こぼらさんの京都府の旅行記
宇治散策（１）（平等院・宇治橋周辺）
- 1日目2018年2月3日(土)
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三重県から国道163号線を西進し、笠置を過ぎたあたりで北上して宇治へ向かいました。国道24号線を使うと渋滞で時間がかかると考えたからです。和束町から、宇治田原町を経由して宇治市に向かう山道は、とても細く傾斜もきつくて少々怖かった。でも渋滞知らずで、麓に下りてきてダムを通り過ぎたら、すぐに平等院南門前に到着してしまいました。平等院は山の近くにあったのだなと再認識。 南門まわりの駐車場は空いていました。駐車場で駐車料700円（終日）、平等院受付で拝観料600円を納めて、拝観を始めました。
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平等院入口の受付で、鳳凰堂の特別拝観を奨められました。修学旅行で来た時は、鳳凰堂の中には入れなかったと思います。是非とも拝観するぞと境内へ。境内に入った途端に平等院が目の前に迫ってくるのは、今も昔も変わりません。でも行列ができていますね。何だろうと思ったら鳳凰堂特別拝観の順番待ちの方々でした。
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鳳凰堂特別拝観は20分おきに開催されています。境内に入って真っ先に行くのが特別拝観申込窓口というのは、ちょっと情けない気もしますが、鳳凰堂の魅力には勝てません。特別拝観料300円を納めて、連絡橋の袂で、平等院の真横を見ながら順番を待ちました。
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鳳凰堂の特別拝観は15分ですが、鳳凰堂内で阿弥陀如来様を仰ぎ見ながら係員さんの説明を拝聴するのが10分、堂内の自由見学（ごく限られた範囲内ですが）は5分でした。大きな阿弥陀如来様が間近に見られて、とても良かったですね。係員さんが「平等院は建立以来、一度も焼けたことがありません。」と誇らしげに言ってみえたのが印象的です。境内の自由散策は、特別拝観が終わってからにしました。平等院の周囲をぐるっと回って、いろいろな角度で見ていきました。
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こんな華麗な建築物が千年近くの間、当初の姿を保っているのは確かに奇跡と言えるでしょう。ただし平成24年から26年にかけて、朱の塗り直し、屋根の葺き替えなどの大修理がなされたそうです。
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平成の大修理により、金色に輝く鳳凰も甦りました。金箔を張り直したのかと思いましたが、これは2代目で、もともとあった国宝の初代鳳凰は鳳翔館（博物館）に移されていました。鳳翔館に行くと、初代鳳凰を間近に見ることができました。初代は、たとえ輝きを失ってはいても、とても風格がありました。
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池を隔てて平等院の真正面の位置に来ると、阿弥陀如来様のお顔を拝見することができます。阿弥陀如来様は格子によって遮られていますが、外からお顔だけ拝見できるように軍配形の窓が開けられているのです。ズームアップした画面にお顔が写っているのを見つけた時は、なにか嬉しい気持ちになりました。同時に、昔の人たちは目が良かったんだなと思いました。
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平等院の正面の位置では、皆さん10円硬貨を片手に、見比べたり撮影をしていました。まさに10円硬貨の意匠そのものです。本当にど真ん中のポジションは幅が50cm程度しかないので競争倍率が高く、カメラやスマホを持っての順番待ちとなっていました。
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平等院は左右対称の構造ですから、左右どちらの斜め角度から見たところで印象が変わらないはずです。でも、不思議と違いますね。阿字池が左右非対称だからでしょうか。建立当時の庭園デザイナーの力量の高さを感じます。
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私たちは平等院に南門から入りましたので、逆ルートとなり、参拝を終えて表門から出ました。表参道を歩いていると、お茶の香ばしくて甘い香りが通りに満ちていました。お茶の名店が軒を連ねていましたが、私たちは中村藤吉平等院支店に入りました。店に入って名前を書き、10分程待ちました。
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家内は生茶ゼリイと薄茶のセットを選びました。とても喜んでいたので、どれが一番おいしかったの？と尋ねたら、「生茶ゼリイ・抹茶アイス・白玉・小豆あん」だって。全部じゃん！愚問でした。
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これは家内が選んだセットの薄茶です。色は普通の抹茶ですね。家内は羊羹が苦手なので、私が食べることになっていました。でも、思いのほか甘さ控えめだったので、仲良く一切れずつ頂きました。
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これは私が選んだ抹茶うどん（温）セット。うどんなのに、お品書きの写真を見ると麺が細いので、店員さんに「茶蕎麦の写真？」と尋ねました。すると、茶蕎麦はもっと細くて、歯ざわりも違ってくるのだそうです。 抹茶うどんの味わい方の説明書がもらえました。最初はそのまま味わう。次に茶葉ふりかけをかけて味わう。最後にカボスを絞って出汁にふりかけるというもの。茶葉ふりかけだけだと、私には青のりとさほど変わらないように思えましたが、カボスをかけた途端、風味が一転しました。味がまろやかで俄然お茶の風味が感じられるようになったのです。デザートとして少しばかり付いてきた生茶ゼリイともども、とてもおいしかったです。
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窓辺の席からは、宇治川の流れと趣ある店のプチ庭園が見られます。店が混み合っていたので、残念ながら私たちは窓辺の席を利用できませんでした。でも、店の外へ出て展望スペースに行くことはできます。
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平等院表参道の入口付近、宇治橋西詰に源氏物語宇治十帖「夢浮橋」の解説パネルがあります。
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宇治橋西詰の袂に、紫式部の彫像があります。宇治川を背にして、巻物を読む紫式部の姿表情からは知性が感じられます。
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十二単に身を包んだ、長い髪の後ろ姿の紫式部もいいですね。世界遺産を有する宇治らしい、優雅なモニュメントだと思います。
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宇治橋は、最初のものは7世紀に架けられ、源氏物語にも登場する事で知られています。現在の橋は1996年に架け替えられたものだそうですが、現代の橋ですから車が往来できますし、充分な広さの歩道も備えています。 それだけに、どうせ鉄骨とコンクリートでできていて、見えるところだけ板張りや木目塗装がされているのだろうと誤解していました。渡ってみると、本当に木造の橋であることに気付きました。橋周辺の歴史遺産と調和させているのですね。木造で、これだけの規模と強度を持たせるのは大変だったでしょうね。
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宇治橋を歩いて渡っていたら、桟敷のように宇治川上流の方へ出っ張っている（造り出し）部分がありました。そこから展望する宇治川と朝霧橋の眺めが素晴らしかった。宇治川の浅瀬にはカワウが何羽もいました。
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三の間から宇治橋東詰方向を望む。思っていたよりも車道も歩道も広い橋でした。
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宇治橋を渡って東詰まで来ました。こちらから見る宇治川の景色もいいですね。右岸側にも、源氏物語ミュージアムや世界遺産・宇治上神社、宇治神社など見所が多いです。 東詰に宇治川ラインの標石がありましたが、近くに遊覧船や渡し船の乗り場があったのでしょうか。行った時は、川の護岸工事をしていて船らしいものは見あたりませんでした。
宇治散策（１）（平等院・宇治橋周辺）
1日目の旅ルート
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