チャムンパスさんの群馬県の旅行記

奥利根の源泉掛け流し温泉宿で一泊一人湯治旅
- 1日目2017年12月16日(土)
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13:00-14:00
途中の水上温泉も先日降った雪が至る所に残っていましたが、さらに奥地の湯檜曽は水上よりも寒く、雪の量も多いように思いました。 今回宿泊する宿は「林屋旅館」さん。 大正11年創業の老舗旅館です。 与謝野晶子・鉄幹夫妻も宿泊したそうですが、外観は比較的新しく感じました。 水上駅から約10分程、湯檜曽温泉街バス停のすぐ近くですが、バスの運転手さんに行き先を伝えると気を利かせて旅館の前にバスを止めて降ろして頂きました。 とても親切です。
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14:00-15:00
フロントでチェックインを済ませると笑顔の素敵な若女将に案内され、2階の湯檜曽川に面した7.5畳の和室に通されました。 当初お値段の安い道路側の客室を予約していたのですが、宿泊当日空部屋があるとのことでお値段はそのまま部屋を振り替えて頂きました。 嬉しい心遣いです。
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14:00-15:00
客室の窓からは湯檜曽川が眺められます。 雪の残る冬の渓流は寒々としていますが、部屋の中は暖かく快適でした。
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14:00-15:00
窓を開けて向かって右手の上流を見ると川の上に2本のパイプが架かっていました。 温泉を通すためのパイプでしょうか?
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14:00-15:00
若女将に淹れて頂いたお茶と羊羹を頂いて、暖かい室内で暫し休息。
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15:00-16:00
客室で一息ついたところで、宿の周辺の散策に出掛けました。 客室から廊下に出ると少し暗いですが、床や柱はよく掃除され清潔でした。
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15:00-16:00
1階に降りてロビーを見るとクリスマス間近のためツリーが飾られていました。 玄関から見て左手にはアンティーク調の大きな時計がありました。 真ん中の奥には今回の旅の目的の大浴場の入口が見えます。
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15:00-16:00
時計の反対側には土産物を売る小さな売店がありました。
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15:00-16:00
フロントと玄関です。 散策と言っても温泉街の至る所に雪の残る状況ではあちこち出歩くことができません。 宿のサンダルを履いてひとまず外へ。
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15:00-16:00
宿の玄関脇に手水鉢が置いてありました。 注がれているのは水ではなく温泉です。
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15:00-16:00
手水鉢の横の灯籠は、雪が少し融けて氷柱になっていました。
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15:00-16:00
宿の看板を左手に見て、谷川岳ロープウェイ方面に向かって出発です。
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15:00-16:00
少し歩くと地元住民の方専用の公共浴場「湯檜曽会館」がありました。
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15:00-16:00
さらに歩くと観光客も利用できる足湯施設「ゆびその湯」がありました。
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15:00-16:00
水上温泉のふれあい交流館も同じでしたが、足湯施設は冬季の間休止です。 少し残念でした。
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15:00-16:00
さらに進むとここ湯檜曽温泉で一番大きい「ホテル湯の陣」さんが湯檜曽川の向こうに見えました。 伊東園ホテルズグループだそうです。 ここで向きを変えて、水上方面へ戻る形で歩きました。
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15:00-16:00
林屋旅館さんの南隣にある旅館「あべ」さんです。
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15:00-16:00
もう少し水上方面へ歩くと「永楽荘」さんがありました。
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15:00-16:00
歩く途中で湯檜曽温泉街の地図が掲示されていました。 他にも「なかや旅館」さんや「紫明館」さんがありますが、数軒のホテル・旅館だけの山あいの小さな温泉街です。 ここで温泉街の散策を終えて宿に戻りました。 そしてお目当の大浴場で温泉に入り、部屋に戻って少し仮眠を取りました。
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18:00-19:00
18時に係の女性の方が夕食を運んで来られました。 林屋旅館さんはどのプランも朝夕部屋食です。 他の旅館と違うところはテーブルではなく、高足付きのお膳で頂きます。
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18:00-19:00
一の膳は鯉の洗いと刺身こんにゃく、鱒の塩焼き、なめこの酢の物、煮物、漬物。
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18:00-19:00
二の膳は上州豚と舞茸・野菜の鉄板焼、きのこと野菜の煮浸し、茶碗蒸し。
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18:00-19:00
普段はお酒を飲まない私ですが、旅行の夕食では必ず一杯は頂きます。 梅酒を注文し地元色豊かな山のご馳走と一緒に頂きました。
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18:00-19:00
最近の旅館は茶碗蒸しを朝食に出すところが多いですが、こちらでは夕食の一品です。
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18:00-19:00
食事の途中で係の女性の方が揚げたての天ぷらと鯉こくを運んで来られました。 舞茸の天ぷらとご飯が美味しかったです。
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19:00-20:00
食事を終えてフロントに連絡すると係の女性の方が来られて食べ終わったお膳を下げ、代わりにデザートを置いて行かれました。 夕食は純和食膳ですが、デザートはクリスマス期間の特別メニューらしく洒落ていました。
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19:00-20:00
また暫くして若い男性の方が来られ、丁寧な作業で布団を敷いて頂きました。
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20:00-23:00
さて、今回の旅の目的の温泉ですが林屋旅館さんには大浴場と小浴場2つの内風呂があります。 露天風呂や貸切風呂はありませんが、宿泊中はいつでも入浴できます。 普段男湯は写真の向かって左手の青い暖簾の掛かった大浴場、女湯はその向かいの小浴場です。 ただ、身体の不自由な方が入浴される時は小浴場を臨時で貸切風呂にされたり、その日の宿泊客の状況で暖簾を掛け替えたりするなど、臨機応変に対応されているそうです。
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20:00-23:00
浴室の入口に温泉の説明書きがありました。 こちらの温泉は自家源泉を含め3本の源泉(写真の説明では2本ですが宿の方に伺うと3本とのことです)を季節に応じてブレンドする割合を調整し、快適に入浴できるよう湯温を調節されているそうです。 泉質は弱アルカリ性単純泉です。
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20:00-23:00
今回の宿泊では2日間合わせて5回入浴しました。 うち、浴場で他の宿泊客の方に会ったのは3回、残りの2回は貸切状態でした。 これらの写真は貸切状態の時に撮影したものです。 大浴場の脱衣所は小さな旅館に相応しい棚が9つ、脱衣籠が6つだけのこじんまりとしたつくりです。
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20:00-23:00
大浴場の内部です。 浴槽、床、壁はもちろんアーチ型の天井まで総タイル張りでレトロ感が漂います。 正面のタイル絵のモチーフのスキージャンプは両手を広げてバランスをとる昔のスタイルで、この浴室が造られた時代を感じられます。 その下の湯口から絶え間なく新鮮な温泉が注がれていました。
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20:00-23:00
底にもタイルがモザイク状に敷き詰められたL字型の浴槽にはお湯がなみなみと張られ、写真ではわかりにくいですが浴槽の縁からお湯が溢れ出していました。 正真正銘の源泉掛け流しです。 浴槽の湯温は少し熱めでしたが、ゆっくり浸かることで身体の芯まで温めることができました。 温泉も弱アルカリ性単純泉らしく、さらりとして臭いもなくクセのないお湯です。
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20:00-23:00
洗い場はシャワー付きが4ヶ所、カランだけが2ヶ所の計6ヶ所。 冬季のせいでしょうかカランの湯温がとても温く感じました。
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20:00-23:00
浴室は湯檜曽川に面しています。 窓を開けると初冬の外気が浴室に流れ、渓流の音を聴きながら心ゆくまで温泉を楽しむことができました。 温泉で身体を十分温めてから一日目はそのまま就寝しました。
- 2日目2017年12月17日(日)
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07:00-08:00
翌朝目が覚めて窓の外を見ると昨晩から降り続いた雪で河原は一面真っ白になっていました。 川に架かったパイプの上にも雪が積もっていました。 (パイプの中を温泉は通っていないようです) 窓を開けると昨日よりも冷え込みが厳しく感じられました。 テレビの天気予報ではこの日みなかみ地方は一日中雪とのこと。 これが平日の自宅に居て会社出勤前なら気が滅入るですが、この日は自由気ままな一人旅の二日目。 ゆったり慌てず朝風呂に入りに大浴場へ向かいました。
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08:00-09:00
8時に昨日の若い男性の方が布団を片付けに来られ、その後すぐに昨日と同じ女性の方が朝食のお膳を運んで来られました。
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08:00-09:00
一の膳は花豆、蕗の煮物、切り干し大根と鶏肉の煮物、温泉卵、海苔、漬物、味噌汁とご飯。
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08:00-09:00
二の膳はサラダ、湯豆腐、舞茸のバターホイル包み焼き、デザートのりんご。
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08:00-09:00
ホイル包み焼きは醤油を少しかけて頂きました。
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08:00-09:00
湯豆腐はポン酢をつけて頂きました。
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08:00-09:00
温泉卵です。 ご飯は茶碗で3杯頂きました。
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08:00-09:00
朝食を食べ終わってから暫くして係の女性の方がお膳を下げに来られました。 その後、サービスのコーヒーを置いて行かれました。 砂糖は付いていましたが、何故かミルクは付いていませんでした。
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10:00-11:00
宿にいる時間を惜しむかのように食後にもう一度お風呂に入りに行きました。 身支度を整えてチェックアウト期限の11時前に1階に降りて精算を済ませました。 水上駅行きのバスは11時10分過ぎに到着予定なので、この雪の降る中ロビーでバスが来るまで待たせて欲しいとお願いすると、快くご承知頂きました。 ロビーに林屋旅館さんのいわれの額が架かっていました。
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11:00-12:00
玄関先は昨日よりも多く雪が積もっていました。 昨日は止まっていた道路の融雪パイプも今朝から勢いよく水を噴き出していました。
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11:00-12:00
玄関先で作業をされていた宿のご主人と思われる年配の男性の方と少し会話する機会がありました。 湯檜曽のお話しや旅館の温泉のお話しなどをいろいろ伺うことができました。 バス停は電柱付近にあるのですが、11時10分過ぎにバスがやって来ると、手を上げて旅館の前にバスを止めて頂きました。 宿泊中大変お世話になりました。 この後水上駅でバスを乗り換え、上毛高原駅から上越新幹線で東京に戻りました。
奥利根の源泉掛け流し温泉宿で一泊一人湯治旅
1日目の旅ルート
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