から始まり、南部美人、浜千鳥、酔仙と岩手の日本酒とがっぶり四つに組んで、〆にワインを飲む。 ストイックに生きようとした宮沢賢治詣でをした夜に、完全に己の欲のままに生きている。これでいいのだ。

千二百年 湯めぐりの里 大沢温泉「山水閣」

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すとこーんっと寝落ちしてしまい、深夜2時過ぎに目覚める。「露天風呂の大沢の湯が終わっちまったよぉぉぉぉ」とムンク状態になる。 気を取り直し、「豊沢の湯」へと行き、広い湯船を貸し切り状態で満喫する。 そして、少しまた寝てから朝一番に「大沢の湯」へ行き、主のような湯治の爺ちゃんたちと朝日を浴びて全開まる見えの露天風呂を堪能する。 楽しいのだが、「また今日も長距離運転なんだぞ」ということはほぼ忘れている。

2日目2016年4月14日(木)

イギリス海岸

花巻市

「イギリス海岸」を   >

いい酒は翌日に残らない。二日酔いなどせず、むしろ丑三つ時〜早朝の温泉を欲張り過ぎて多少寝不足の中、イギリス海岸へと出発。旅館から25分(約15キロ)ほどの距離。 上流に5つのダムができた現在、当時の光景をうかがい知ることは出来ないが、昨年の猛暑(というか、東北が1番暑かった酷暑の日)の際、渇水気味の北上川は川底が露呈し、見事な光景を見ることが出来た。 また、賢治の命日である9月21日にはダムの放水量を調整し、人工的にイギリス海岸を出現させる粋な試みをしている。毎年成功する訳じゃないが。 「ただの川」と見るかどうかは人それぞれだが、「当時の情景を想像してみる」ことも旅の楽しみの1つだと思う。

花巻観光案内所(JR花巻駅内)

花巻市

「花巻観光案内所(JR花巻駅内)」を   >

花巻駅へと向かう。5分(約2キロ)もあれば行ける近さ。駅横の駐車場に車を停め、花巻の街を少し散策してみる。 【身照寺】花巻駅から1.4キロの場所にある、宮沢賢治の墓がある寺。すぐ近くには賢治が教師をしていた花巻農業高校の跡地もある。 【宮沢賢治生家】花巻駅から徒歩18分(この日はタクシー利用:約760円)。元々の家は空襲で焼けたので、今は「宮沢賢治生家」の石碑がある。余談だが、この空襲の際に弟の清六さんは賢治の原稿を抱えて庭に作った防空壕に入り、原稿を守ったという。因みに、この防空壕を作ることを提案したのは高村光太郎。

トロイカ

北上市

「トロイカ」を   >

聖地花巻をそろそろ出発する時間になってきた。高速には乗らず、国道4号を走り、まずは北上市のトロイカへと南下。20分少々(約14キロ)ほどの近さ。 途中、道の駅「石鳥谷」で休憩。宮沢賢治はここ石鳥谷へ農業の相談会で訪れ、農民の相談に熱心に答えていたという。農民の生活の向上を夢見て、理想と現実の狭間で悩んだ彼だが、道の駅にある説明を読みつつ改めて多彩な顔を持つ宮沢賢治の深さに感心。 さて、トロイカに到着。ここはねっとりと口の中に濃厚な味が広がるチーズケーキが有名だが、これからの長距離運転に備えてセットメニューを注文。ボルシチ、ピロシキ、コーヒー(ロシアンティーもある)、チーズケーキを堪能。美味なり。 暫しボケーっと魂が抜けた後、気を取り直して帰路につくべく店を出る。ごちそうさま。トロイカでの至福のひとときを終え、東北道をソイヤソイヤと南下して我が家へと帰る。 【11時〜21時:水曜定休日】

そうだ、宮沢賢治の聖地巡礼の旅に再び出よう【画像紛失につき文字のみ】

1日目の旅ルート

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