メタボ大王さんの山梨県〜長野県の旅行記
八ヶ岳南西麓(野辺山・北杜市・富士見町・諏訪大社)をめぐる
- 1日目2018年3月11日(日)
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14:00-15:00
野辺山高原と八ヶ岳連峰。高原の風はまだ冷たいが確実に春の日差しに。干し草ロールを重ねた牛が可愛い。観光用に作ったようです。
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14:00-15:00
チーズ製品、ヨーグルト、ソフトクリームなどを購入。
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15:00-16:00
北杜市考古資料館。旧石器から中世までの遺跡の出土品を展示してある。特に、縄文時代の土偶、耳飾り、石棒はユニークだ。展示品の写真撮影もOK。
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15:00-16:00
縄文中期の遺跡竹宇1遺跡から出土した顔面把手付土器。今まさに母親の体から子供が生まれてくる瞬間の出産を表現していると考えられている。
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15:00-16:00
縄文後期から晩期にかけての金生(きんせい)遺跡から出土した中空土偶。タコのような口が突き出していて下側が欠けている。足の裏が丸みを帯びているので置物ではないよう。
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15:00-16:00
金生遺跡から出土した土製耳飾とヒスイの大珠。右側の丸い耳飾は耳たぶに穴をあけはさんでいたよう。大きさやデザインもいろいろ。ヒスイは糸魚川産のもののよう。
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15:00-16:00
金生遺跡から出土の男性のシンボルを摸した石棒。大小様々134点が出土。石棒は八ヶ岳山麓が多く、甲斐駒ヶ岳山麓は少ないよう。何のためにつくられたのかはっきりわからない。縄文中期では居住地内から、後期・晩期は配石遺構で葬送儀礼に使用したよう。
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15:00-16:00
北杜市考古資料館から見る八ヶ岳。雪を残すのは主峰の赤岳か。左は権現岳、編笠岳か。少し見えるのが阿弥陀岳か。
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15:00-16:00
甲斐源氏発展の礎を築いた逸見(へみ)清光が築城したと伝えられる谷戸(やと)城跡。戦国大名武田氏の発展過程を知る上で欠くことのできない城跡。資料館の前にあり桜の名所。
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15:00-16:00
城は八ヶ岳の山体崩落に伴い形成された流山地形の上に立地した山城跡。空堀、土塁などが補修され、整備されている。源頼朝の4代前の義家(八幡太郎)の弟義光(新羅三郎)の息子義清と清光親子が常陸国から甲斐国に配流され、谷戸城を築き、逸見冠者を名乗ったとされている。清光から16代目が武田信玄になる。
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16:00-17:00
八嶽神社
八嶽(八ヶ岳)神社。八嶽権現(岩長姫命)と泉権現を祀り八嶽(八ヶ岳)神社と称し、その後、建御名方命(諏訪明神)を合祀、主神とした。武田氏が戦勝を祈願している。
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16:00-17:00
逸見神社
武田氏の祖先逸見清光を祀った逸見神社の拝殿と神楽殿。誉田別尊、神武天皇、倉稲魂命も祭神としており八幡神社の名もある。本殿も二つある。
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17:00-18:00
金生遺跡は今から約3000〜2500年前の縄文時代後期〜晩期のムラ跡。東西80m、南北15mにわたる配石遺構が多数の住居跡と共に発見された。大量の土器、石器、石棒、石剣、耳飾り、垂れ飾りが出土した。重さ1tを超す花崗岩もあり、最短でも5q離れた釜無川の河原から100m以上の断崖を持ち上げて、道もない所を運んでおり、当時の人々の思いは今の御柱以上である。
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17:00-18:00
金生遺跡の配石遺構は実物の展示では風化により損傷してしまうことから実物を全て埋め戻し、外部材により復元した。住居は、住居のまわりに巡らされた石、主柱穴、壁柱穴が見つかったころから復元したもの。
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17:00-18:00
遺跡から西方を見ると丁度甲斐駒ヶ岳から少し北側に太陽が沈むところであった。冬至では甲斐駒ヶ岳の山頂に太陽が沈む。冬至の日没時、人々が集まり、猪を捧げ、祖霊を敬い、死者の再生あるいは大地の豊穣を祈ったのか。138頭分の幼獣を含む焼けた猪の下顎の骨が出土している。
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17:00-18:00
男性のシンボルを模した大きな門柱が遺跡をそこに集約させてしまう。若い女性が一人で来ていたが、近隣の方なので何かの願いに来たのか。
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18:00-19:00
道の駅こぶちざわにある延命の湯。一般は820円。市民が半額のよう。少し高い。露天風呂からの星空がいい。牡牛座が天空に。
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19:00-20:00
「道の駅こぶちざわ」にもレストランがあるが、今日は近くの但馬家幸之助小淵沢店で炭火焼き肉。但馬牛のカルビ、豚の三枚肉、石焼きビビンバ、スンドゥブチゲなどを注文。肉がさすがに美味しい。この後、知人の別荘に宿泊。
- 2日目2018年3月12日(月)
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09:00-10:00
甲斐駒ヶ岳
2日目も快晴。小淵沢駅付近からみた甲斐駒ヶ岳。古代は巨麻郷。古墳時代から平安時代まで牧があり、まさに駒(高麗)の里。
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09:00-10:00
小淵沢駅付近から見る富士山。
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10:00-11:00
蔦木宿
蔦木宿。江戸時代の五街道の一つ甲州街道の宿。日本橋から下諏訪まで45か所の宿があり43番目。現在は長野県富士見町であるが、戦国時代は武田氏の領地で甲斐の国。武田信虎(信玄の父)が娘を諏訪頼重に嫁がせる際、領民と共に化粧料として結納したもの。信濃境という駅があり境地区があるが、甲斐からみた場合の信濃との境ということである。現在でも釜無川の右岸は山梨県である。地形的にも富士見駅あたりから下りになる。芭蕉の句碑、与謝野晶子の歌碑がある。
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10:00-11:00
道の駅信州蔦木宿には観光案内所、物産販売所、食堂のほか日帰り温泉「つたの湯」がある。600円と延命の湯(820円)に比べると安い。
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10:00-11:00
石尊神社入り口の駐車場から中腹の手水舎までの参道は松並木であるが、マツクイムシの被害で枯れたり伐採されたものも多い。
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10:00-11:00
手水舎がある広場には相撲の土俵がある。そこから第二鳥居まで少しゆるやかな階段であるが、ここから恐ろしい程急勾配の階段があり社殿は見えない。「非常に危険。転倒しないよう必ず手すりにつかまり・・」との大きな注意看板まである。高所恐怖症の方はやめたほうがいい。
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11:00-12:00
中央の鉄の手すりにつかまりながら230段を登る。祭神は大山祇命と日本武尊。眺望はよくない。木の隙間から八ヶ岳などが見える。階段の下りがもっと怖かった。石尊信仰は山岳宗教であり修験の場でもある。気楽な気持ちでは参詣できない。
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11:00-12:00
白須若宮八幡神社
道の駅はくしゅうの北側にある白須若宮八幡神社。祭神:仁徳天皇、神功皇后、応神天皇。根回り6.5m、幹回り5.84mのモミのご神木がある。ビニールに入った御朱印が200円として置いてあり、ほとんど御朱印を求めないが200円を賽銭箱に入れ頂いてきた。
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11:00-12:00
道の駅 はくしゅう。円錐形の屋根が特徴。昼食はいまいち。外に水汲み場があり大勢の人が容器を持参し順番を待っていた。サントリーの天然水と同じ水がタダで飲める。甲斐駒ヶ岳の残雪が綺麗だ。「尾白の湯」もある。
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12:00-13:00
甲州街道の中でも最も当時の雰囲気を残しているといわれる台ヶ原宿。七賢酒造(北原家住宅)と信玄餅で有名な和菓子屋「金精軒」や旅館などが往事を偲ばせる。
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12:00-13:00
日蓮宗の実相寺境内に咲く山高神代桜は、日本三大桜のひとつで樹齢2千年のエドヒガン。近年、樹勢が急激に衰えたため土壌の入れ替えをした。明治、大正期より一回りも二回りも小さくなったよう。付近の若いソメイヨシノの方が枝回りが大きい。今年は4/1-4/20が神代桜まつりである。混雑するようだが是非来たい。
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12:00-13:00
実相寺から見る甲斐駒ヶ岳。寺の建物の左に山高神代桜があるが、その手前の桜より小さく見える。しかし、寺の桜が満開となると壮観だろう。
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13:00-14:00
茅野市神長官守矢史料館にある鹿の首のはく製。奥には更にたくさんの鹿の首が掲げられているが、写真撮影許可はここまで。上社、ミシャクジ神の御頭祭、御射山祭では江戸時代まで鹿の首を奉納してきたが、金生遺跡で行われていた獣を捧げる縄文の儀式が近世まで諏訪で行われていたようだ。(写真は昨年7月撮影)
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14:00-15:00
諏訪大社下社秋宮を参拝。信濃国一之宮諏訪大社は全国の諏訪神社、諏訪社の総本社。信濃の成立から発展の中心の神様。男神の建御名方神と妻神の八坂刀売神を祀る。上社の方が軍神として源頼朝、武田信玄、徳川歴代将軍などが崇敬した。下諏訪町の秋宮がある場所は中山道と甲州街道の合流地点である。街道往還の旅人が多く参詣しただろうし、今でも宿場の面影を残す町と神社への参詣客は引きも切らない。
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14:00-15:00
大きさが日本一とされる青銅製狛犬と大きな注連縄があるりっぱな神楽殿。こちらに参拝しただけで帰られる方もいる。
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14:00-15:00
奥に幣拝殿・左右片拝殿がある。その奥に宝殿とご神木。手水舎から中山道に下るところに宝物殿が。平安時代に平城天皇の御下賜と伝えられる下社保管の大和古印「売神祝印」(めがみほうりのいん)、肉食のタブーがあった時代でもそれを免ずる「鹿食免」のお札などがあった。武田信玄や徳川家との関係の深さを示すものも。
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14:00-15:00
下社宝物館の横に明治6年創業、塩羊羹の老舗「新鶴本店」。ここは幕末尊皇派志士で南画家の天龍道人の住居跡でもある。更に「甲州道中・中山道合流之地」の標柱、下諏訪本陣岩波家もある。
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15:00-16:00
下諏訪から諏訪湖越しに富士山を見る。雲一つない日本晴れだが霞がかかってはっきりは見えない。
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15:00-16:00
天下の木落とし坂
諏訪大社では上社(前宮・本宮)、下社(春宮・秋宮)でそれぞれ寅年と申年に御柱が行われるが、下社の8本の御柱を落とす木落とし坂がここである。命懸けの奇祭に諏訪の男達は熱狂する。
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15:00-16:00
観光用の御柱が置いてある。
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15:00-16:00
この木落とし坂を御柱が下る。柱に乗った者は振り落とされるが、それに飛び乗ろうとする者も。正気の沙汰じゃない。男の神がかりだ。川の対岸に架設スタンドができ、観客はハラハラしながらも勇壮な祭りに大歓声を上げる。
八ヶ岳南西麓(野辺山・北杜市・富士見町・諏訪大社)をめぐる
1日目の旅ルート
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