Silver　Wolfさんの愛知県の旅行記

知多半島潮騒のブルー・ワールド

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2人
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知多半島南端。目の前には、今にも大海原と碧天に飲み込まれそうな、一面の青の世界。海辺のリゾートホテル、オテル・ド・マロニエで過ごした夏の終わりは、忘れられない人生の思い出に。部屋からもレストランからも、もちろん露天風呂からも、絶え間ない荘厳な潮騒をバックミュージックに、両手に溢れそうな伊勢湾を味わう。湯船は黄金に輝く塩温泉、そして料理は知多半島近海の新鮮な魚介類による懐石料理。昼間、ギラギラと海に降り注ぐ太陽を臨みながら露天に浸かり、まるで空と海が境なく一体化したような果てしないブルー・ワールドの懐で、漁船・遊覧船・フェリーと、方々へ流れてゆく船たちを見送る。そして夜は一転、漆黒の静寂に覆われた世界の片隅で、唯一変わることのない潮騒だけを頼りに、チカチカと儚げに閃光を放つ灯台、伊勢湾の向こう岸・三重県の淡い外灯、さらには遠くに近くに、大小様々な篝火を漁火を瞳に映す。夜は窓を開け放ったまま、深く静かな波音と共に一時の夢に身を任せる。大海原に抱かれて過ごした３日間は、何かそれまでの人生の回顧を促すような、また幼き日々の記憶がよみがえってくる懐古の念にも駆られるような、不思議で切ない感覚に包まれた至極の旅。