さとけんさんの京都府の旅行記
【東山・銀閣寺】2017年12月京都の旅3日目【哲学の道・真如堂・金戒光明寺】
- 1日目2017年12月19日(火)
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1日目の旅行記は【宇治・平等院鳳凰堂】2017年12月京都の旅1日目【東寺・大日如来】です。
- 2日目2017年12月20日(水)
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2日目の旅行記は【山科小野御殿・随心院】2017年12月京都の旅2日目【山科・毘沙門堂】です
- 3日目2017年12月21日(木)
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6時半に四条西洞院付近のホテルをチェックアウトして歩いて12分、御金神社にやってまいりました。黄金色に輝く鳥居です。そして提灯が明るい。景気の良い空間でありますな。これは朝から縁起が良い。地図上でイメージするならば、御金神社は二条城の東南の隅から東へ350mほど離れた場所にあります。
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手水舎も明るい。日の出前ですのでまだ辺りはほのかに明るい程度ですが、手水舎の隅々まで明るいというのは素晴らしい。そしてザルがあります。すぐにピンときまして、小銭をじゃぶじゃぶと洗います。どうかどうかお願いいたしますとお詣りにも力が入ります。御金神社の前を通る南北の西洞院通を200mほど北上すると東西の二条通に突き当たりますので、この二条通を東へ、鴨川へ向かって歩いていきます。
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時刻は6時54分、民家と軒を並べて薬祖神祠が現れます。このあたりは昔から薬の町として栄えてきたそうです。大巳貴命・小彦名命という日本の神様に、神農という中国の医薬の神様、そしてギリシャのヒポクラテスも西洋医学の偉人として祀られているとのこと。私もお詣りをいたしました。
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薬祖神祠の前を通る二条通です。奥は二条城、撮影者の後ろが鴨川方向です。銀閣寺の開門が9時ですので、それに合わせて東へ歩いていきます。途中、三条駅のコインロッカーに荷物を預けていきます。
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時刻は7時10分、鴨川に架かる御池大橋から三条大橋方面をみます。今日も良い天気になりそうです。
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三条駅のコインロッカーに荷物を預け、地上に出て旧東海道を東へ500mほど歩くと南北の東大路通りに至ります。ここを北へ、左折して150mほど歩くと満足稲荷神社が現れます。
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満足稲荷神社は、もともとは伏見城内にあった神社が1693年に現在地に移転してきたとのこと。私もお詣りをしました。満足稲荷神社を出て仁王門通りを東へ400mほど歩きます。
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時刻は7時33分、平安神宮の大鳥居に至りました。大鳥居付近から応天門までの間に、美術館・図書館・テニスコート・野球場などの文化施設が集まった地域があります。岡崎公園です。
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こちらは京都国立近代美術館です。1986年(昭和61年)竣工の建物で、設計者は東京体育館や島根県立古代出雲歴史博物館などを設計された槇文彦(まきふみひこ)氏です。
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こちらは京都府立図書館、大鳥居の影が映っています。
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こちらは京都市美術館の本館です。1933年(昭和8年)開館の立派な建物ですが、現在は建物の再整備工事のために閉館しています。平成31年度内のリニューアルを目指しているそうです。京都市美術館は本館の他に本館から北西に200mほど離れた場所に別館があり、現在はこの別館にのみに入場することができます。この別館は、1930年(昭和5年)に京都市公会堂東館として竣工した建物の内部を全面改装して2000年に京都市美術館として開館しました。。別館も立派な建物です。
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平安神宮の大鳥居と応天門の間の散策路を歩きます。
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岡崎公園の野球場です。
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7時45分、平安神宮の応天門にやってきました。お詣りしていきます。
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この時間は境内に人が少なくてとても気分が良いです。ザクザクと白洲の小石を踏みながら拝殿へ赴き、二礼二拍手一礼のお詣りをいたしました。平安神宮を応天門から辞し、平安神宮の外周をぐるっとなぞる形で北へ向かいます。
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7時58分、平安神宮の北に位置する須賀神社にやってきました。案内板によれば、縁結び・厄除け・交通安全の神として崇敬が篤く、節分には参詣者で賑わうとありました。
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本日はひと気がなく静かな境内にて、二礼二拍手一礼のお詣りをします。須賀神社から東へ行くと黒谷さんと呼ばれる金戒光明寺、西へ行くと聖護院に至ります。
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8時5分、聖護院にやってきました。聖護院は最近、有料の拝観方法が変更になったようです。すなわち、今までは年間を通して予約拝観を受け付けてきましたが、これが秋の期間に予約不要の特別拝観になった模様です。なお、15名以上の団体拝観は今まで通り年間を通して予約拝観を受け付けているとのこと。
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聖護院の無料拝観場所(宸殿前の庭を通り本堂まで)は、通年・朝9時半から拝観ができます。聖護院はさすが門跡寺院という感じで、とても立派な建物です。聖護院を辞し、聖護院の北北東に位置する宗忠神社・吉田神社の方向へ歩いていきます。
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時刻は8時21分、宗忠神社にやってきました。この鳥居の正面・100mほど離れたところに真如堂(真正極楽寺)の門が正対しています。
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宗忠神社は黒住宗忠という方をお祀りする神社です。案内板によれば、1856年に朝廷から「宗忠大明神」の神号を与えられたとのこと。
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宗忠神社にてお詣りをいたしました。この脇を奥へ行きますと吉田神社に至ります。
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こちらは吉田神社の末社・斎場所大元宮(さいじょうしょだいげんぐう)です。「八角形の本殿に六角の後房を付けた、極めて特異な形状」をした重要文化財ですが、そういう一切のことを知らずに通り過ぎてしまった私でございます。銀閣寺の開門時間が迫っていることに気が付きソワソワとしていたからなんですが、なんたることか。やはり心に余裕を持って周るのが一番じゃなと反省でございます。またの機会に吉田神社をお詣りをする際、こちらを参拝することにいたしましょう。
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吉田神社にてお詣りをいたしました。859年創建の歴史ある神社です。
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吉田神社の階段です。この階段を下りましてしばらく歩くと、やたらと自転車が多く行き交います。そしてそれもかなりのスピード、軽やかに次から次へと自転車が、それも何か賢そうな自転車がやってまいります。なんじゃろうなと思っていると・・・
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おぉ、京都大学か! どおりで自転車の若者が賢そうな人ばかりだったわけです。時刻は8時43分、自転車が右に左にと吸い込まれていきます。
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銀閣寺へ行く方向を間違えてここに来てしまいましたが、日本の最高峰の大学とその学生さんを眺めます。方向違いを悟り、地図を見直して銀閣寺方向へ踵を返します。
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時刻は9時2分、銀閣寺近くの哲学の道です。
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おぉ、哲学の道。あとで若王子神社の方で、少しだけ歩く予定です。
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時刻は9時8分、開門したばかりの銀閣寺の拝観です。しめしめ、人の少ない銀閣寺を独り占め〜♪
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と思いましたら、なんぞ、小学生がいらっしゃいますな。むぅ。と思いましたが、この小学生の皆さん、とてもお行儀がよろしい。付き添いの先生の気配りもとても行き届いておられます。
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本堂前でしっかり手を合わせてお参りされています。これは、日本の将来も、そう悲観するものではありませんな。そんなことを考えて感心します。
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私も本堂前にてお参りをいたしましょう。御本尊は釈迦如来です。
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本堂の額です。右から「東山水上行」と書いてあるようですが、特に「行」などは私には読み取れません。
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9時15分、観音殿(銀閣)をみます。屋根が白いのは、あとでわかったのですが、凍っていて白くなっています。この時間、東の山に隠れて銀閣寺一帯はまだ陽が当たっておりませんので、とても寒いのです。
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銀閣のてっぺんの鳳凰像は、私の携帯のカメラを直接向けると(光の調節ができませんので)、白く背景に溶けてしまいますが、池に反射した鳳凰像は綺麗に撮ることができました。
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しばらく写真撮影などに没頭していると、最初の集団から取り残されて、銀閣寺独占状態の出現でありますな。うひひ。
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観音殿(銀閣)は、1489年に上棟された建物です。銀閣に銀箔が貼られたことはなかったそうで、創建当時は建物内部だけでなく、外壁も黒漆が塗られていたとのこと。国宝です。
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観音殿の近くにまた戻ってまいりまして細部などよく観察します。
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こちらは東求堂(とうぐどう)です。1486年建立の建物で国宝です。
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東求堂には阿弥陀如来立像が安置されているとのこと。
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山側の道を歩いていきます。苔がとても綺麗に生えています。
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この土の道も白く固くなっています。
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銀閣寺の散策路にある古い石塔です。詳しくはわかりませんが、無縫塔(卵塔)と呼ばれる高僧の墓塔のようですね。
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銀閣寺の山側の散策路より銀閣寺境内を見る。写真中央、左に隆起する山は吉田山でしょうか。
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時刻は9時39分、そろそろ慈照寺一帯に陽が当たってきました。銀閣の屋根が白く、いかにも銀という感じでとても良いですな。
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すれ違う外国の方と寒いですね〜と言いながら写真撮影のお手伝いなどして、しばらく銀閣寺を眺めます。
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鹿苑寺の舎利殿が金閣と呼ばれるのに対して、慈照寺の観音殿が銀閣と呼ばれるようになったのは、江戸時代になってからとのこと。銀箔が貼られたことのない観音殿がなぜ銀閣と呼ばれるようになったのかはいろいろな説があるようです。この凍った白さというのも、なかなか良い物だなぁと思いました。
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開門のころは拝観者がそれなりにいた銀閣寺ですが、この時間・9時43分ごろには、拝観者はポツポツとしか現れなくなりました。
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さて、そろそろ山をおりましょうか。
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銀閣の屋根に陽が当たり始めました。
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陽が当たったところの白みが変化していきます。凍っていたのだと確かめられました。
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少し暖かそうな銀閣になりましたね。
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銀閣寺にて、良い時間を過ごすことができました。
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時刻は9時55分、そろそろ銀閣寺を辞します。法然院方向へ歩いていきます。
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時刻は10時5分、法然院に到着です。
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法然院の拝観は朝6時から夕方の4時までとなっています。拝観できる場所は本堂前までの参道です。
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法然院の入山料は無料です。特別拝観期間の伽藍内の拝観は有料とのことです。
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御本尊は阿弥陀如来です。合掌一礼のお参りをします。本堂の正面にはお地蔵さまもいらっしゃいますので、こちらにもお参りして法然院を辞します。
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法然院から西へ歩いて真如堂にやってきました。
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真如堂の門の正面・100mほど離れたところに今朝方お詣りした宗忠神社の鳥居が見えますね。時刻は10時40分、真如堂の本堂にお参りしていきます。
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紅葉の名所として知られる真如堂の参道です。緩やかな坂になっています。参拝者も数組おられましたが、皆さん、落ち着いた方々で、何か少し前の京都の風情が残っているような、これはこの直後に訪れた金戒光明寺でも感じましたが、そんな境内でした。
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真如堂の本堂前にてお参りをしました。本堂の内陣からは有料拝観区間となり、公式ウェブサイト上でも拝観順路など丁寧な情報を得られますが、是非とも拝観したい内容ながら40分ほどかかるとのこと、本日のメインを銀閣寺の拝観に置いたため、14時のバスに乗るにはここでゆっくりできないのです。というわけで、お庭などの拝観は本日はいたしません。御本尊は阿弥陀如来です。
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この三重塔も落ち着いた境内でみると、また格別です。今回の京都は、真如堂・金戒光明寺、それから後に出てくる南禅寺塔頭・金地院や永観堂をゆっくりと拝観できませんでしたので、次の機会を楽しみにしておきます。
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真如堂を辞し、金戒光明寺へ向かいます。
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時刻は11時5分、くろ谷さんと呼ばれる金戒光明寺にやってまいりました。
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立派な山門が現れます。山門は応仁の乱で焼失後、1860年に再建された建物です。
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立派な柱ですね。1862年に金戒光明寺が京都守護職・会津藩の本陣になった時には、築2年の山門がそびえていたわけですね。
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御影堂に参拝します。御影堂は1944年(昭和19年)の再建です。
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法然上人の肖像が安置されています。大きな建物です。
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こちらは熊谷直実がここの植わっていた松に鎧をかけたということです。現在の松は3代目の松とのこと。松の後ろに見えるのは大方丈です。
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こちらは御本尊の阿弥陀如来が安置されている阿弥陀堂です。案内板によると、1605年に豊臣秀頼公により再建された建物で、金戒光明寺の中では最も古いお堂とのことです。
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本日はお昼はどこかで、お腹に優しいおうどんでも食べましょうと思っていましたが、境内にある茶屋におうどんがありましたので、こちらで昼食をとることにしました。
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にしん蕎麦も魅力的でしたが、きつねうどんにいたしましょう。
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おぉ、美味しい。きつねうどん・700円、温まりました。
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時刻は11時46分、くろ谷さんを辞します。この後、哲学の道へ向けて東に歩をすすめます。
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岡崎神社が現れました。
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拝殿にてお詣りをします。こちらの神社はウサギが氏神のお使いになっていまして、狛ウサギがあります。
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こちらは手水舎の子授けウサギ像でございます。岡崎神社からさらに東へ歩を進めますと、大豊神社に至ります。
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12時10分、大豊神社にやってまいりました。
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大豊神社はねずみの神社、狛ねずみがあることで知られています。ところが!
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なんと、本物のおさるさんでございますな。ワイルドモンキーでございます。
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ちょっとわかりづらい写真ですが、鳥居の上にて、後ろ足でお尻を掻いているおさるさんでございます。構わず二礼二拍手一礼のお詣りをいたしましたるところ、お祈りの最中に、ドンとお社に飛び移ったりして、何やらうろうろしていました。寒い日でしたので、おさるさんもさぞ寒かったことでしょう。
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哲学の道に戻り若王子神社方向へ歩いていきます。私は久しぶりの哲学の道であります。
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若王子とかいて「にゃくおうじ」と読みます。だからというわけではないでしょうが、この橋の近くの哲学の道に可愛らしい猫が二匹ほど、おじいさんとお兄さんにたわむれていました。
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それでは若王子神社にお詣りをしましょう。
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社務所には人がおられましたが、ひと気の少ない境内は旅の終わりの寂しさのようなものを感じて実に良い雰囲気であります。この神社でお詣りを終えますと、あとはバスの時間に間に合うように蹴上駅へ急ぎます。
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おぉ、永観堂。本日は拝観できません。
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南禅寺の山門です。少し時間がありましたので、お参りだけしていくことにしました。
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やはり南禅寺の山門は大きいですね。
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山門をくぐり参道を歩いて法堂前にて合掌一礼のお参りをいたしました。
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時刻は12時50分、南禅寺を辞します。
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こちらは南禅寺塔頭の金地院です。こちらも拝観は次の機会にということになりました。
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時刻は13時1分、南禅寺方向から旧東海道に抜ける場所にある「ねじりまんぽ」です。ここからすぐに蹴上駅です。
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時刻は13時7分、地下鉄東西線で三条駅に行き、コインロッカーから荷物を取り出して京阪本線に乗って藤森駅へ向かいます。
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時刻は13時45分、高速バスの深草バス停に到着です。早すぎず遅すぎず、ちょうどよい時間に到着できました。今回の京都旅行はこれにて終了。平等院・東寺・随心院・毘沙門堂・銀閣寺と、周りたいところで良い時間を過ごせましたし、次回に行きたい場所もいろいろ見つけられて良かったです。帰りはバスに座って楽ちんに帰ることができました。
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最終日は36,176歩、だいたい27kmほどの歩行になりました。
【東山・銀閣寺】2017年12月京都の旅3日目【哲学の道・真如堂・金戒光明寺】
1日目の旅ルート
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